はさみ屋のブログ

理・美容師の使うカットシザーのメンテナンス・アドバイザー(研ぎ・調整・販売)

LED

2005年11月05日 | Weblog
さて、わたしの仕事が「ハサミの研ぎと調整とついでに販売」なので
当然、必要となればソリの調整のためにハサミを叩く事も有るんです。
今までは、経験と勘で適当に叩いていたんですが・・・

註:簡易のゲージと銅や真鍮のハンマーに、ステンレス・ハンマーやプラ・ハンマー
叩き床には、10cm程の厚みを持つ鉛や無酸素銅・錫・アルミの
インゴットなどを使用していました。

金属は硬くなれば成るほど、衝撃を受けた時に折れやすい性質を持つので・・・
ハサミを叩くと、うっかりすると折れることも有るんです。

そして、折れたら同等の価値を持つ新品で弁償という割り切れないリスクは
叩き手に発生する事を承知でハサミを叩くことに成るので・・・
今までは、出来るだけ叩かずに調整をしてきました。

(割り切れないとは、叩かなくてはいけない粗悪なハサミが悪いのにです)

こんな書き込みを、下世話な人種が見ると、おそらく「叩きを判ってない」
だから叩かないとか・・・ 叩けないとのお節介な声も聞こえてきそうなんですが・・・
ここは、出来ないんじゃ無くて「出来ても」なるべくやらないの意味です。

まぁ・・・ 「叩く」「叩かない」は別にして、ハサミのソリの狂いを目視する
道具は必要性を感じていたので・・・ 自作することに致しました。

もちろん自作といっても、金属のボックスの加工は業者に任せるんですが
使用するのは、わたしですので目的に適う精度や仕様はわたしの好みの範疇です。
そこで、今回作る投光器の光源をLEDにする事にしました。

(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を直訳すると
「光を発生する半導体(ダイオード)」でして、極めて消費電力も少ないくせに・・・
電気を流すと異常な明るさで発光する半導体の一種ですね。
(良く解らなくても明るくて寿命の永い小さな電球のことなんですが・・・)

灯りの進歩は、行燈(あんどん)やロウソクから二世代では電球に移行して
三世代目の蛍光体に続く人類が手に入れた第4世代のあかりとして期待される代物。

なっ なんと日本のオリジナル技術です。
基本的な原理は、20世紀初頭に発見されており炭化珪素に電流を流すと
発光することが確認されています。  が、現在のような技術が確立されるのは
1960年代以降のことで、光の三原色(RGB)の内、赤色と緑色が
最初に開発され70年代に黄色、90年代には日本のメーカー?(個人?)によって
青色が開発されました。
(特許権の話題で個人が勝った?例の事件で有名の・・・ 青色発光ダイオード)

青色の開発によって、1996年には白色が開発され、これにより表示用が
中心であったLEDは、一般照明用として開発が進むことになりました。

発光する色自体は、半導体の材料で決まり、Ⅲ属元素のAl(アルミニウム)
In(インジウム)、Ga(ガリウム)とⅤ属元素のN(窒素)
P(リン)、As(砒素)との化合物によって作られる半導体が使われています。

長文にて・・・ 一休み

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