2008年に製作された映画「春よこい」は、どうしてどうして
いい映画であった。ストリーは過失で人を殺し、逃亡を続ける
夫とあらゆる困難に立ち向かいながら、息子とふたりで、夫を
待ち続ける妻、その姿を新聞の記事にして発して生じた家族と
の関わりを持ち、自らを振り返る一記者の兄妹の姿を描いて
いるものであった。
□ 映画「春よこい」
(C)2008 映画『春よこい』製作委員会
製作年: 2008年
製作国: 日本
日本公開: 2008年6月7日
上映時間: 1時間48分
配給: 東映
スタッフ
監督: 三枝健起
原作・脚本: 中村努
脚本: いながききよたか
撮影: 藤澤順一
照明: 長田達也
編集: 松本哲夫
音楽: 三枝成彰
主題歌: 夏川りみ
キャスト
工藤夕貴
時任三郎
西島秀俊
吹石一恵
小清水一揮
犬塚弘
高橋ひとみ
宇崎竜童
キャストは、御覧の通りの布陣になっている。
工藤夕貴が主演であるが、脇役陣が、それぞれの個性を
発揮し、大いに好感がもてた、
犬塚弘の祖父役、宇崎竜童の定年前の刑事役など、
コミック的な動作、情ある渋さの表現など、
実によし。

(このデザインは、映画には、無関係です。)
そして、非常に好感がもてたのが、最後のスタッフロールで、
映画が佐賀県唐津、呼子、玄海町で、多くの市民の協力で
制作されたこともあり、
●ツヨシの同級生、 ●唐津市のみなさん
●玄海町のみなさん ●佐賀県のみなさん
として、ひとりひとりのフルネームで流れた。
先日、映画「アバター」での感想で最後のエンディングロールまで、
観てくれと提起したが、あたかも、提起の主旨が理解されたような
ロールとなっていた。
多くの人々の時間と力を得ながら、制作されていく映画。
その制作に参加することから、生じてくる絆と連帯、
ふるさとへの愛着であり、再発見しかり、
クリエティブな現場は、あらたな始まりの芽を育てるのである。
また、撮影協力として佐賀市、佐賀県玄海町、
そして、・佐賀県フィルムコミッション
・フィルムコミッション・唐津
・福岡フィルムコミッション
となって、縦から横へと連携・連帯を実践する各FC(フィルムコミッション)
の姿(実際は、裏方役で、調整などで苦労が多いが)。
いずれにしても、佐賀のみなさんは、2006年に公開された
「佐賀のがばいばあちゃん」に続き、2本目の映画となる良質・秀作品を
2008年、世に出していたのである。
追記:Webサイトは、現在、リニューアル中ですが、http://www.harukoi.com/
シネマトゥディは、http://www.cinematoday.jp/movie/T0006078

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