テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。そして日々の雑感も。

「人生で大切なことは、何を手に入れるかじゃなくて、何を捨てるかということだ」

2015-11-29 | つぶやきメモ
 一昨日に投稿した新作映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」に関して、予告編のラストに流された主人公の言葉が気になってしばらく考えていた。

 「人間が生まれながらに持っている何かなのか、それともその後に身についた何かなのか?」とコメント欄には書いたが、まだ映画を観てもいないのに自分なりのモノが見えてきてしまって、映画のソレとは違うかもしれないけど書いておこうと思う。

 この“何を”というのは、人生の中でやってくる新しいモノの取捨選択の際の態度を言ってるんだと思った。
 還暦を過ぎると実感するが、人生というのは短いもんです。そんな限られた時間を有効に過ごすには、あれこれとやってくる魅力的な事物にすべて対応することはできない。ストレス過多になってしまう。
 何が自分にとって良い選択なのか?
 魅力的だけど、これは自分にとって本当に良いモノなのか?
 この選別の際の心構えとして、欲しいという欲求よりも大事なのは、スルーする勇気という事ではないかと。

 ブログの名称の下に(本来ならばブログの概要を書く欄に)気に入った映画の言葉を綴っていますが、その中に「ストレイト・ストーリー」からのものがあります。

“歳をとって良いことは、経験を積むことによって実と殻の区別がつくようになる事だ”

 ソール・ライターが言ってるのは、たぶんこれと同じ様なことなんでしょう。

“人生で大切なことは、何を手に入れるかじゃなくて、何を捨てるかということだ”

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