ダーリンの隠し事

「もう買ったの?」

こう聞くと、毎回必ず同じ答えが返ってきます。
「買ってないよ、なんで?」

目が泳いでるってば(笑)
口元が笑ってるってば(〃)

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宝くじ歴十数年のマイダーリンは、以前1等と全く同じ番号の1枚を手にしたことがあります。

『起きろ!』

お昼寝をしていた私を起こすうわずった声。

「どうしたの?」
『番号がおんなじだ!』
「なんの?」
『宝くじ1等の番号と、この番号がおんなじだ!!』
「ええ?ええーーーーーーーーーーーーっ

二人して心臓はドキドキ、手に汗をかき、しばし言葉も出ず。
続いて、

『でも組が違うんだけど』
「だって1等(当時は1億円)と同じ番号でしょ、組み違いだって1千万くらいじゃないの?」
『ええと..............   10万って書いてある...。』
「10万円??? だって1億円とおんなじ番号だよ!」

その後の落胆振り、想像がつきますでしょうか

10万円を超えると最寄の売り場では換金できず、当時は地方に住んでいたので
車でかなりの距離の第一勧銀までいき、何か書類にサインをして受け取った所
までは覚えています。
ただ、その10万円を何に使ったかは全く記憶にありません。
1億円の夢が10万円の現実になっちゃった。
こんな金額だったらいらないよお
そんな気持ちで、たわいもない買い物でもしちゃったんだろうな。

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と話が長くなりましたが、その時以来ダーリンは自分のジンクスとして、
宝くじ番号の確認をするのは私が寝ている時かいない時と決めました。
一緒に見ると当たる気がしないとも。
さらにはそれがエスカレートして、どうも買ったことが私に知られると
『当たらないんじゃないか?』という潜在意識に変わったようです


でもね、いつも部屋になにかしらの痕跡が残っているんですよ(笑)
今回もホラね、この風鈴。

「そっか、まだ買ってないんだ~」

風鈴には気付かない振りをして、そう答えた私です。
ああ、あの時の夢よもう一度





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