北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2024.8.24 『下穂別』(シモホベツ・290m) 暑い日当たりから涼しい樹林へ!
先週末の土曜日は、
やはり暑いと言うことで、
軽装で歩ける山を選定。
むかわ町穂別へと向かった。
しかしこの朝はまた寝不足感でいっぱいだった。
と言うのも、
暑くて寝苦しい夜が深い眠りを妨げたためだ。
寝室の窓を全開にし、
扇風機を作動させたまま眠りにつき、
自分ではゆっくり寝たつもりでいても、
朝起きてみると寝た気がせず、
どっぷりと疲れた感でいっぱいだった。
朝Hiromiを迎えに行き、
穂別へと向かったのだが、
私はここでいつも迷う。
むかわ町穂別へは、
夕張経由で行くのがいいのか、
または厚真町経由で行く方が早いのか?
そこで今回は行きを夕張経由とし、
帰りを厚真経由として、
その距離を測ってみることにした。
夕張経由で走って行くと、
空を覆う濃い色の雲が鬱陶しく、
雨が降り出す懸念さえあった。
しかし穂別に到着すると、
上空を覆っていた雲がどんどん遠ざかって行き、
青空が広がりだした。
そして直射日光が暑い!
ただでも湿度の高い空気の中で暑いのに、
寝不足感いっぱいの身体を、
太陽光が容赦なく攻撃してくる。
穂別スキー場の麓を駐車地として、
スキー場の斜面を登り始めた。
湿度の高い空気と、
直射日光がとにかく暑い!
スキー場の斜面を登って行くだけで、
もうヘロヘロな感じだ。
しかし、そんなコンディションの中でも、
Hiromiは元気いっぱいだ。
緑美しい斜面を登って行くと、
背後に穂別の市街地の風景が広がって行く。
そして遠くには『坊主山』や『一本椴』の山並みが広がる。
そんな風景を楽しみ、
スキー場の最上部から樹林の中に入った。
するとそこに作業道が現れ、
尾根上に続く。
これは林業における作業道が、
遊歩道として利用されているものだ。
そしてその始点だが、
麓に入口があるのだろうと、
この朝探ってみたが見つからなかった。
どうやらスキー場の斜面を登って、
この遊歩道にのるのが正常らしい。
遊歩道は尾根筋に沿って伸びて行く。
従ってアップダウンが結構激しい。
登る前からバテ気味の私には堪える。
それでアップダウンの激しい遊歩道を避け、
平たんな作業道を進んで行った。
遊歩道が急な登りに差し掛かると、
必ず作業道がそれを回避して、
尾根を回り込んでその先に出るように続いて行く。
しかし、Hiromiはあえてアップダウンを越えて進む。
途中で一ヶ所樹林が切れて、
東方向の風景が広がる場面がある。
そこで目にするのは『宿弗山』(867m)だ。
それを目にすると、
久しぶりに『宿弗山』に登りたくなった。
またこの風景が見えると、
目指すピークは近い。
作業道を離れて薄い藪の尾根に取り付いた。
傾斜のある急な登りだが、
Hiromiは持ち前の脚力でグイグイ登って行く。
それに対し平地でも歩くのが辛い私は、
ヒーヒー言いながら、
ゆっくりゆっくり登った。
そして三等三角点「下穂別」。
藪のないすっきりしたピークだ。
下山は同ルートを引き返した。
往路と同じように、
Hiromiは積極的にアップダウンに挑み、
私は逃げるようにそれらを避けて、
平たんな作業道を歩いた。
ゆっくり高度を下げて行き、
樹林の向こうに穂別の市街地が見えるとホッとする。
あとはスキー場を下るだけだ。
しかし樹林の日陰を出ると、
とにかく暑い!
駐車地に着くと、
そばの立ち木に栗が実っていた。
それを目にすると、
秋の訪れが近いことを予感させる。
冒頭で記した穂別までの走行距離だが、
私が住む江別を発着点として測ったところ、
夕張経由と厚真経由では、
厚真経由の方が3.6km長かった。
車で走行する3.6kmが長いか短いかは、
各々方の感じ方によるだろう。
それにしてもその距離に、
ほとんど差がないことに驚いた。
2024.8.14 『有明』(アリアケ・225m) 雨から逃げて緑のフィールドへ!
今年の盆休みは7連休だったが、
その前半はHiromiと別行動で、
晴天の中近場で活動していた。
しかし暑くてねえ!
そして後半に入ると、
毎日が雨の予報でぐずついた。
但し、この前日体調を崩した日は、
天気予報が外れて晴天だった。
ところがこの日は天気予報通り雨降りで、
それから何とか逃れようともがいてみた。
雨が降っても蒸し暑さは変わらないので、
この日も軽装登山と決め、
小雨が降る中Hiromiを迎えに行き、
まず厚真町へと向かった。
しかし雨は止むことなく降り続いた。
それで厚真町を通り過ぎ、
むかわ町へと向かった。
そしてむかわ町有明で、
「有明林道」に入った。
林道入口に広いところがあるので、
これを駐車地とした。
と、走行中小降りになっていた雨が、
ここでピタリと上がった。
何と絶妙なタイミングか!?
車外に出て準備をし、
雨が降ったなら濡れる覚悟で、
蒸れる雨具は持たずにスタート。
駐車地から「有明支線林道」に入り、
「有明支線橋」を渡った。
この橋には「湯の沢川」、
というプレートが付けられていたが、
地形図を見ると「中の沢川」と、
「右の沢川」の合流点となっている。
両河川が合流して「湯の沢川」と言うことか?
「有明支線林道」は、
橋を渡るとすぐに分岐が現れるので、
支線林道から右の更に支線に入った。
この林道は地形図上で分岐から1kmほどで、
破線林道に変わるが、
実際にはいくらも進まないうちに、
荒れて車の走行は不可となる。
はじめ蛇行して登る林道は、
すぐに樹木がなくなり、
広いグリーン地帯に出る。
これは芝を育てているのかね?
人はおらずただ広々とした芝生が広がる。
再び樹林帯に入り、
荒れ始めた林道を行く。
ここも年々雑草がはびこり、
草の背丈も高くなってきた。
そんな荒れた林道を詰めて行くと、
突然前方の視界が開け、
広い伐採地に出る。
ここの緑がまた美しい!
今年はずいぶん美しい緑を楽しんできたが、
ここでもまた感動を得られたことに感謝!
伐採地の中に続く作業道は、
最上部まで続くと、
右から回り込むように奥へと続いて行く。
そして一旦少々下った地点で尾根に取り付いた。
背丈の低い笹の中を、
尾根筋に沿って登って行く。
最後ははっきりしたピークに上がり、
四等三角点「有明」。
軽装で立てるいいピークだ。
このピークは樹木に覆われて視界は効かないが、
伐採地の最上部まで戻ると、
東に広がる風景が美しい。
そこには伐採地がいくつも見えていた。
美しい風景を眺めていると、
雨が降り出した。
しかし強くなることはなく、
また上がってくれて助かった。
蒸し暑いけれども、
雨に当たった分体温が下がり、
まあちょうどよい程度で歩いて駐車地へ。
うまく雨から逃れられてラッキーだった!
2024.5.4 『振富山』(フレトミヤマ・317m)~『町境』(マチザカイ・322m) 境界線上の尾根歩き
GW後半の4連休は、
Hiromiに3日の日仕事が入っていたので、
4日からの同行となった。
そして4日はむかわ町と平取町の間で活動した。
道々131号線を、
むかわ町富内から平取町振内方向に走って行くと、
道々の最高標高点を両町の境界線が、
ほぼ東西に走っている。
以前からこの境界線上を歩いてみたいと思っていた。
地理院地図を眺めると、
この境界線上には、
「振富山」と「町境」と言う、
2つの四等三角点があるので、
これを結んでみることにした。
ほぼ全線が両町の境界線上に続く尾根ルートだ。
道々を走って境界線を越え、
振内側へ少し下ったところに、
車1台分のスペースがあるので、
これを駐車地とした。
準備を整えて、
駐車地横の尾根に取り付いた。
急な尾根を登って行くと、
すぐに斜度が落ち、
一面が丈の低い笹に覆われている。
どこでも歩ける状態の中を行く。
間もなく目の前に斜度のきつい斜面が現れるので、
これを登って行くが、
手をつくような場面もあった。
そしてそれを登りきると、
四等三角点「振富山」。
点名は振内と富内からとったことが明白だ。
「振富山」からは慎重に尾根筋を選んで歩を進める。
前回ここを訪れたとき、
「振富山」から少し下った地点で銃声がした。
もう猟期に入っていたので、
これはまずいと撤退を決めた。
2年ほど前のことか?
「振富山」からはけっこう下って行く。
すると古い作業道が現れるので、
それを利用できるところは利用する。
そして前を行くHiromiが、
うっかり枝尾根に入ってしまったときは、
それを修正してやる。
そこにHiromiがピンテを付けて進む。
周囲は丈の低い笹原が続き、
景色としては変化に乏しいが、
木々には若葉が萌えだし、
鮮やかな黄緑が美しい。
いくつものアップダウンを越え、
曲がりくねった尾根を慎重に見極め、
もう東の『振内山』(740m)が、
近くに見えるころ、
四等三角点「町境」。
むかわ町富内と平取町振内の町境だ。
大木の根元で標石が地面から飛び出していた。
それにしても、
この辺りは藪が薄いので、
標石が容易に見つけられていい。
復路ではまたアップダウンを越えて行く。
そして「振富山」まで戻ったところで昼食とした。
陽射しはあるのだが、
風が冷たいので、
じっとしていると半そでシャツでは寒い。
最後は転げ落ちそうな「振富山」の斜面を下って駐車地へ。
なかなか楽しい境界線上の尾根歩きだった。
2024.1.3 王幸納(オサツナイ・309m) ピークを目の前にして撤退!
3日の昼近く、
「二風谷林道」を出て、
道々を「義経峠」に向かった。
そして「義経峠」の最高標高辺りに駐車。
そこには車1台分の駐車スペースがある。
ここから目指す「王幸納」には、
2年ほど前の暑い日に単独で登っている。
今回はHiromiが初めてとなる。
「義経峠」は平取町と門別町の境界となり、
ここから「王幸納」(二等三角点)までは、
一貫して両町の境界線上を歩くことになる。
最初から最後まで境界線上を歩くと言うのは、
この歳になってもワクワク感が芽生える。
また、ルートの全てが藪尾根だ。
但し藪は極薄く歩きやすい。
駐車地からそのまま藪に入った。
そして尾根の頭に登る。
これが平取町と門別町の境界で、
ここから延々と境界線上を歩いて行く。
なかなか雰囲気の良い森の中に続く尾根筋。
はじめは細くはっきりした尾根筋だが、
やがて広くなり、
復路では間違って足を踏み入れそうな、
微妙な枝尾根も出てくる。
前を行くHiromiが、
珍しくピンテを付けた。
しかし、要所のとらえ方があまいので、
それを補って私もピンテを付けて行く。
なのに復路でピンテを回収する際には、
「これAさんのだっけ?」。
俺が付けたもの、ばっか!
まだ正午くらいだと言うのに、
日の短いこの時期は、
まるで午後3時過ぎの陽光のような気がする。
以前はHiromiに、
「おい、もう3時過ぎみたいな気がしないかぁ?」、
と言うと、
「いや~」、
ととぼけていたが、
今は「うんそうだね~」、
と納得する。
Hiromiも歳をとってきたか・・・
それにしても天気が良くて、
実に気持ちよく歩ける。
ルート中の3分の2の部分で、
穏やかな尾根歩きを楽しんだ後、
標高200付近から細尾根となった。
片側がスッパリと切れ落ちており、
滑落したら大変なことになる。
時には木々を支えにしながら、
慎重に歩を進めて行く。
木の間越しに平取町の風景が透けて見える。
なかなか良い尾根ではあるのだが、
決して気は抜けない。
「腹が減ったなあ」、
と思いながらも、
「昼食はピークで」、
という思いで歩を進める。
そしてピーク間近になると、
細尾根は更に細くなり、
足もとは凍っている。
両手で小枝を握りしめて進むので、
もうカメラなぞ出してはいられない。
私が滑落したら大変だが、
ここでHiromiに事故が起きると、
更に大変なことになる。
前回登ったのが夏。
こんな危険個所があったという記憶がない。
やはりうっすらと雪が積もった今だからこその危険個所だ。
それでも目指すピークは目の前だ。
ところが最後の最後に、
越えられない場面となった。
目の前の岩に雪がついている。
そして足下はナイフリッジ。
目の前のピークを断念!
そしてそこから戻る細尾根だって、
危なくてゆるくない。
実はこの前日も、
門別側から目指したのがこの峰だった。
二日連続で嫌われたか・・・
今年雪が融けたらリベンジしよう。
復路は同じく境界線上の尾根を忠実に戻った。
そして途中の暖かい日差しの中で、
ちょっと遅い昼食とした。
駐車地に戻り、
一旦帰宅してゆっくり休むこととし、
この翌日の年末年始休暇最終日は、
近場で活動することにした。
2024.1.3 『織乙』(オリオツ・330m) 突然スーパー林道が!
2日の夕方厚真町「こぶしの湯」駐車場で、
車の混み具合を目にし、
入る気がなくなって、
仕方なくまた平取町へと走った。
そしてもう真っ暗になってから、
「平取温泉」で一日の汗を流した。
その後温泉の近くで車中泊。
車中泊をしながら山行を重ねる際は、
この入浴施設の存在が重要で、
言い方を変えると振り回される。
この日は厚真町まで戻ったのだから、
翌3日は厚真町の山で活動することに変更した。
ところがまた平取町まで戻ることになったため、
3日は平取町の山へと変更せざるを得なかった。
まあ、どこに行っても、
周辺の地形図は数多く用意してあるので、
登る山の選定に困ることはないのだが・・・
3日の朝は寝不足感いっぱいで目覚めた。
歳をとると車中泊がおっくうになり、
極力日帰り山行とし、
帰宅して自分のベッドで休むようになった。
従って、久しぶりの車中泊と言うことも、
よく眠れない要因となる。
2日の朝家を出たときは、
二泊の予定だったが、
一泊しただけで疲れ果て、
この日の朝山行後一旦帰宅することに決めた。
「織乙」は平取温泉の南奥に位置する、
二等三角点を有する山。
以前から気になっており、
地形図はファイルしてあった。
またルート取りをどうするか?
と言う点で迷った末、
「二風谷林道」から尾根に取り付くことにした。
平取温泉の奥に入って行くと、
「二風谷林道」の入口がある。
この林道にはゲートがないため、
そのまま車で入って行く。
「看看川」に沿って伸びる「二風谷林道」を、
約3kmほど走ると、
「看看2号橋」が現れるので、
その手前を駐車地とした。
そして橋を渡ってすぐ、
目の前の斜面に取り付いた。
間伐作業を終えたカラマツの斜面は、
斜度がある上足もとに払い落とされた枝が散乱しているので、
ひじょうに歩きにくい。
斜度に耐えながら、
息を切らせて登って行く。
いきなり標高差150mの急登はきつかったが、
登りきると平たんになり、
尾根上に古い作業道が続いていた。
尾根筋に伸びる作業道を歩いて行く。
しかし作業道はやがて、
我々の意思とは違う方へと伸びて行くこととなり、
それから外れて薄い藪の尾根筋を進んだ。
しかしいくらも進まないうちに、
突然林道に飛び出した。
これは地形図に記されている林道で、
西側から伸びてきている。
はじめこの林道を利用しようか、
とも考えたが、
どうせ廃道になっているだろう、
と予測して「二風谷」林道ルートとしたものだ。
突然現れた林道は、
改修工事を終えたばかりの様で、
広くて立派なスーパー林道だ。
この林道も他所同様、
胆振東部地震で多くの部分が崩壊したのだろう。
林道に飛び出すと、
「給餌場所」の黄色い貼り紙だ。
いったい何に給餌するものか?
広くて新しいスーパー林道は気持ちがいい。
まさかそんな林道が存在するとは、
全く予想していなかったので、
ヘルメット着用のまま歩いて行く。
そして目指すピークの直前で、
大きな箱ワナが現れた。
はじめはヒグマ用かと思ったが、
やけに大きい上に天井が開いている。
それで結論を得た。
エゾシカ用の箱ワナで、
一度に複数頭を捕獲する目的なのだと。
すぐそばにまた「給餌場所」の貼り紙があり、
それもエゾシカを集めるためのものだった。
大きな箱ワナのすぐ先で、
林道を離れて尾根に取り付いた。
薄い藪をわずかな距離で、
二等三角点「織乙」。
気になっていた三角点ピークをまた一つ!
下山も同ルートを引き返した。
スーパー林道自体の風景もいいが、
そこから見渡せる平取の山々の風景もいい。
この林道はまた歩きたいものだ。
駐車地に戻るとまだ午前中。
もう一座に登って帰りましょう!
2024.1.2 『円山』(230m) 気持ちのよい尾根歩き
2日、今年の山行初日、
門別町で早々のリタイア後道々を走り、
「義経峠」を平取町方向へと下って行く。
すると左手に平取町の清掃工場が現れるので、
その前を通過して間もなく、
左手に現れる林道の入口付近を駐車地とした。
この後厚真町まで戻って、
年末に忘れてきたピッケルを探しに行くことにしていたが、
まだ少々時間があったので、
無駄なくアプローチできる「円山」に登ることにした。
「円山」とはどこにでもありがちな名称だ。
札幌市にも市民に馴染みの「円山」がある。
そしてこの度の「円山」は、
地理院地図にその山名はなく、
三角点名が「円山」と記されている。
2年ほど前に単独で登っているが、
Hiromiは初めてだったので、
ちょうどよい機会が得られた。
2年前に登った時は、
大変熱い時期で、
ヘロヘロでピークに立ったような気がする。
駐車地をスタートして、
すぐ道々を横断し、
向かい側の尾根に取り付いた。
しばらく作業道が続くので、
それを利用して登って行く。
積雪はほんの少しで、
まあ無いに等しいくらいだ。
この季節になっても、
いまだツボ足で歩けるのがこの辺りの魅力だ。
150で作業道が消滅したので、
この後は尾根筋を拾って登って行く。
この尾根歩きがまた楽しい。
広い尾根あり細尾根あり!
そして当然アップダウンが続き、
これは正直疲れる。
また、木々の葉がすっかり落ちてしまっているので、
遠くの風景が透けて見えるのもいい。
楽しく快適な尾根歩きを楽しみ、
徐々に高度を上げて行き、
四等三角点「円山」。
ここには標石が二つ。
新旧の標石なのか?
それとも片方は別の意味があるのか?
標石に刻まれた文字を読む、
と言うほど執着はしていないので、
「二つあった」という結果だけでOK。
そしてここで改めて、
皆さん、今年もよろしくお願いいたします。
相変わらず私より頭が高いHiromiであった。
下山は同ルートを引き返した。
そして厚真町へと車を走らせた。
更に安平町の「仁達幌」取り付き点まで入り、
ピッケルを探した。
すると新たな降雪の中で、
倒れていたピッケルを発見、回収!
よかった~
この後厚真町の「こぶしの湯」で汗を流すことにしていたが、
そこに行ってみると、
駐車場に車があふれていた。
まだ正月の2日だと言うのに、
なんという混みようだ!
そんな光景を目にしては、
とても入る気にはなれず、
再び平取町へと向かった。
そして平取町で 、
今年初の車中泊。
2023.12.28 『魔狐阜』(マコブ・298m) 晴天が続くね~
「魔狐阜」は穂別の至る所から、
その姿を望むことができる。
もう年を越してしまったが、
年末の28日午前中、
むかわ町穂別で、
「下穂別」に登った後、
道々を厚真町方向に少し走り、
「穂別体育館」を過ぎて間もなく、
「千熊林道」に入った。
この林道は道幅が広くしっかりしていた。
積もった雪の上を、
大型クロカン四駆のものと思われる、
タイヤ痕が残っていた。
ハンターが出入りしているようだが、、
できることなら会いたくない。
林道を1kmほど入った地点に、
十分な駐車スペースがあった。
以前登った時もここに駐車した。
あれは暑い時だったと振り返る。
もう暑くて暑くて、
やっと登ったような気がする。
駐車地から林道を歩き出した。
そして300mほど歩いたところで、
右手に作業道が現れるので、
これに入って登って行く。
タイヤ痕はこの作業道にも続いていた。
いつも思うのだが、
ハンターが獲物を探して車を使用するのはわかるが、
エゾシカはそのエンジン音を耳にしただけで、
すぐに走り去ってしまう。
従って車を乗り入れて、
いくら探し回っても、
決して仕留められないと思うのだが。
この辺りはカラマツの林が美しい。
その中に続く笹付きの作業道を登って行くと、
やがて車がUターンして戻って行った跡を目にする。
その先は荒れた路面となり、
車は走行できない。
ここからは斜度も出てきて、
こちらのスピードも落ちる。
まあ、「落ちる」とは言っても、
私なんかはじめから遅いんだけどねえ・・・
また、地面を覆う薄い雪の下に、
霜柱が立っており、
歩を出すとそれが崩れて歩きにくい。
280で稜線状の尾根に上がった。
すると目指すピークはすぐそばで、
丈の低い笹原を登って行く。
周囲は葉が落ちてしまった木々の隙間から、
遠くの風景が透けて見える。
大変良い雰囲気の中を歩く。
そして二等三角点「魔狐阜」。
三度目のピークだが、
賞味期限をずいぶん過ぎたバウムクーヘンが残っていたので、
臨時儀式!
また、ちょうど穂別の市街地が、
そっくり見える部分の枝がなく、
街全体をすっきりと見渡せた。
わざと枝を払ったのだろうか?
下山は同ルートを下った。
のんびり下りながら感じるが、
今年の秋以降はずいぶん天候に恵まれてきた。
雨に当たらないどころか、
毎回陽の光を浴びて活動してきた気がする。
ありがたいねえ。
そんなことを考えながら駐車地に戻り、
片付けを済ませて帰途に着いた。
2023.12.28 『下穂別』(シモホベツ・290m) 晴天の下で楽しい尾根歩き
昨日28日からHiromiも年末年始休暇に入った。
毎年年末もいつものように、
車中泊を重ねて登り歩いてきたが、
その車中泊もおっくうになり、
この暮れは日帰り山行を重ねることにした。
冬場に車中泊をすると、
寒いので長い時間エンジンをかけっぱなしにすることになる。
するとけっこう燃料を消費することとなり、
その燃料代と温泉入浴代を合わせると、
日帰り分の燃料費がまかなえる。
以上、細かい話しをする小市民・・・
昨日の朝7時にHiromiを迎えに行くと、
たった今起きたばかりのHiromiが玄関に出てきて、
「今起きたばっかさねえ」。
「ええーっ!? どしたのよ~?」。
「だって8時って言ったしょ!」。
「ああーっ! ごめん!」。
そうなんです、
私の方から7時に迎えに行くところを、
前夜急に8時に変更したのです。
除雪の関係でねえ。
いやあ、悪いことをした。
こうしてモウロクしていくのねえ・・・
Hiromiの家の前で待っていると、
そんなに時間がかからずに、
準備を済ませて出てきた。
そしてむかわ町穂別に向かって車を走らせた。
まだツボ足で歩ける山を楽しむ予定とした。
穂別スキー場の駐車地に着くと、
積雪は15cm程度か?
準備を整えてスタートし、
スキー場の斜面を登って行く。
そして登りきったところで尾根筋にのる。
この後の尾根筋には遊歩道が続く。
かつては「道民の森」として、
遊歩道が整備されたらしい。
しかし、この辺境の地にあっては歩く人もごく少なく、
あっと言う間にさびれてしまったようだ。
今では他の山でも見られる、
林業の古い作業道と何ら変わるところがない。
ただ、時折急な斜面に木段が敷かれているのを目にし、
「遊歩道なんだぁ」と気付かされる。
スキー場の上からしばらく急な登り一辺倒だったが、
一旦平たんな尾根歩きとなった。
この日も天気が良く、
なんともうっとりするくらい気持ちがいい。
そんな申し分のない雰囲気を楽しみながら、
尾根筋のアップダウンが始まる。
まともに遊歩道跡を歩いて行くと、
けっこうなノルマを強いられる。
しかし尾根筋には、
その頭に遊歩道跡、
そしてその下には常に作業道が伸びている。
これを利用すると、
かなりの部分でアップダウンを回避できる。
遊歩道跡と作業道をうまくつなぎ合わせ、
尾根筋を見失わずに進んで行くと、
「これか?」と思われるピークが目の前に現れるが、
それは間違いで更に奥へ。
そんな状況を二度繰り返し、
三度目の正直で急斜面に取り付いた。
そして三等三角点「下穂別」。
3年ぶりのピークだろうか?
ちょっとはずれたところから、
『坊主山』(791m)が美しく見えていた。
下山は同ルートを引き返したが、
もう遊歩道跡のアップダウンは全て回避し、
作業道オンリー!
すると楽々歩き通せる。
ただ、最終段階で作業道が、
一本隣りの尾根筋へと続くので注意が必要だ。
この日は前を歩いていたHiromiが、
「ここ歩いてないんじゃない?」、
と気付いたのは感心だ。
作業道を修正して、
最後はスキー場の斜面を滑るように下り、
広く車のない駐車場へ。
スキー場はまだオープンできるほどの積雪がない。
いつになったらオープンできるんだろうね?
さて、次へ!
2023.11.19 『至仁湾沢』(レニワンザワ・193m) 道々脇からアプローチ
先日の日曜日朝、
むかわ町で「平取」(三等三角点)に登った後、
道々59号線を厚真町方向に走り、
「似湾川」に架かる「相馬橋」を渡って間もなく、
山側の牧草地入口を入った。
そして農作業の邪魔にならぬよう端に駐車。
まあ、農作業と言っても、
牧草の刈り取りの時しか車は来ないだろう。
この時期はもう全ての作業を終えている。
この三角点ピークは、
Hirimiにとって初登の山。
駐車地の周りには、
エゾシカのフンが散らばっているので、
それを踏まぬよう準備。
駐車地からすぐ小沢に下り、
その上のカラマツ林に入った。
ここもカラマツの紅葉は終わっており、
ちょっと物足りないが、
天に向かって真っすぐに伸びるカラマツの、
美しくすっきりした林の中を登る。
古い作業道跡が続き、
ほぼその上を進んで行く。
この辺りは丈の低い笹原が続くので、
どこでも歩ける状態だ。
快適な山歩きを楽しめる、
こんな笹原がどこの山にでも広がっていたとしたら、
行動範囲が限りなく広がるだろう、
などと思いを巡らせて登って行く。
スタート時かすかに雨が降っていたので、
雨具着用で登ったが暑い!
それなのにHiromiは、
いつも通り何にも考えずに、
黙々と登って行くものだから、
それに着いて行こうとして更に暑い!
た、頼むから少し考えながら登ってくれやあ!
この山はそもそも道々のすぐ脇に位置し、
距離が短いのですぐにピークに達し、
三等三角点「至仁湾沢」。
他のピークと同様、
木々の葉がほとんど落ち、
遠くの景色が透けて見えるのがいい。
また小粒な割には、
南西側が急斜面で落ち込み、
覗き込むと怖いくらいだ。
短い行程なので、
尾根筋を更に先へと進んでみることにした。
なんなら一本尾根を変えて下ってもいいかな、と。
しかしすっきりとした尾根歩きは楽しいのだが、
予想より複雑な地形で、
そのまま下ると面倒なことになりそうなので、
途中で修正して登路の尾根に戻って下山。
駐車地に戻ってもまだ正午前。
ではもう一座へ向かいましょう!
異常に暑かった夏は、
里山一座に登るのも、
暑くて辛くて大変だった。
しかしそれも過ぎた今、
涼しいだけで体力の消耗を防げる。
誠いい季節だ~
2023.11.19 『平取』(ビラトリ・233m) 楽しい晩秋の尾根歩き
先日の日曜日の朝、
Hiromiを迎えに行き、
むかわ町へと向かった。
厚真町から道々59号線を走ってむかわ町へ。
更に平取町方面に向かい、
境界線の手前左手の林道に入った。
もう廃道同然の林道が、
小沢に沿って伸びている。
すぐにチェーンゲートが現れるので、
その手前を駐車地とした。
ところがここは汚い!
不法に投棄されたゴミが散乱している。
いつも思うが、
どうしてこういうことを平気で行う人間がいるのか?
そんな汚れた不法投棄とは裏腹に、
そこまでの道中で降っていた雨が上がり、
なんだか晴天の予感が・・・
駐車地から晩秋の林道を歩き始めた。
すると周囲はカラマツ林に覆われており、
実はこのカラマツ林の紅葉を楽しみに向かったのだ。
ところが一週間遅かったなあ。
もう黄金色から黒っぽい色に変わり、
落葉した木が多い。
来年こそはここの紅葉を楽しもう!
廃道同然の林道は奥行きがなく、
300mも歩けば終点を迎える。
そしてその先に、
かつては作業道が続いていたようだが、
もう崩壊してしまっている。
美しいカラマツ林の中で、
とりあえずは斜度のある、
古い作業道を歩いて高度を稼ぐ。
尾根筋に沿って伸びて行く作業道は、
登りきると方向を変えたので、
作業道を離れ、
尾根の頭にのって進むことにした。
この尾根は途中から、
平取町とむかわ町の境界線上となる。
そしてその尾根歩きが楽しい。
細尾根になったり、
突然古い作業道が現れたり。
もう木々の葉がほとんど落ちてしまい、
遠くの景色が透けて見える。
Hiromiも気に入ったようで、
「いい尾根だね~」、
と口をついて出る。
木々の葉が落ちてしまったこの時期、
透けて見える風景を眺めながら歩くのが、
昔から好きだった。
境界線上の尾根を詰めて行くと、
突然前方の視界が開けた。
そこにむかわ町方面の風景が広がる。
そして目指すピークも近くに見えた。
ここからは境界線上の尾根から、
「平取」へと続く尾根に乗り換える。
わずかなアップダウンを越えて、
三等三角点「平取」。
ピークの南東側が胆振東部地震による崩壊斜面で、
ギリギリ標石が崩壊を免れた。
また点名は「平取」だが、
所在はむかわ町だ。
ピークからは360度遮るもののない展望が楽しめる。
下山はそのまま尾根上を進み、
登路の尾根の一本北側の尾根を下った。
途中で直前に立ったピークを確認できるポイントがあった。
尾根に沿って古い作業道が伸びているので、
これを利用して下って行く。
そして最後は素晴らしいカラマツ林の中を、
大変気持ちよく下って林道へ。
雨を心配したが、
結局この日も晴れて小春日和となった。
さて、次へと移動しましょ!
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