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グレシャムの法則

2006年05月10日 | Weblog

 さて、唐突ですが「グレシャムの法則」というのをご存知ですか?
「悪貨は良貨を駆逐する」と言うと何となく判る人も多いと思います。

品質のよい通貨と品質の悪い通貨が、同じ額面で同時に流通する場合・・・
質のよい通貨は保管されたり、質の悪い通貨に作り変えられたりするため
市場では質の悪い通貨が多く流通することになる。
というのが、グレシャムの法則です。

グレシャムとは、イギリスの商人でエリザベス女王の王室代理人。
女王への書簡の中で、この説(グレシャムの法則)のことを述べている。
転じて、グレシャムの法則とは「質の悪い仕事(しかしない人)が質のよい
仕事(をする人)を駆逐する」、「目先の仕事が大事な仕事を駆逐する」
などとも言われている。

なお、聖職者・天文学者、そして医者でもあり、貧しい人にはタダで医療を
施し、事実上の独立国であったエルムンド管区の政務を取り仕切り、その合間に
天文観測を行い、ドイツ騎士団からの侵略のときには踏みとどまって戦い
ポーランドの英雄となっているコペルニクスも、同様の法則を
述べたことが知られている。 時代的にはコペルニクスの方が先なのだ。
なのでグレシャムの法則はコペルニクスの法則でも有るんだよな。

これは他の事象にも当てはまることが多いため、次のように転用されて
使われることも多い様です。

「質の悪い仕事が質のよい仕事を駆逐する」
「目先の仕事が大事な仕事を駆逐する」
「優先順位の低い仕事は、高い仕事を駆逐する」
「日常業務は、改善業務を駆逐する」
「既存事業が新規事業を駆逐する」
「既存客まわりが新規客開拓を駆逐する」
「耳ざわりの良い話が耳の痛い話を駆逐する」
「成績の悪い部門(人)に割く時間が、良い部門(人)に割く時間を 駆逐する」
などなど・・・ 探せば沢山見付けられる。

情報関係でも、次のような言葉があります。「悪報が良報を駆逐する」
「間違った情報が正しい情報を駆逐する」

皆さんの周りで、このようなグレシャムの法則はないですか?
組織全体がグレシャムの法則に陥らないようにすることが必要です。
がっ  いつの世も・・・ 善と悪は相対で、善から見たら悪は劣勢だが・・・
それは意識の問題で、善の存在の為に悪も必要と思ってしまう。


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