「合併症検査」
3大合併症の 1つである糖尿病性網膜症を調べる検査は、糖尿病と解ると最初に
行う検査になります。
糖尿病がどんなに軽くても、そのままにしておくと、全身の毛細血管に障害が出てきます。
網膜には細い血管がたくさん集まっているので、高血糖によって障害が
でやすいんですね。そして、網膜は肉眼で直接血管をみることができる場所でもあります。
ですから定期的に眼底検査を受けて、網膜の血管の状態を調べる必要があります。
眼底検査は、眼底カメラで眼底を観察します。血管に異常がないかどうかを調べます。(健診・ドックには通常含まれています。)
3大合併症の一つ、糖尿病性人腎症も、高血糖により細い血管がおかされて起こる障害です。
糖尿病性腎症を調べるための検査は、「尿中微量アルブミン検査」と、
「尿たんぱく検査」があります。
初期の糖尿病性腎症の発見に効果的な、尿中微量アルブミン検査は、尿中に排出
されるアルブミンというタンパク質を微量のうちに検出することで、糖尿病性腎症
を早期に発見することができます。
この検査は、半年から 1年に1回は受けることが大切です。
尿たんぱく検査は、もっと糖尿病性腎症の症状が進んでしまっている患者さんに
効果のある検査です。腎症が進むと尿に多量のたんぱく質がでるので、尿タンパクの
量をしらべ、症状を見ます。(知っておくとよいことは、尿たんぱく検査で+ーとなった場合は、
異常なしと覚えておきましょう。ーが異常なしなのですが、+ーも同じことです。
これで再検査を言われることはありません。)
糖尿病の3大合併症である糖尿病性神経障害の検査は、「腱反射テスト」、
「皮膚の知覚検査」、「振動覚検査」、「心拍変動測定」などがあります。
「腱反射テスト」は、ゴム製のハンマーでひざ小僧の下やアキレス腱を軽くたたいて反射をみます。
「皮膚の知覚検査」は、針などで皮膚をつついて痛みを感じるかどうかを調べます。
「振動覚検査」は、振動させた音叉を足のくるぶしなどにあてて、振動を感じて
いる時間をはかります。神経障害が進行すると、振動を感じている時間が短くなります。
「心拍変動測定」は、心電図をとりながら心臓の拍動の変化を見ます。心拍は、
自律神経によって息を吸うと速くなり、吐くと遅くなるので、自律神経が
おかされているとこの変動が少なくなります。
ただ、これらの検査は「糖尿病」確定患者が症状を訴える場合に行うもので、
疑い程度で行うことはありません。
3大合併症の以外にも、さまざまな症状の検査があります。
「胸部レントゲン検査」は、心臓の肥大、動脈硬化がないか調べる検査です。
さらに、肺炎、肺結核などの肺の異常も発見することができます。
「心電図検査」は、心臓の微量な電流を感知して、狭心症、心筋梗塞などがないか
どうかを調べます。狭心症や心筋梗塞は糖尿病の方に発生率が高いので、
これは欠かせない検査です。
3大合併症からその他の症状まで、糖尿病の症状は全身に出てくるので、様々な
検査が必要になることがあります。自分が受ける検査がどのような手順で、何を
調べることができるのか、どのような意味があるのかなど、医師としっかりと
話しをして、理解することも大切ですね。
以上検査の説明をしましたが、前回の検査も血糖、インスリン耐糖能検査、HBA1Cまでが、
疑いや境界型で行う検査で、それ以降の検査はほとんどのケースで確定患者しか
行いません。(状態をみる検査なので。)
明日は1日「糖尿病」をお休みして、「リーブ体験版ーその1」を公開します。
行こうか、主人を体験させてみようか?
とお悩みの皆さん、ぜひ読んでくださいね。
質問のみメッセージで受け付けます。(トラックバックは「発毛」関係では受け付けません。)
あしからずご了承願います。
3大合併症の 1つである糖尿病性網膜症を調べる検査は、糖尿病と解ると最初に
行う検査になります。
糖尿病がどんなに軽くても、そのままにしておくと、全身の毛細血管に障害が出てきます。
網膜には細い血管がたくさん集まっているので、高血糖によって障害が
でやすいんですね。そして、網膜は肉眼で直接血管をみることができる場所でもあります。
ですから定期的に眼底検査を受けて、網膜の血管の状態を調べる必要があります。
眼底検査は、眼底カメラで眼底を観察します。血管に異常がないかどうかを調べます。(健診・ドックには通常含まれています。)
3大合併症の一つ、糖尿病性人腎症も、高血糖により細い血管がおかされて起こる障害です。
糖尿病性腎症を調べるための検査は、「尿中微量アルブミン検査」と、
「尿たんぱく検査」があります。
初期の糖尿病性腎症の発見に効果的な、尿中微量アルブミン検査は、尿中に排出
されるアルブミンというタンパク質を微量のうちに検出することで、糖尿病性腎症
を早期に発見することができます。
この検査は、半年から 1年に1回は受けることが大切です。
尿たんぱく検査は、もっと糖尿病性腎症の症状が進んでしまっている患者さんに
効果のある検査です。腎症が進むと尿に多量のたんぱく質がでるので、尿タンパクの
量をしらべ、症状を見ます。(知っておくとよいことは、尿たんぱく検査で+ーとなった場合は、
異常なしと覚えておきましょう。ーが異常なしなのですが、+ーも同じことです。
これで再検査を言われることはありません。)
糖尿病の3大合併症である糖尿病性神経障害の検査は、「腱反射テスト」、
「皮膚の知覚検査」、「振動覚検査」、「心拍変動測定」などがあります。
「腱反射テスト」は、ゴム製のハンマーでひざ小僧の下やアキレス腱を軽くたたいて反射をみます。
「皮膚の知覚検査」は、針などで皮膚をつついて痛みを感じるかどうかを調べます。
「振動覚検査」は、振動させた音叉を足のくるぶしなどにあてて、振動を感じて
いる時間をはかります。神経障害が進行すると、振動を感じている時間が短くなります。
「心拍変動測定」は、心電図をとりながら心臓の拍動の変化を見ます。心拍は、
自律神経によって息を吸うと速くなり、吐くと遅くなるので、自律神経が
おかされているとこの変動が少なくなります。
ただ、これらの検査は「糖尿病」確定患者が症状を訴える場合に行うもので、
疑い程度で行うことはありません。
3大合併症の以外にも、さまざまな症状の検査があります。
「胸部レントゲン検査」は、心臓の肥大、動脈硬化がないか調べる検査です。
さらに、肺炎、肺結核などの肺の異常も発見することができます。
「心電図検査」は、心臓の微量な電流を感知して、狭心症、心筋梗塞などがないか
どうかを調べます。狭心症や心筋梗塞は糖尿病の方に発生率が高いので、
これは欠かせない検査です。
3大合併症からその他の症状まで、糖尿病の症状は全身に出てくるので、様々な
検査が必要になることがあります。自分が受ける検査がどのような手順で、何を
調べることができるのか、どのような意味があるのかなど、医師としっかりと
話しをして、理解することも大切ですね。
以上検査の説明をしましたが、前回の検査も血糖、インスリン耐糖能検査、HBA1Cまでが、
疑いや境界型で行う検査で、それ以降の検査はほとんどのケースで確定患者しか
行いません。(状態をみる検査なので。)
明日は1日「糖尿病」をお休みして、「リーブ体験版ーその1」を公開します。
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