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2023.10.7 『於曽牛山』(オソウシヤマ・898m)  コロナの影響を感じた日

 

 7日からの三連休は、

初日から天候が安定しそうな、

平取方面へ出かけることにした。

土曜の朝Hiromiを迎えに行き、

まず平取町振内へ。

そして狭い道の桂峠を越えて豊糠地区に入った。

豊糠では「額平川」に沿って伸びる、

町道「豊糠線」を行く。

これは『幌尻岳』の取り付き点である、

取水ダムへと続く林道だ。

この林道をMTBを積んで、

二度走ったことがある。

いずれも日帰りで『幌尻岳』を往復した。

昔の話しだが・・・

 この日はこの林道を5kmほど走った地点で現れる、

「額平川」支流の「シドニ川」手前を駐車地とした。

そして10時10分、

徒歩で「シドニ川」に沿って伸びる「寿都似林道」に入った。

「シドニ川」に架かる「すどに橋」を渡ってすぐ、

左岸の尾根に取り付いた。

ここから一本尾根の急登が続く。

 『於曽牛山』には3年前に単独で登っている。

しかしHiromiは未踏だったので、

今回登ってみることにした。

 10時20分、取り付いた尾根は急峻で、

前を行くHiromiは木につかまったり、

両手を地面について登っていく。

私はいつものように、

ピッケルを杖がわりに登っていくが、

それでもやはり目の前の木に手が伸びる。

きつい!

まだコロナ感染後の咳が治まらず、

胸が苦しい。

それが登るほどに辛くなり、

胸に痛みを感ずるようになった。

そして遂には根本的に体が弱っている、

と認識せざるを得なかった。

「コロナなんかたいしたことない」との思いは完全に間違いだった。

先日の山行では林道や管理道路を、

ただただ歩いただけだったので気付かなかったが、

急登に接して痛感した。

侮るなかれ、

コロナウィルス・・・

 650まで高度を上げると、

一旦斜度が落ちて静かな尾根歩きに変わる。

しかし長くは続かず、

結局急登の連続となり、

苦しい肺をいたわりながら、

徐々に高度を上げていく。

尾根筋はスッキリとしていて、

大変いい雰囲気だ。

時折木々の切れ間から、

東隣りの「寿都似山」が見え、

西側には平取町方面の田園地帯が望まれる。

その中には昨秋登った、

「額平山」もすぐそばに確認できた。

もうピークが近付くと、

笹の丈が高くなり、

腰の高さから胸の高さに変わった。

その中をこの度同時にコロナ感染したHiromiが、

元気よく登っていく。

そして12時25分、『於曽牛山』(三等三角点:於曾牛山)。

訪れる人が多いだろうと思ったら、

ここまでの踏み跡は薄いし、

三角点の標石周りも笹に覆われていたので、

笹刈りをした。

しかし三脚の部品を途中で落としてしまったので、

珍しく記念撮影は無しだ。

 下山は同ルートを下った。

周囲の風景を眺めながら下るが、

今年はいつまでも気温が高く、

紅葉がまるで見られない。

このまま毎年高温の夏が続くのだろうか?

嫌だ嫌だぁ・・・

 Hiromiを前に立たせて、

ピンテの回収をしながら下っていく。

登りで急だった尾根は、

下りでも更に斜度を感じ、

慎重に下っていく。

そしてようやく林道に下った。

「いやあ、くたびれたなあ」

と感じながら、

14時20分、駐車地へ。

かたずけを済ませて、

「平取温泉」へ汗を流しに走った。

そして平取町から日高町に入り、

広い牧草地の中で車中泊とした。

 

 

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2023.9.24 『坊主山』(穂別・791m)   山は晴れりゃあ100倍楽しい!

 

 もう一週間前になってしまったが、

日曜日の午前中「平丘」に登った後、

もう一座別の三角点ピークに立つことを予定していたのだが、

あまりにも素晴らしい快晴に、

『坊主山』の緑輝く笹原を見たくなった。

それで「次は坊主山に登るべぇ」

と提案するとHiromiも「いいね、いいね」

 むかわ町穂別から夕張方向に戻り、

むかわ町穂別稲里地区で、

「坊主山林道」に入った。

長い林道は走りたくないが、

今回はしょうがない。

 この『坊主山』には、

昔から四季を通じ、

ずいぶん回を重ねて登ってきた。

無積雪期は広く美しい、

笹原の風景を楽しむことができ、

積雪期はその笹原を覆う白い雪と、

まばらに立つ緑の松とのコントラストがいい。

Hiromiもお気に入りの山の一つだ。

 登山口まで車で入ると、

わずかな歩行距離で頂上に至るので、

時間があるときは遥か手前の林道脇に駐車し、

極力長い距離を歩くようにしてきた。

そしてこの日は午後の入山だったので、

登山口まで車を入れた。

 登山口には先行者の車が一台。

北見ナンバーだった。

はるばる北見からいらしたのねえ!

 登山口から一歩足を踏み入れると、

もういつ伐採されてもおかしくない、

成長したカラマツの見事な林が広がる。

私が好む風景だが、

カラマツの葉が薄緑色で、

なんだか違和感を覚えた。

こんな色の葉を見たのは初めてのような・・・

これも異常高温が続いたせいだろうか?

 登山道は一旦大きく北側に回り込み、

山小屋の手前で方向を変え、

今度は南に向かってピークを目指す。

その北側から方向を変えて間もなく、

ほぼ南方向に『坊主山』の頂上と、

その下に広がる見事な笹原が見える。

おっと、この少し手前で、

北見ナンバーの先行者2名とすれ違った。

私と同年代くらいの女性二人組だった。

そしてやはしり北見から来たのだと。

 この登山道は手入れされていないと、

すぐ笹に覆われ、

その笹を漕いで頂上を目指したこともあった。

しかし今回はきっちりと、

しかも幅広く笹刈りされており、

快適な歩行を楽しめた。

このように登山道を整備して下さる、

関係方面の方々には、

心よりお礼を申し上げたい。

 笹の回廊を進み、

「山小屋坊主」の前を過ぎると、

広々とした笹原の風景が広がる。

青空と緑の笹原のコントラストが美しい。

そんな素晴らしい風景を眺めながら歩を進めていくと、

左手前方に『ハッタオマナイ岳』(1,021m)から、

『宿弗山』(867m)~『振内山』(740m)の稜線が見えてくる。

そして背後には『夕張岳』(1,668m)山塊の風景が広がる。

とにかく最高の天気だ!

 景色を楽しみながら、

ゆっくり歩を進め、

『坊主山』(二等三角点:坊子山)

『坊主山』でこんな天候に恵まれたのは、

いったいいつ以来だろう?

近年は天候の良くない日ばかりだったように記憶する。

とにかく広い風景を楽しみながら昼食とした。

私はいつものツナハムサンドとカップ麺。

そしてHiromiはやはり果物。

いきなりリンゴを丸かじりだ!

それが終わるとみかんを3個食べてしまった。

結果「腹いっぱいだ~」

と言いながらミニトマトを出して食べ始めた

すごいねえ・・・

 空腹を満たした後は、

登山道をそのまま戻った。

途中で登り行く若者(男性)一人とすれ違ったが、

午後入山するのは珍しい。

 登山口の駐車地に戻り、

ゆっくり後始末をして帰途に着いた。

この週末はHiromiの体質改善メニューを、

消化しなければならないため、

外食はできないので、

「反省会」も中止。

しかしそれでよかったのだ。

Hiromiにこの夜発熱があった。

 

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2023.9.24 『平丘』(246m)  いやあ、いい天気だ~

 

 先日の日曜朝、

Hiromiを迎えに行き、

むかわ町穂別へと向かった。

この日は穂別地区で未踏の三角点ピークを目指す予定。

私にはむかわ町と穂別がどうも結びつかない。

平成の大合併というものが、

いまだに納得いかない。

むかわ町はシシャモで有名な漁業の町だし、

穂別は昔穂別町として独立し、

林業中心の町だった。

 車に乗ると間もなくHiromiが、

「のど痛い」と言い出した。

この前日の土曜日、

Hiromiの職場で新型コロナウィルス感染者が出たことを、

Hiromiから聞いていたので、

「もしや?」と思いマスクを着用した。

しかし時すでに遅し・・・

 まずむかわ町穂別隆農地区で、

三等三角点ピークを目指そうとしたが、

畑の奥でシカ柵を越えられず断念。

シカ柵を変形させながら、

よじ登るわけにはいかない。

それでまた移動して、

中島地区の奥へと向かった。

そして「梅の沢川」に沿って伸びる林道に入った。

林道に入るとすぐ、

エゾシカの防護柵が現れたので、

扉を開けて車を入れ、

その場を駐車地とした。

  素晴らしい快晴の下、

快適な林道を歩いて行く。

そこで「こんな日は坊主山もいいなあ」

と話題に上る。

斜度があるので、

すぐに高度も上がる。

 この林道ははじめ舗装されていた。

そして令和2年に災害復旧工事が行われたらしい。

5年前の「胆振東部地震」で崩壊したのだろう。

しかし復旧工事が完了した後、

いったいどれほどの車両が通行したことか?

車が走った痕跡がまるで見られない。

林道は歩くほどに雑草が増えて行く。

そんな林道に、

何故税金を投じて復旧しなればならなかったのか?

行政のやることは理解できない。

ただ、そこを歩く分には、

車の心配がなくて快適だ。

 林道は「梅の沢川」を巻くように、

尾根筋に沿って伸びて行く。

そして「梅の沢川」の源頭部で、

林道を離れて藪に入った。

藪は薄く快適に尾根筋を進む。

そしてここでも源頭部を巻くような形でピークを目指す。

辺りは緑が美しく、

その中を乾いた爽やかな風が吹き抜ける。

暑くもなく寒くもない。

ちょうどよい気候だ。

 最後は一旦高度を落として登り返し、

四等三角点「平丘」

Hiromiがおやつを食べだした。

そのおやつもやっぱり果物だ。

Hiromiはとにかく果物大好き人間で、

色々なものをほおばる。

 下山は同ルートを引き返した。

藪の部分で、

いつものようにHiromiを前に立たせたが、

今回は問題なく林道に当てた。

そして林道を歩きながら、

次は快晴の「坊主山」に登ることを話し合った。

 

 

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2023.9.23 『似湾沢』(ニワンザワ・208m)  急登で一気に高度を稼ぐ

 

 先週末土曜日の午前中、

「奥眞牛沢」から駐車地に戻った後、

林道を道々74号線まで戻り、

むかわ町方面に走って、

道々59号線にのりかえ、

鵡川に架かる「栄和橋」を渡った。

そして500mも走ると、

右手に林道の入口が現れるので、

これに入った。

この林道はひじょうに短く、

すぐ伐採地に達した。

ここは昨年まで伐採されていなかったので、

今年実施されたようだ。

針葉樹林に覆われて、

何も見えなかったところが、

広々とした風景に変わった。

 伐採地の最下部を駐車地として、

伐採地の端を登り、

尾根に取り付いた。

斜度があるので、

みるみる高度が上がり、

上から見下ろすと、

なかなかの高度感だ。

そして伐採地から藪に入った。

ただ藪とは言っても、

ここもまた薄く快適に歩ける。

このごく薄い藪がこの一帯のいいところだ。

 尾根筋にはシカ道ができている。

伐採地から藪に入っても、

斜度のある部分がある。

しかし足もとはあくまでも快適だ。

ただ、伐採地側は、

スッパリと切れ落ちているので、

つまずきでもしたら大変だ。

 ここが目指すピークか、

と思われる小ピークに立ち、

一旦下って登り返す。

すると平たんな尾根が続く。

そしてその先に、

三等三角点「似湾沢」

私は二度目だが、

Hiromiは初めてのピークだ。

私が前回登った時は、

下部の針葉樹林で、

そこそこ濃い笹をかき分けて、

尾根に取り付いたことを思い出す。

しかし、標石の赤いペイントは記憶にない。

 下山は少し戻った後、

登路で利用した尾根の、

一本北側の尾根を下った。

これも斜度のある尾根で、

あっと言う間に伐採地に下った。

すると駐車地が見える。

ほんの短時間で駐車地に戻る山行だった。

短いが面白い山だったねえ。

 この日は車中泊で厚真町に留まるつもりだったが、

まだ時刻も13時をまわったところだったので、

一旦帰宅することとして帰途に着いた。

 

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2023.9.23 『奥眞牛沢』(オクマウシザワ・265m)  沢筋から境界線上のピークへ

 週末の土曜日は、

Hiromiとむかわ町に向かった。

そしてむかわ町と平取町の境界上にある三角点ピークを、

むかわ町側から目指すことにした。

 厚真町から道々59号線を走り、

「鵡川」に架かる「栄和橋」を渡った先のT字路で、

道々74号線にのって4kmほど穂別方面へと走る。

すると「イエナップ沢川」に架かる、

「イエナップ橋」を渡るので、

この橋を渡りきったところで、

「イエナップ沢川」に沿って伸びる林道に入った。

林道には工事標識が次々現れる。

狭い林道で、

工事車両に出会うとまずいなあ、

と思いながら走って行くと、

2kmほどで右に伸びる「イオニシブ沢川」が現れた。

地形図ではこの沢沿いに林道はないのだが、

実際には林道分岐があり、

沢に沿って林道が伸びていた。

しかし、予定通りこの沢と出合った地点を駐車地とした。

 駐車地から沢筋を歩く予定でいたが、

そこに林道が備わっているならそれを歩く。

歩き出すと林道の路面に船板が敷かれていた。

それも何十枚もだ。

これは大型車が通行するための処置だ。

だとすれば、工事というのは砂防ダムの建設だろう、

と思いながら歩いて行くと、

前方に工事現場が見えてきた。

「立入禁止」と書かれたそこでは、

予想通り新たな砂防ダムを造っていた。

工事に携わる関係者がいたので、

そこを通してもらえないかな、

と心配になり尋ねてみた。

「この上流に行きたいんだけど」

すると男性はニコニコしながら、

「大丈夫、行けますよ。

危険だから端を歩いてください」

と言ってくれて「ホッ・・・」

 砂防ダムを越え、

水量の少ない「イオニシブ沢川」を歩いて行く。

そして2kmほどで尾根に取り付いた。

沢から立ち上がる尾根は急で、

木につかまったり、

両手をついて登る場面も。

標高差70mほどの急登を終えると、

傾斜が落ちて平たんな尾根となった。

あとは尾根筋を読んで進む。

藪がほとんどない快適な尾根筋には、

紛らわしい枝尾根が次々現れるので、

要所にピンテを付けて行く。

また倒木が多く、

それを避けたり乗越したりと、

消耗させられる。

しかし、美しい部分も現れる尾根歩きは楽しい。

Hiromiも思わず、

「いい尾根だねえ!」

 小さなアップダウンをいくつも越えて、

最後まで藪のないすっきりした尾根歩きを楽しみ、

四等三角点「奥眞牛沢」

来し方とは逆側の木の間越しに、

平取ダムでせき止められた、

「びらとり湖」が見えていた。

この時点で10時を過ぎたところだったが、

二人とも空腹だったので、

早い昼食とした。

食事療法による体質改善を目指しているHiromiは、

この日も果物数種類だけの昼食だ。

「そんなもんじゃあ力入らんべえ!」

と言うと、

「確かに力は入らない」と返すが、

それ以上に様々な手応えを感じ、

信念に従って継続している。

意志の強いHiromiだ。

 下山はピンテを回収しながら、

同ルートを引き返した。

Hiromiを前に立たせたが、

紛らわしい枝尾根に、

「これはピンテ要るわあ!」

とまるで他人事。

だったら自分でピンテを付けろ!

  尾根筋から「イオニシブ沢川」へ。

そして沢筋を歩いて砂防ダムの工事現場まで戻ると、

朝の作業員たちは帰っていなかった。

現場を抜けて船板の敷かれた林道を歩いて駐車地へ。

全行程3時間15分。

もっとかかると思っていたが、

案外短時間での終了となった。

であるならもう一座へ!

 

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2023.9.2 『新登川』(シンノボリカワ・465m)  高速道路下を抜けて林道へ

 

 土曜日に「奥穂別」から駐車地に戻った後、

石勝樹海ロードを夕張方面に走り、

「穂別ダム」手前で道東自動車道、

「むかわ穂別インター」に向かう舗装道路に入った。

 

そしてインターチェンジのすぐ手前で、

右手の林道に入り、

これを約5kmほど走って、

JR北海道の「東オサワ信号場」そばに駐車。

ここから「新登川」を目指すことにした。

スタート時点で、

時刻が14時を過ぎていたが、

この日は車中泊の予定だったので、

時間が許す限り山を楽しむことにした。

 「新登川」には一昨年の晩秋にHiromiと登っている。

しかしHiromiはそのときのことを何も覚えていないので、

連れて行く者としては大変都合がよい。

またこの三角点ピークの位置は、

直前に登った「奥穂別」のすぐ北側となり、

樹木がなかったなら、

「奥穂別」から見下ろせたことだろう。

 林道脇に駐車し、

すぐJR石勝線と道東自動車道の下をくぐった。

この辺りはこの両者が並行して走っている。

その後道東自動車道の側道にのった。

左手の道東自動車道を、

車がビュンビュン走って行く。

するとすぐ側道の崩壊地を過ぎる。

前回のままだ。

そしてそれを過ぎると間もなく、

「銀蝶林道」のゲートが現れる。

施錠されたゲートを越えて「銀蝶林道」を歩き出す。

前述の崩壊現場もあり、

既に廃道状態だ。

この後800mほど道東自動車道に沿って伸びる林道は、

ほぼ直角に曲がって山間部へと伸びて行く。

すると笹が出て林道と言うより、

登山道と言った状態に変わる。

これも直線的に伸びて高度を上げて行く。

気温が上昇した午後、

この斜度がきつく、

Hiromiがどんどん離れて行く。

私は立ち止まって冷水をがぶ飲みだ。

 道東自動車道を離れて1kmちょっとで分岐が現れる。

ここから本線を行かず、

「銀蝶支線林道」に入る。

これを歩いて行くと、

前方の樹林の奥に、

目指すピークが見えてくる。

そしてそれが左手に変わった頃、

地形図にはない作業道に入った。

ただ作業道と言ってもその姿は確認できず、

笹に覆われている。

その笹をかき分けて尾根の末端に取り付いた。

短い尾根だが斜度があり、

立ち木につかまりながらよじ登る。

なんとか登りきると、

その奥にピークが見える。

しかし三角点はピークにはなく、

その奥の一段下がったところにある。

四等三角点「新登川」

前回はこれを探すのに、

少々時間を要したことを思い出す。

また木の間越しに、

直前に登った「奥穂別」の山並みが見えていた。

 下山は同ルートを引き返したが、

この下山で私の右ひざが痛み出した。

これまで違和感を感じてはいたが、

痛みは出ていなかった。

この直前の「奥穂別」をプラスすると、

この日の歩行距離が22kmほどになる。

久しぶりの長い歩行に膝が悲鳴を上げたか?

故障が生じた場合も、

登り続けることにより、

その故障個所を保護する筋肉が発達してカバーする、

というのが私の持論であり、

これまで実践してきたことだ。

従ってどんな時も登ることを休んだことがない。

しかしその持論が、

69歳になった今も通じるのか?

それもまた興味深々なところだ。

 駐車地に戻った後は、

直近の樹海温泉「はくあ」で汗を流し、

夕張に移動して車中泊とした。

 

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2023.9.2 『奥穂別』(760m)  往復16kmの林道歩き

 

 9月に入り空気が変わった感の土曜日は、

まだ気温が高いので、

また極軽装で歩ける林道を選んだ、

つもりだった。

ところが・・・

 昨日の朝Hiromiを迎えに行き、

夕張市を抜けて、

「石勝樹海ロード」を日高町方面に向かった。

そしてむかわ町穂別長和で、

「稲里トンネル」に到着。

このトンネルの入口右手に、

今回利用する「奥穂別林道」のゲートがある。

今回はこの片道8kmの長い林道を利用して、

「奥穂別」を目指すことにした。

このルートは2年前に歩いているが、

三角点の標石を見つけられなかった。

そこでリベンジと言うことになる。

 8時35分、ゲートそばの駐車地をスタート。

すぐにゲートを越える。

林道の路面を見ると、

車のタイヤ痕がまるで見られない。

最後に車が走って、

ずいぶん時が流れたようだ。

そういう林道は、

車がやってくる心配がないので、

安心して歩ける。

 蛇行する林道は、

すぐに「稲里トンネル」の上部を通過した。

木間越しに国道や走る車が見えた。

この後1.5kmほど歩くと、

最初の分岐が現れる。

そしてそれを過ぎると、

林道はほぼ直線的に伸びていく。

樹木が密生しているため、

高度を上げているのに、

全く視界が利かない。

そんな単調な林道歩きに耐え、

分岐から2kmほどで、

上空を走る送電線の下をくぐった。

送電線の周囲は、

樹木が刈り払われているので、

それに沿った風景が雄大に広がる。

しばしの休憩をとり、

再び林道を歩き出す。

次のポイントは、

「オロロップ林道」出合いだ。

そこまでの行程で、

Hiromiが取り組んでいる、

体質改善食の話を聞いた。

真面目なHiromiは、

その指導者のメニューに従い、

忠実に実行し、

取り組み始めた2ヶ月前49kgだった体重が、

現在は45kgまで落ちたそうだ。

無理な減量で体重を落としたわけではないので、

体調はすこぶる良好とのこと。

 「オロロップ林道」出合いを過ぎると、

次は「大岩林道」出合いだ。

「大岩林道」方面にあったゲートが損壊していた。

人が手を入れることをやめると、

林道はどんどん荒廃していく。

この先にも続く「奥穂別林道」も、

この分岐から更に荒れて、

前日からの雨水を含んだ下草が、

我々の登山靴を濡らす。

二人して短パン姿なものだから、

足首に付着した雨水が、

ソックスを伝って靴中を濡らす。

非常に不快だが、

もうどうでも良い感じで、

グイグイ進んでいく。

そして720で地形図にない作業道が現れるので、

これに入ると間もなく標高が、

三角点ピークに達したことを表す。

そこで藪に入るが、

なにしろ格好が格好なものだから、

さっぱり力が入らない。

林道のすぐそばにあるはずの三角点標石が見たからない。

「おいおい、またあきらめかよ!?」、

と頭に浮かぶが、

「まあ、いいっかなあ?」も、

同時に浮かび上がる。

そしてあきらめた。

倒れ込んだ笹や石ころがゴロゴロしているので時間がかかる。

またの機会にしましょ!

11時15分、下山開始。

 下山は同林道を引き返す。

片道8kmの、

単調な林道の途中で昼食とした。

それからただ淡々と歩を進めた。

もうゲートが近くなった頃の、

最初の分岐近くに前回立ち寄った、

「浅井沢」(三等三角点・535m)があるのだが、

これは藪が濃いので、

今回はスルーした。

 13時30分、駐車地着。

空気はやはり入れ代わっており、

涼しい風がそよぐ山行だった。

このまま、涼しいまま時が流れてくれ~

まだ時間があるのでもう一座へ!

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2023.8.15 『三号沢』(179m)  緑美しき丘で・・・

 14日の「敏技沢」下山後、

最寄りの「平取温泉」で汗を流し、

むかわ町へと向かった。

そして「鵡川」に架かる「旭生橋」を渡り、

旭岡地区に入って、

「春日旭岡林道」にのった。

砂利のデコボコした林道をゆっくり走り、

旭岡二区で「イクベツ沢川」に沿って伸びる林道に入った。

そしてすぐ左手の作業道にのって伐採地へ。

その片隅を車中泊地とした。

着いた時点で17時過ぎ、

気温が24℃だった。

その気温ではまだエンジンを切ることができず、

この夜もまた就寝するまで、

エンジンをかけっぱなしだった。

燃料を食うしエンジンにもよくないのでやめたいのだが・・・

ただ、就寝後は気温が下がり、

4枚の網戸からは冷たい空気が流れ込み、

快適な眠りを得ることができた。

 翌15日朝起きて車外に出ると、

ひんやりと涼しく、

なんだか前日までと空気が入れ替わったような気がした。

確実に秋は近付いている。

 連日の山行で疲労が蓄積しているので、

この日はパッと登って、

速やかに帰途に着くことにしていた。

 「三号沢」には今年の5月下旬、

単独で登っている。

なかなか良い雰囲気の山なので、

この朝Hiromiを案内することにした。

 伐採地の中の駐車地から、

そのままスタートした。

もう車両が入らなくなって久しい、

下草に覆われた作業道を歩いて行く。

すると前方が開けて伐採地の風景が広がる。

ここはもう伐採地も作業道も、

とにかく緑、緑、緑!

これまでこんなに雑草の「緑」を美しい、

と感じたことがあっただろうか?

これも歳のせいなのか?

 朝のすがすがしい空気の中、

美しい緑の中を歩くのは本当に気持ちがいい。

初めて訪れたHiromiも、

すぐこの風景に引き込まれた。

 作業道は1kmも歩くと終点となるので、

針葉樹林の中で藪に入った。

ただ藪は少しの間薄い。

その後樹林が切れると、

藪の密度が増すものの、

たいして抵抗はなく進んで行ける。

前方には目指すピークが見えており、

背後にはむかわ町の田園風景が広がる。

そして再び樹林の中に入るとピークは近い。

片側がスッパリと切れ落ちた、

崖状地形の端を歩き、

四等三角点「三号沢」

 下山は同ルートを引き返し、

再び緑美しい風景の中を歩いた。

駐車地について気付いたが、

ここにはアブがいない。

空気感が変わってアブも活動が低下したか?

 早々に帰途に着き、

途中でコンビニ弁当をほおばって帰宅。

夕方あらためて「反省会」とした。

 

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2023.8.14 『敏技沢』(ピンギザワ・271m)  二風谷ダムから藪尾根へ!

 13日に山旅を一旦中断し、

帰宅して14日の朝あらためて、

一泊の予定で家を出た。

そして途中でHiromiを拾い、

平取町へと向かった。

平取町に入ると「義経神社」前を通り、

「沙流川」の右岸を走る舗装道路にのった。

この道路沿いには、

「沙流幹線用水路」なるものが施設されている。

そしてこの道路を4kmほど走ると、

「二風谷ダム」に行き着き、

その先にも舗装道路が伸びているものの、

ダムの管理用道路として一般車の侵入を、

ゲートで拒否している。

それでゲートのそばを駐車地とした。

 ダムの広い敷地の端で車外に出ると、

この日は気温が26℃まで下がっているものの、

やはり湿気が多く暑くて不快だ。

その暑さに関わらず、

長い歩行距離のルートを設定したものの、

歩き通す自信が失せるジジ。

 前日までの疲労を考慮し、

遅い時間に家を出たので、

10時30分、駐車地をスタート。

そもそもこの遅いスタート時刻が災いした。

まず、北側の「敏技沢」を目指し、

そこに立ったあと、

むかわ町と平取町の境界線上の尾根を歩き、

「奥真牛沢」(四等三角点)まで行き、

そこから「二風谷湖」に下って、

舗装道路を「二風谷ダム」の駐車地に戻る計画とした。

「奥真牛沢」までは5kmほどの藪を行く事になるが、

この辺りは藪が薄いので、

その辺の負荷は心配はしていない。

 ダム施設から一旦平取方向に戻り、

藪尾根に取り付いた。

はじめは古い作業道があったので、

取り付きやすかった。

藪は予想通り薄く、

笹の丈も低い。

スッキリとした尾根上を、

ゆっくり進んで行く。

しかし暑い!

この日も汗拭きタオルが、

立ち止まるたびにみるみる濡れて行く。

 尾根の取り付き点から1kmほど進むと、

突然前方の視界が開け、

伐採地に飛び出した。

この伐採地は、

過去に「敏技沢」に登った際、

利用したところで、

上部に立つとその時にたどった軌跡がよみがえる。

緑美しい伐採地の風景を眺めて、

再び尾根筋に入った。

ただでも藪が薄いか、

全くない状態で快適に歩けるが、

快調そのもののHiromiに対し、

私は前二日の山行による疲労が重くのしかかる。

暑さと戦って溜まった疲労は、

そう簡単に抜けてくれない。

そこにこの日も湿気を含んだ暑さが容赦なく襲ってくる。

 11時45分、四等三角点「敏技沢」

ここに立つのは4度目か?

「敏技沢」から「奥真牛沢」までは、

3km強の尾根歩きとなり、

その行程の全てが、

むかわ町と平取町の境界線上を歩くことになる。

 尾根筋は常にスッキリしているわけではなく、

紛らわしい枝尾根がいくつか現れ、

進路を修正する場面も。

 尾根歩きはアップダウンが常で、

小さなアップダウンを繰り返していると、

それなりに疲労が増してくる。

そして残り1kmちょっとを残した地点で、

私はリタイアを決めた。

そのまま進むことは出きるが、

時間も押してきて、

予定を完遂すると、

17時過ぎの駐車地着が見えてきた。

それで最寄りの尾根を伝って、

「二風谷湖」に下ることにした。

まあ、エスケープルートとしたわけだが、

「ルオマナイ川」北側のこの尾根はまずかった。

下り出すとすぐ、

5年前の「胆振東部地震」による崩壊地形に遭遇し、

危険極まりない状況の中へ!

そこで登り返して別ルートを選択することにした。

境界線上の尾根まで登り返し、

地形図を見ながら下降可能な尾根を探る。

そしてダムの近くまで戻って下り出した尾根に、

偶然作業道跡が残っていた。

これを忠実に下っていくと、

利用しようとした尾根に沿って、

忠実に下って行く。

ずいぶん楽に、

そして安全に下って行けることに安堵する。

 最後は作業道が消失してしまったので、

軽い藪漕ぎを経て、

駐車地そばのゲートに下った。

いやはや疲れはてたが、

なかなか面白いルートだった。

もっと涼しくなってから、

再び挑んでみよう、

もっと早いスタート時刻を設定して。

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2023.8.6 『有明』(225m) とうとう雨から逃げきれず・・・

 

 日曜日の朝『姨失山』を下山すると、

心配していたに雨が降り出したので、

何とか逃げようと東へ移動した。

そしてむかわ町有明で「有明支線林道」に入った。

林道の入口を駐車地として、

徒歩でスタート。

この支線林道は、

「右の沢川」に沿って奥へと伸びて行くが、

「湯の沢川」に架かる橋を渡ると、

すぐに現れる右手の更なる支線林道に入る。

林道にゲートは設置されていないものの、

その先の農地奥で林道が崩壊寸前なので、

徒歩での入山とする。

 林道は傾斜があり、

それを登り始めると雨が降り出した。

結局雨からは逃れられないのねえ・・・

ただ、この山行を終えおると、

すぐ帰途に着くだけなので、

濡れてもかまわないという覚悟。

暑くて雨具なんか着用できないし・・・

 傾斜のある林道を登りきると、

突然右側が開け、

広い農地が現れる。

以前は一面緑の芝だったが、

実際には何を作っているのかわからない。

 広い農地を見た後は、

樹林の中に続く林道を行くが、

途中深い雨裂ができており、

車両の走行は困難だ。

従って農地から奥にはタイヤ痕が残っておらず、

車両が侵入しなくなって久しいようだ。

 150まで登ると、

広い伐採地が現れ、

林道はその中に続く。

私はこの風景が大変気に入っている。

今は緑が美しいのだが、

あいにくの雨で低くガスが立ち込める。

雨は強く降るわけではないだが、

ダラダラと降り続ける。

 美しい伐採地を登りきると、

林道は再び樹林の中に入る。

しかし目指すピークはもう近く、

丈の低い笹の尾根に取り付き、

小ピークを一つ越えて、

四等三角点「有明」

 下山を開始して、

伐採地の東端に立ってみた。

そこからは北側の景観が素晴らしいのだが、

やはりガスが覆って、

遠くまでは見通せない。

ここから見える範囲の三角点ピークには、

等級を問わず皆登ってきた。

その一つ一つがよみがえる。

 下山を開始すると、

少しずつガスが上がってきた。

そして雨も上がり、

駐車地に戻ってもかたずけが楽だ。

 この後帰途に着いたが、

途中から雨模様となり、

いくらかでも東に寄ったことで、

強い雨を避けられたことに、

選択は間違っていなかった、

と自分に言い聞かせるジジだった。

そして締めはHiromiと「反省会」。

 

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