人が死ぬ際には、呼吸が停まり、心臓が停まる。
順序が逆のときもあるけれど、停まるものは停まるのである。
その「死に際」というか、実質心肺停止状態にあるなかで・・・
「死戦期呼吸」 という現象が起こる場合がある(らしい)。
赤十字の講習では、詳しく触れないが、指導員は、「そういうものがある」
ということは知っていなければならない。
とは言うものの、どんな呼吸なんじゃい?と疑問に思うわけで、
もうずいぶんと以前のコトになるのだけれど、ネットで検索
(ネットの情報が正しいとは限らないけれどね)
・「あえぎ呼吸」とか「下顎呼吸」とか呼ばれることもある
・動物実験では、ほぼ100%確認される
・臨床の場(人の場合)でも、よく確認される(4割くらい?)
そして4分間以上続くこともある。
・実質「呼吸」ではないらしいが、どうも酸素も取り込まれているみたいだ。
なにやら「生きよう」とする反応により、この現象が出ているっぽい。
さらに、実質「呼吸停止」と判断しなければならないのに、「呼吸あり」と
判断されてしまうケースがある、とか。
まぁ「文字」ばっかりじゃわからんので、「動画」も探してみたら、
こんなんがあった。
そして、ワシは思い出したのである。
ワシの爺さんが死んだときのことを。
ワシが小学生のときのことだった。
昼休み、先生に呼ばれ「おじいさんが大変だから、すぐに病院へ行きなさい」
ということで、早退。
そこで見た爺さんは、焦点の定まらない眼で天井の方を見つめ、
あごを大きく動かし、深呼吸をするようにあえいでいた。
「人は、死ぬとき、あんな苦しむんだ」とそのときは思ったのだが、
今にして思うと、あれが「死戦期呼吸」だったのだろうか?
それから医師の死亡確認まで、けっこうな時間がかかったので(はっきりとは覚えていない)、
果たして本当に「死戦期呼吸」だったのかはわからないのだけれど、
あんな感じなんだろうなぁ、と勝手に判断しておく。
「死戦期呼吸」は、正常な呼吸ではない
「死戦期呼吸」は「呼吸停止」と判断し、心肺蘇生を開始する
ということだそうだ。
そして「ため息」をしたところで、逃げて行く「幸せ」も残っていない、すっからかんのワシは、
今日も脳天気に過ごすのである。
このまま「冬」か?早く山に雪降らねかな?と思う朝に