54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

移動製時間論

2006年04月23日 | 飛行する時間
この世のすべての物質が静止していたとしたら、そこに時間が流れているといえるだろうか。一時停止させたビデオの映像を見ているとき、時間が止まっているとはいわない。観測者は静止していないからだ。では観測者も含めたすべてが静止したとしたら。そのときは時間が止まっているといえる。
物質が移動することによって初めて時間が生まれる。移動前の位置、移動後の位置、つまり前後の関係が生まれることが、時間の存在に必要なことなのだ。時間が流れているというには、物質の移動が必要である。物質の移動が時間を製造しているといえる。私はそういう観点から「移動製時間論」というものを提唱したい。

時間の最小単位

時間の最小単位はなんだろう。それは物質の移動の最小単位と同一である。量子論、ひも理論でミクロなレベルの研究はあるが、物質の最小値は未だわかっていない。いや、永遠にわからないだろう。しかし理想としては、移動距離の最小値が時間の最小単位である。

絶対時間

移動で時間を語ると、移動の速さによって時間の進みが全然違ってくるということになる。人間が1m歩くのと、カメが1m歩くのが同じ時間ではおかしくなるわけだ。そこで、すべての時間の基準となる時間として、絶対時間を考える。これは最も速く移動するものを基準にすべきであるから、光の移動を絶対時間にする。
たとえば、光が30万km進む時間を1秒とすると、人間は1mカメは2cm進む、となるわけである。

相対時間

しかし人間が経験する時間とカメが経験する時間、光が経験する時間が同じになる必要はあるだろうか。1分間で人間ができることとカメができることでは人間のほうがより多くのことができるから、より多くの時間を経験しているといえないだろうか。
京都から東京まで歩いて7日間かかるのを、新幹線で3時間で行けるなら、新幹線のほうは7日間を3時間に圧縮したといえないだろうか。人間の7日間を、新幹線の速度では3時間で経験できるのだ。そこに時間の同一性はない。時間は速度によって相対的であるようにみえる。
そもそも「時間=距離÷速さ」であるから、この3つは切り離せないものである。私の「移動製時間論」では、「時間=距離」であるから、物理でいう時間とは別のものである。つまり、京都―東京間の距離は同じなので、徒歩7日間と新幹線3時間は「移動製時間論でいう時間」としては同じなのである。
物理でいう「時間」と移動製時間論でいう「時間」が別物であるため紛らわしい。そこで、移動製時間論でいう「時間」を「時態」と呼ぶことにする。これは、ある時間における物質の位置状態が時間であるという観点から、私が勝手気ままに名づけたものである。

ウラシマ効果

アインシュタインの相対性理論によって「ウラシマ効果」というパラドックスが生まれた。双子のマナカナのうち、光速で旅行してきたマナのほうが、地球に残っていたカナより若くなっているという、そういうパラドックスである。
この「ウラシマ効果」を移動製時間論で説明するなら、光速で移動したマナのほうがより多くの時態を経験しているということになる。徒歩と新幹線の比ではなく、とてつもなく速い新幹線で宇宙に行ってしまったわけだから、地球の数十年が数時間というような世界だ。考えても見てほしい、徒歩で月に行くことは一生かかっても無理だろう。しかし宇宙船なら3日で行ける。宇宙飛行士は数日で一生以上の時間を経験しているといえないだろうか。
「ウラシマ効果」に戻るが、光速で移動したほうが年を取らないというのは、細胞もしくは原子レベルでの老化の速さが遅れたということであって、時間が遅れるということではない。物理でいう時間は遅れるかもしれないが、時態は遅れない。

移動製時間論の展望

移動製時間論なるものを考えてきたが、そこから何につながるかというと、行動力のある人ほどより多くの時間を使えるということだ。3日分の仕事を1日で終わらせられる人は残り2日を自由に使える。逆に今日やることを明日に延ばしてしまう人は、いつまで経っても自由な時間を手にできない。これは、速度の速い人間はより多くの時態を経験するということである。新幹線なのである。移動が時間を製造するということは、行動力が時間を生み出すということにつながるのである。
私は「ゼロ睡眠の研究」ということで、睡眠時間を減らして時間を増やそうと考えてきたが、そんな必要もなく、行動を速くすることでいくらでも時間を生み出せるのだ。睡眠時間だって生み出せる。つまり移動製時間論を考えるということは、人生を長くするという、長生きの研究につながるのである。

飛行する時間


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2 コメント

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まぁ (ホワイトバンド)
2006-04-23 09:17:15
すばらしい!! 先延ばし ぎりぎり



瀬戸際的 生き方 本日より 改めます。



それでか~ と 納得&後悔 あり。



必然待ち 改め 意志をもって 早々!!

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僕も (54)
2006-04-24 08:16:14
レポートを締め切りギリギリにやる人です。

そのたびに、次はもっと早めに取り掛かろう、と思うのですが、次が来たときには忘れているという、、

締め切りギリギリのときの切羽詰ったときくらいの行動力が常にあればなあと思います。。
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