はさみ屋のブログ

理・美容師の使うカットシザーのメンテナンス・アドバイザー(研ぎ・調整・販売)

刃物の研ぎは難しいのか?

2005年11月08日 | 職業

 う~ん? どうだろう? 出来るようになれば、簡単なのかも知れないし・・・
やった事が無い人や出来ない人達にとっては、難しいって事にも成るよね。

そこで、シンプルな思考で「研ぎ」の目的を考えて見たらどうだろう?

ハサミに限らず、刃物の研ぎとは「バリ」を出して「バリ」を取る事。
たったこれだけの事なんです。 ね。 これが全てです。

「バリ」を出す時点で、研ぎの主目的は果たされて・・・
後は、如何にして「バリ」を取るかが「切れ味」を左右すると
わたしは考えているんですね。 大きく間違えてはいない筈です。

一般の刃物研ぎが、粗研ぎから中研ぎを経て、仕上げ研ぎに持っていく行程は
粗い「バリ」を少しずつ細かな「バリ」に変えていく為の手段でしか無く
「バリ」の取り方や残し方(残り方)で「切れ味」は変化するんです。
残り方とは、取りたくても残ってしまう事ですね。(これが曲者です)

但し、これには「鋼材」の質は加味していませんし、刃角も加味していません。
ここまでは、その刃物の材質や形状を、無視した場合の事です。
材質や刃角、これを一色たんにすると話はどんどんと難しくなります。ので。

刃物にバリを出す事はおそらく誰でも出来ます。 (焼き戻りは別な問題です
また、結果を考えないなら道具も砥石もこだわらなくてもバリは出せますよね。
だから、いかにして細かなバリを出し、そのバリをどう除去するかが
切れ味に影響するって言う、持論は納得できる事だと思います。

道具や砥石の性能は、作業スピードや仕上がりに置ける「結果」を左右するけど
必ずしも「これで無くては絶対に駄目」では有りません。
自分の考えている「結果」をもたらすモノで有れば・・・
色々な研磨工具や砥石や研磨剤が、世の中には溢れかえっています。

色々と試してみれば・・・ きっとその内、見付けられる筈でしょうね。
代替え品では無くて、自分の望んでいたモノ以上の物が有りますとも。

話題は飛びますが、科学とは再現性を必要とします。
例えば、3足す5は8であるし、水素原子2個と酸素原子1個を
結合させれば水の分子が1つできる。 これが科学(サイエンス)です。

いつでもどこでも誰が行っても、条件が一緒なら必ず同じ答えが
出なければ科学とは言えないので再現性を必要とするんです。

逆に一定の法方で別な結果が出るのなら、それがマテリアルの違いや
触媒の違いとして、捉えれば解決していきます。

刃物研ぎに置いてのマテリアルが、鋼材で有ったり形状の違いですし
触媒が砥石や研磨剤と置き換えられます。 
随分整理しやすくなったでしょう。 切れ味を科学すれば良いんです。

ここから先は、わたしの過去ネタですがヒントが有ると思います。

http://blog.goo.ne.jp/8338goo/e/2cd4d5ca99d4155f626b8c71712fcfd2 と

http://blog.goo.ne.jp/8338goo/e/8f5ac8380f7fa679a5bbc60255dd97c3 を

参考にしてみたら如何でしょう? 

http://transport57.web.fc2.com/index.html 


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