JLPGA ツアー2020-21シーズン第27戦『リゾートトラスト レディス』(賞金総額1億円・優勝賞金1,800万円)大会最終日5月30日、愛知県豊田市・セントクリークゴルフクラブ(6,605ヤード/パー72)で行われ、勝みなみが通算9アンダーで逆転V。2年ぶりの通算4勝目(※アマチュア1勝)をあげた。3打差の2位タイは吉川桃、比嘉真美子、大里桃子。
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《グリーン=スティンプ:11 1/2フィート コンパクション:24mm》
驚いたことに、勝みなみは18番まで戦況を知らずにプレーした。自身が首位で、しかも2位へ3打差をつけていたことも…。気がつけば、優勝だった。アマチュア時代を含め、5勝の実績がある。もちろん、今大会のような感覚は異質だ。
「優勝するなんて、思ってもいない。どうしたら楽にスイングできるだろう。不安が消えるには。試合中、課題をこなすことだけで精いっぱいでした。他の人をみる余裕なんてない」。そのぐらい最終日はプレーに集中していたことになる。
とはいえ、スタートはダブルボギーだった。1番、残り125ヤードの第2打はフェアウェイから。ところが、「グリーン手前のバンカーに入り、目玉になっていた」。4オン、2パットの内容はかなり痛い。ただし、今回のキャディーは母・久美さん。頼りになる最高のパートナーは、「それほど、気にする素振りはなかった。特に大きかったと思うのは、2番で(3メートルの)パーパットを決めたことでしょう。落ち着きを取り戻したように感じました」と証言した。
黄金世代のトップランナー。はじまりは、この人だった。ところが、この2年間は優勝から遠ざかっている。「何をしてもうまくはいかなかった。いろいろと試して、また振りだしへ戻る。不安ばかりです。去年はティーイングエリアでゴルフをやらないといけないのかなぁ、と思った時もあった」と告白。ところが、光明は突然-。前日の会見で明かしたように今大会の練習ラウンドで、円を描くような柔らかいイメージでクラブを振ることを思い立った。これが、ズバリ的を射る。「練習場で、思い通りのいいボールばかりが出た。でも、試合で再現できなければ本物ではない。今回、それを思い知った」そうだ。
加えて、もうひとつの課題の「ショートパットでリズムが速くなる。目線にも注意。なるべく体の近くを見ることを意識しながらストロークした」ことで、一気に負のスパイラルを抜け出す。5、6、15番でバーディー奪取。71のスコアを、「結果があとからついてきました。優勝したことはとてもうれしい。しかし、実感がわいてきません。課題をクリアしたことがとにかくうれしくて」と、かみしめるように言葉を選んだ。
次週は全米女子オープン出場のために渡米する。日本地区最終予選を突破して滑りこんだものだが、こんな裏話を披露した。「当初は、全米に出るためではなく、横浜カントリーではなかなかプレーができない。練習のためもあった」。が、出場権を手にして改めて考えを整理した。「資格を得られたということは、行けということかなぁ。また、今年のコースは名門でこちらもなかなかプレーすることができないらしい。シード獲得など、あの時は確定していなかったけど、アメリカへ行きたい。気持ちへ素直に従った」と話している。
昨年から本格的に週3回、強い肉体をつくるためにトレーニングをスタート。「30歳を過ぎても、ずっと(第一線で)プレーしたい。決して、飛距離を伸ばそうとか、そういうことは考えなかった。平均で約15ヤード、飛距離アップはバランスよく鍛えた成果だと思います」と説明した。さらに、「来年ですけど、米ツアーを目指してQスクールを受験しようと考えている」とも。
みんな悩んで大きくなる。いや、選手は強くなっていくものだ。5月最後の日曜日は、五月晴れだった。雄飛の6月。もう迷いはない。
貼り付け元 <https://www.lpga.or.jp/news/info/46889>
以上、日本女子プロゴルフ協会
勝みなみは、スランプだったようですね。
コーチなしで自分でいろいろ考えてやっているようです。
自分で考えてゴルフしている選手は、本番で狂った時に自分で修正できる能力が
あると思います。
そういう意味でも勝みなみは、強い選手だと思います。
小さな身体でなぜ、飛ぶのか?これからも研究したいと考えています。
やはり、アップライトに振った方が飛びのかなと思っています。