身体にいい日誌

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副院長にインタビューして

2009-12-06 21:02:28 | 健康日誌
今日は一気に冬将軍到来のような冷たい北風が吹く一日でした。
でも私は何とか元気です。

先日某総合病院副院長にインタビューする機会がありましたので、
今日はその話をします。

その先生は、副院長という立場ながら、腎臓病センター長、膠原病の権威です。

午前中は週3回の外来で3-4人を診ます。先生に診ていただこうとすれば、紹介状
ありで、約3カ月待ちです。
先生が言うには、多くの患者を診たいが、まず症状を聞いて検査に回し、診察し、
その結果が出て患者に治療法などを話していたら、午前中3人程度が限界と
言います。それは内科でかつ、腎臓病となると、その患者は糖尿病や高血圧、
その他の病気を多く併発しているため、それぞれに訴えを聞いていると長くなる
とのことです。
本当は開業医がしなければならないことを、今は大病院の専門医がしている。
腎臓病の患者が風邪をひいても大病院にかかる。それは専門医がかかりつけ医の
代わりをしていて、信頼しているからで、追い返すこともできず、
また腎臓病とのかかわりもないとは言い切れず、やむをえないそうです。

さて、先生の週末は各地への講演が待っています。
趣味をお尋ねしたところ、若い時は剣道とテニス・・・。
最近は講演先での夕食に有名店を訪ねたり、観光を少しだけとか
新幹線や飛行機での読書等だそうです。

透析については血液透析と腹膜透析がありますが、腹膜透析が身体に負担が
少なく、特に高齢の方には有効だとのことです。
また透析の平均年齢は57歳。透析開始からの平均年齢(余命)は12年。
糖尿病患者は約半分の6年です。
このことについて、確かに週3回平均で一回5時間の透析は時間的にも
苦しく、また実施後のえらさも大変です。
ただ腎機能が働かない中では、移植か透析しか選択肢はありません。
透析時間を読書に充てるか、睡眠に充てるなど有効活用して、
残りの人生をより充実させてもらいたい、とのことでした。

多くを伺っていますが、後日某誌に掲載するため、現在執筆中です。

これは番外になりますが、先生は徒然草を引用し、四季は必ず順番にやって
くるものだが、人の「生老病死」は順番ではなく、人生はあっという間に
加齢し、不自由になり、死に至るものである。
そのつもりで人生を生きなさい、ということを患者には伝えられているとの
ことでした。

これは幾多の患者を診てきて、特に感じることだそうです。

ここでは結構適当に書いていますが、徒然草の一説とかもきちんと原稿には
書いていますよ 

最後に先生は言われました。
「貴方達の方が幸せかもしれない。我々は、確かに収入は多く、名声もありますが、
日々その期待に応えようと、飛び回ることになる。家庭は名声ある医師はほとんどが
犠牲にしています。ただ患者さんの幸せとは何か、を患者さんに考えてもらうためにも
元気を復活させてあげようと」

もう一つ・・・こんなに忙しいと倒れるかもしれないと心配されますが、
結構大丈夫です。
そのコツは・・・?
100%を追い求めないことです。会議の資料や、多くの資料をいろいろな
スタッフにいわゆるお膳立てをしてもらうのですが、完璧な先生方は、自分の
言葉にしたり、自分でやります。
私は多くの役職をこなすためには、まずスタッフを信じることにしてします。
患者さんを診る腎臓病センタースタッフも患者さんのすべてを預かっているという
全人的医療を目指すことを徹底しています。

先生から約30分間多くのことを聞き、このブログ内でも時々紹介していきますね。

さぁ12月本番です。超多忙モード全開で頑張りましょう。
今日は寝まーす


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