身体にいい日誌

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糖尿病の検査は?程度を見るものからいろいろあります。

2008-12-18 20:44:53 | 健康(代謝異常)
「問診」
糖尿病の診察は、まず問診からはじまります。患者さんが糖尿病なのか、
さらに糖尿病ならどのぐらい進行しているのかを判断するのにとても重要なものです。

自覚症状はあるのか、その症状はどんな時にどのように起こるのか、そして、
病歴、体重の変化、家族の病歴など、いろいろな質問をされます。

糖尿病は「生活習慣病」の中のひとつですから、食事、運動、日々の精神状態など、
日常生活をどのようにすごしているのかもとても重要です。ですから、生活習慣など
についても医師から色々な質問を受けることになります。

問診は、これからのさらに詳しい検査を的確に行うために非常に大切なものなのです。


「尿糖検査」
尿糖検査は、尿の中のブドウ糖(尿糖)を見つける検査です。血糖値が高くなると、
尿の中にブドウ糖があらわれやすくなるため、尿をしらべるんですね。

専用の試験紙を尿に浸して、尿糖検査はおこなわれます。これを「尿糖試験紙法」といいます。

ただし、尿からブドウ糖が検出されたからといって、糖尿病であるとは限りません。
生まれつき糖尿がでやすい人もいます(これを腎性糖尿という)。

糖尿病とは、高血糖がつづく病気ですので、糖尿がでたから糖尿病と決めつけることは
できません。糖尿がでていなくても糖尿病である人もいます。(私はこれかな?)

たとえば、血糖値が 140~160mg/dl の軽い高血糖の場合は、糖尿が出ない場合もあります。
通常、血糖値が 約 160~180mg/dl 以上にならないと尿の中にブドウ糖がでません。

高齢者の方ですと、血糖値が高くても糖尿が出ないこともあります。

尿糖検査で糖尿がでているという結果がでても、それだけで糖尿病とは決められない
ことになります。ですが、糖尿が出るということはかなり高い確率で糖尿病の疑いが
あります。


「血糖検査」
糖尿病かどうかを判断するのに、血糖値はとても重要な手がかりになります。
血糖値を計る検査を「血糖測定検査」といいます。血液を採取して調べます。

血糖値は普通、食後の 2時間ぐらいが一番高くなります。空腹の時は血糖値は低く
なります。しかし、糖尿病の方は食後 2時間以上たってもなかな血糖値が下がりません。

糖尿病かどうかを検査するには、空腹の時の血糖値、「空腹時血糖」を測定します。
朝食の前の血糖値で調べるのが普通で、健康な人なら朝の血糖値は 70~100mg/dlくらいです。

糖尿病と診断されるのは、空腹時血糖値が126mg/dl を越えることが何回も繰り返されて、
高血糖状態が慢性的になっている場合は、ほとんどが糖尿病と診断されます。

また、測定する時間を決めずに血糖値を測定する「随時血糖値」が、200mg/dl を
超えていると、糖尿病の可能性が高くなります。

糖尿病の血糖値の検査で、一度だけ糖尿病と診断される数値がでても、それだけで
糖尿病であると決定できるとは限りません。医師の判断により、
さらに血糖の検査を行う場合があります。


「ブドウ糖負荷試験」
糖尿病であるかを調べる検査、「ブドウ糖負荷試験」は、血糖値の時間の経過による
変化を見ていく検査です。

空腹な状態にするために、10時間以上なにも食べていな状態から始めます。
空腹時の血糖値を計るために採血して、75gのブドウ糖を溶かした水を飲みます。
30分~ 1時間ぐらいの間隔で 約 3時間後までの血糖値をはかります。

健康な人の場合は、だいたい 30分後ぐらいから血糖値がさがっていき、2~3時間後
には 90~ 100mg/dl ぐらいになってきます。糖尿病の人の場合は、 2~ 3時間経過
してもあまり血糖値が下がりません。

ブドウ糖負荷試験では、空腹時血糖値が 126mg/dl以上、または試験後の 2時間後
の血糖値が 200mg/dl 以上であると、糖尿病と判断されます。

もちろん、このブドウ糖負荷試験の 1回の結果だけで糖尿病と判断できない場合も
あります。その他の検査、診断などの総合的な結果が重要になります。

「血中インスリン検査」
膵臓から分泌されるインスリンの量や、どのように分泌されるかを調べるため、
血液中のインスリンの濃度(血中インスリン値)を調べる検査を、
血中インスリン検査といいます。

健康な人の場合は、血糖値が上がれば血中インスリン値は上がり、血糖値が
下がれば血中インスリン値が下がります。これは、血糖値の上昇にあわせて
インスリンの分泌がうまくいっているからです。

糖尿病の人は、インスリンの分泌がうまくいかないために、血中インスリン値が
なかなか上がらない、またはほとんど上がらないということになります。

これは、2型糖尿病の特徴であるとされています。血中インスリン検査は、
どのようなタイプの糖尿病かを判断するための参考になります。

※血中インスリン検査は、必ず行う検査ではなく、ブドウ糖負荷試験と同時に
測定されることが多いです。

「状態検査 HBA1C」
定期的に血糖値を調べるとしても、血糖検査ではその日の血糖値しか調べられません。

そこで、「グリコヘモグロビン検査」をします。グリコヘモグロビン検査は普段の
血糖コントロール状態を見るのにとても有効です。

検査の日だけでなく、過去の血糖コントロールの状態が見られるので、糖尿病の方の
血糖コントロールが良いか悪いかが解る検査です。

ヘモグロビンとは、血液の赤血球に詰まっているタンパク質の一種です。
酸素と結合して酸素を全身に送る役割をしています。

グリコヘモグロビンとは、赤血球の中にあるヘモグロビンに、ブドウ糖が結合した
ものをいいます。血糖値が高ければ高いほどグリコヘモグロビンとブドウ糖は強く
結びつき、そして、一度結びつくと 赤血球の寿命である120日間ぐらいはそのまま
なので、血液の中のグリコヘモグロビンの量を調べれば、過去 1~2ヶ月の血糖値の
平均値を見ることができるんです。


「状態検査 C-ペプチド検査」
C-ペプチド検査とは、膵臓のインスリンの分泌量の測定をする検査です。
尿の中の C-ペプチドという物質の量がどれぐらいかをはかります。
なぜ、尿の中のC-ペプチドをはかるとインスリンの分泌量がわかるかというと、
膵臓では、プロインスリンという物質が分解してインスリンがつくられる過程で、
C-ペプチドが生じます。このうち、一定部分が尿に排出されるため、尿にふくまれる
C-ペプチドの量を調べれば、インスリンがどれだけ分泌されたのかがわかるのです。

特にインスリン療法を行っている方の膵臓の働きを見るのに、この検査は適しています

C-ペプチドの測定は、24時間にわたってためた尿を使っておこないます。
C-ペプチドの値が大きい場合は、膵臓のインスリンを分泌する力が十分にあることに
なります。C-ペプチドの値が小さい時には、膵臓のインスリン分泌能力が弱い、
もしくはその能力がないと判断されます。

「状態検査 尿ケトン体検査」
尿ケトン体検査は、インスリンの作用が不足しているかどうかがわかる検査です。
糖尿病の状態やその進みぐあい、血糖コントロールがうまくいっているかどうかを
判断するのに役立ちます。

ケトン体は脂肪が分解されるときに生じる廃棄物です。血液中のブドウ糖がしっかりと
インスリンによってエネルギーとされれば問題ないのですが、インスリンが不足すると、
脂肪をエネルギーとして利用するようになり、ケトン体が生まれます。

つまり、ケトン体が血液の中にあるということは、インスリンが不足していると
いうことがわかります。


~まだまだ続きます~

*明日は忘年会のため、一日お休みいたします。

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