「野望」
それは、人生で一度は抱くはず・・・そんなことない?
大きな野望か?小さな野望か?は、おいといて。
変な植物の種子ではないぞ!
「からたち」
ワシも調べていて初めて知った「柑橘」
ワシの家には、1本の甘夏の木があり、放っておいても毎年、たくさんの実をつけてくれる。
ワシは、特段旨いとも思っていなかったのだが、周りにはすこぶる好評である。
その評価というのが「甘い」というやつなのであるのだが、
ワシとしては「甘いから、甘夏というんじゃないのか」というのが正直なところ。
だが、よく聞くと「甘夏」は「夏みかん」よりは甘いだけで、けっこう酸っぱい、ということらしい。
2年ほど前のGWのこと。ワシのところの甘夏を持って帰った会社の若い奴が、
家で親にあげたところ、とても気に入ったとのことであった。
その後輩(としておこう)は、果実酒を作りたかったらしいのだが、
連休中に気づいたら残りが3個・・・
ということで、なくならないうちにお酒に漬けたのである。
その日の夕刻、仕事から帰って来たお母さん、楽しみにしていた甘夏が見当たらず、
息子(後輩)に訊くと「お酒に漬けた」と言う。
「あんなイイ甘夏は、お酒につけるもんじゃない!」と激怒したらしい。
(そういうもんなのか?ワシは初めて知ったが・・・)
食い物の恨みって怖いねって話でもあるんだが、「もう一回貰ってきて!」と厳命が下る。
で、後日、ワシの家に甘夏を取りに来たのであった。
さらに、この話は続きがあって、その後、知り合いから甘夏を貰ったお母さん、
あんまりおいしくなかったそうで、息子(後輩)に「あんた、コレお酒につける?」って・・・
んで、そんなに旨いなら、その甘夏を増やそうか?って思い立ったのである。
幸いというか、今年茶畑を一枚放棄して茶の木を抜いたのである。
今、そこはただの更地であるが、放置すれば雑草は生えてくるし、ほかに活用法もないので、
ここに植えたろか?ってことね。
で、長くなったが、ウチの甘夏がなんて品種なのか?わからんし
(おかんが昔、縁日かなんかで苗木を買って来て植えただけらしい)、
ひょっとして八朔か?とも思ったのであるが、収穫時期とか、そんなんからも
八朔ではないと思う。自然交配か、何かでちょっと特徴のある味になったのかもしれん。
とにかく、旨いらしいので、こいつで一儲けできれば、というヤラシイ気持ちはいっぱいなのである。
その甘夏であるが、根本を見る限り、接ぎ木してあるようである。
なので、接ぎ木して増やすのであるが、「台木」は「からたち」が一般的らしい。
ということで、「からたち」のタネを買ったのである。
撒くのは3月。
そっから2年ほどしてから、接ぎ木をして育てるので、先は長いし、
やったこたぁ無いので、最初からうまくいくかもわからん。
まぁ、でも畑空いてるしの。
じじいの自由研究くらいのつもりで気長にやって行くことにするわ!
なんか、随分野望とは離れてきたな。
気がつけば霜月で クリスマスまでは あっちゅう間!