俵万智の『サラダ記念日』も、もう30年ほど昔になるのだが、それに倣えば、
9月8日は僕にとってのベビメタ記念日、である。
つまり、1年前のちょうど今日、BABYMETALに遭遇したのだ。
まったくの自分語りになるが、僕がBABYMETALにどうやって嵌ったか、は、皆さんが読んで苦になる話ではない、と思うので、今回はそれを綴ってみたい。
(いつも以上に気楽に読み流してください。)
9月8日、と日付がはっきりしているのは、Amazonの購入履歴で確認できるからである。
2014年9月8日 デジタルミュージックでアルバム『BABYMETAL』をダウンロード。
これが、正式にBABYMETAL関連を入手した初めてだった。
そもそもの最初のきっかけは、Amazonの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」をいくつか辿っているうちに、雑誌『ヘドバン』にたどりつき、「へえ、こんな雑誌にこんなにレビューしてる人がいるんだ…」とレビューを読みはじめたことだった。
(その段階では『ヘドバン』という雑誌があることは知っていたのだが、『BURRN!』誌に比べてうさんくさいというか、そんな先入観を持っていたため、手にとってめくってみるということもしたことはなかったのだ。当然、中の記事などまったく読んだことはない)。
『ヘドバン』のどの号のレビューだったのか、記憶は定かではない。
が、ちょうど最初のスピンオフ号が発売されたばかりだったから、その号か、あるいは第1号のどちらかだったのだろう。
ともかく、今からちょうど1年前、2014年9月7日の深夜、Amazonの『ヘドバン』をめぐるレビューにおいて僕は「BABYMETAL」という活字を生まれて初めて目にしたのである。
『ヘドバン』のレビューなのだから当然なのだが、レビュアー達が、「メタル界にBABYMETALという(素晴らしい)存在がいる」ことを前提に、様々なレビューを書いているのを読みながら、ずいぶん当惑した印象が鮮明に残っている。
これでも、メタル歴30年以上、「BURRN!」誌も最近はほとんど買うことはなくなったが、毎号必ず発売日か次の日には書店で立ち読みをし、めぼしい新作の発売情報等はチェックしていたつもりだったので、曲を聴いたことがないというのはともかく、名前も聴いたことがないバンドを、メタルヘッズ達が当然のように語っているのに、まさに「キツネにつままれた」ような気がしたのだ。
そして、レビューをいくつも読んでいるうちに、どうやら『ヘドバン』というメタル雑誌が、BABYMETALというバンドをいつも特集し大プッシュしているらしい、ということがわかってくる。レビュアーのレビューを読んでいくだけで、BABYMETALという存在をめぐる、とんでもなく熱い状況があるのだな、ということがわかってきたのだ。BABYMETALを取り上げるために『ヘドバン』という雑誌を作った、みたいな文章までも目にするに至って、(自分がまったくその存在すら知らなかったからいっそう)すでに鳥肌が立っていたと思う。
これが、9月7日の深夜であった。
で、当然、「この商品を見た後に買っているのは?」で挙げられていた、アルバム『BABYMETAL』の頁へと移動する。
でも、この段階では、まだ、BABYMETALって何なのか、さっぱりわかっていない。
アルバム名なのか、単発的なプロジェクト企画なのか、さらには、全くの先入観から、まさか洋楽バンドではなく邦楽グループだ、なんて思いもしていなかった。本当に、全く何も知らなかったのだ。『ヘドバン』のレビューには、そんな超初歩の説明なんてあるはずがないから、何にも知らない人間の素朴な実体験である。
で、アルバム『BABYMETAL』のレビューを見て、「アイドルとメタルの融合」なんだ、ということを知るのであるが、いちばんときめいたレビューが、「ホンモノのイロモノ」というNeGIZO氏のレビューだった。
今読み返しても、素晴らしいレビューだと思う。とりわけ、「メギツネ」という曲をめぐる、
「しかし、幅広いジャンルのリスナーを取り込んでしまう音楽性は凄い(爆)特に「メギツネ」のピッキングハーモニクスを合図に一気に落とす極悪ブレイクダウンパートのガチ感も強烈ですね!!」
とか、
「例えば「メギツネ」は「さくらさくら」のような古典的な日本古謡(和の要素)も織り交ぜながら「和の要素」も前面に押し出しているのが聴いていて伝わってくるし、そういう部分が「自分達は日本のバンドなんだ!」という日本人にしか出せない(創造できない)独自の「和風メタル」サウンドに繋がっているんではないかと思った。
本場の西洋人のメタラー達に「どうじゃ!これが日本が世界に提示する和風メタルじゃ!」と言わんばかりの西洋のメタル野郎達に喧嘩を売ってる感じがして、世界に向けて「日本人を舐めたらいかんぜよ!」というメッセージ性までビンビン伝わってくる!!
特に斬新で面白いと思ったのは、あの有名な「さくらさくら」の「さくら さくら やよいの空は 見わたす限り」の優美なメロディを、そのままダウンチューニングしたギターサウンドにしてヘヴィなゴリゴリのブレイクダウンに重ねて表現してるパートは斬新すぎて鳥肌が立った!!「こんな手法があったのか!?」と!!!その斬新なアイディアに感心してしまった!!」
とか、の極めて熱い煽りを読んで、すでにファンになりかけの自分がいるような陶酔感を覚える。
で、すぐに、YOUTUBEに飛び、「メギツネ」のPVを観たのである。
モノクロからはじまる「和メタル」の祭りのノリ。
スタイリッシュでありながら観たことのないエネルギーの迸りを感じる画面。
とても懐かしくて、でも、とんでもなく新しい。まさに「なんじゃ、こりゃ!」
3人の女の子も、好感のもてる可愛いさ、を持っている。ちっとも「メタル風」でないことに、すごく好感をもった。YUI・MOAの(その時は、もちろん名前なんてよくわかっていない)ほんとうに自然にたのしそうなふるまいも、ヴォーカルの凛々しい少しお姉さん(SU-METALという名をきちんと知るのは翌日以降である)も、一所懸命に本気で「演」じている、と、(矛盾しているけどでもそうとしか言いようのない)何とも言えない、<上質な高さ>を感じた。
能楽堂を思わせる舞台や挟みこまれる神社等のイメージショットも、無意味なカッコつけ、ではなく、言葉にできない説得力を感じた。
そして、レビューにあったブレイクダウンや、「なめたら、いかんぜよ」というセリフ、刀マイクの刃がキラリ!遊びゴコロと、それをキラーフレーズにする、センス、演技力とでもいうべきたたずまい。(今落ち着いて考えれば、SU-METALの「声」にヤラれた、というのもたいへん大きかったはずだが、その時には、そんな冷静な分析などできるはずもない)。
これらすべてに、とてつもない「本物」感を感じて、衝撃を受けた、のである。
このころ、すでに日付が変わって、9月8日になっていたはずである。
で、たてつづけにいくつかPVを観て、「いかんいかん、仕事があるからもう寝ねば」と、またAmazonに戻って、で、とりあえず、ダウンロード版をポチリ、したのである。
この間、1時間ほどだろうか。ある意味、この歳になって、また人生が大きく転回した瞬間だったのだ。それが、2014年の9月7日から8日にかけての、深夜の出来事である。
で、8日の朝の出勤時から、『BABYMETAL』を聴きまくる日々がはじまったのである。
その日に、ヘドバン・スピンオフを買い、3日後には2号、3号を買い、でも売り切れで入手困難だった(Amazonのとんでもない値段の出品を何度も見ては悩む日々)1号の、10月の重版の知らせに狂喜し、重版発売日の前日に、ふだんは行かないHMVまで足を伸ばしてフラゲし、と、渉猟に胸を躍らせる日々もはじまったのである。
ほんとうに、『ヘドバン』様様、である。
あの日、『ヘドバン』のレビューをふらっと覗いたりしなければ、まだ僕はBABYMETALを知らなかったかもしれない。(覗いてしまえば、BABYMETALへの一本道がそこにある、ということは疑いようがないのだが。)
梅沢編集長をはじめ、熱い、そして、単なる称揚に堕すことのない、ヘヴィメタルとしてのBABYMETALの本質を剔出する、記事を書き続けているライター・スタッフの皆さんには、いくら感謝してもしきれない。
『ヘドバン』があったから、僕はBABYMETALに巡り合えたのです。
本当にありがとうございます!
以下、Amazonの購入履歴を見ると、
9月13日 LIVE ~ LEGEND 1999&1997 APOCALYPSE [Blu-ray] 購入
これは、この段階では10月末発売の予約商品である。「メギツネ」のライヴを観たくて、と思い、予約したのである。
すでに映像盤としては、LIVE~LEGEND I、D、Z APOCALYPSE~ [Blu-ray]が発売されていることはわかっていたが、「メギツネ」も収録されていないし、とそちらは余裕で見送り、1カ月半後が楽しみだな、なんて思っていたのだ。
9月17日 LIVE~LEGEND I、D、Z APOCALYPSE~ [Blu-ray] 購入
わはは。「余裕」はたった10日ほどしか持たなかったようだ。
辛抱たまらん、と、ポチッたのだ。
翌々日には届き、その日の夜中に「とりあえず今夜は最初のLEGEND Iだけ」と見始めて、気がついたら目尻に涙をにじませながら、たっぷり3時間、LEGEND Z の大団円まで見入ってしまい、外が明け白んでいたことを、これも鮮明に覚えている。
もう完全に虜である。
凄いものを観てしまった、何なんだこれは、と思いながら、夜明け前の布団に潜りこんだ余韻も忘れられない。
9月22日 BABYMETAL[BABYMETAL WORLD TOUR 2014 限定ステッカー・ジャケット仕様] 購入
止まらない。すでにアルバムはダウンロードしていたが、特典DVDが観たくてポチったのである。この時はまだ今ほど高騰してはいず、5千円ほどで買えた。
「LEGEND I、D、Z」よりも成長した、神バンドを従えてのサマソニ・ライヴ。
メンバーのコメント入りの、PV集。楽しくて仕方がない。
9月26日 メギツネ (Air vocal ver.)
紅月-アカツキ- (Air vocal ver.)
イジメ、ダメ、ゼッタイ (Air Vocal ver.) 購入
止まらない。カラオケヴァージョンまでダウンロードして聴きはじめたのだ。
1年前だから、まだよかった、とも言えようか。
今だったら、音盤はライヴアルバム、映像盤も、「武道館」「ロンドン」はいいにしても、ファンクラブ限定の「黒い夜」の音盤とか、限定盤「ロンドン」の幕張映像盤やライヴ音盤とか、「キツネ祭り」映像盤とか、とんでもない値段でも買ってしまっていたかもしれない。(あるいは、買えなくて、地団太ふみながら、悶悶としていただろうか)。
それにしても、あの夜から、1年。毎日聴いているし、ほぼ毎日観てもいる。
それが、日々の心の支えになっている。
SU-METALのステージでの凛々しい顔を観て、「よし、俺も自分のできる仕事を精いっぱい頑張ろう!」と鼓舞され、YUIMETAL、MOAMETALの笑顔を見て、疲れを癒され、爆音で神バンドと3姫の歌や演奏や「演」奏を聴いて心を高めながら、勤務先に向っている。
いや、ほんと、楽しい1年でした。
あっという間、でした。
(でも、BABYMETALの場合、動画とかで「過去」を追体験できますから、もう何年もファンであり続けてきたかのような錯覚を覚えますよね。)
1年のうちに、ライヴにも2回行けたし、信じられないドラマも目撃・体験できました。
新参者ですが、ほんとうに濃い1年でした。
今夜は、少しだけ贅沢に、祝杯をあげます。
次回から、またBABYMETAL「探究」を続けます。
極私的な駄文、失礼しました。
9月8日は僕にとってのベビメタ記念日、である。
つまり、1年前のちょうど今日、BABYMETALに遭遇したのだ。
まったくの自分語りになるが、僕がBABYMETALにどうやって嵌ったか、は、皆さんが読んで苦になる話ではない、と思うので、今回はそれを綴ってみたい。
(いつも以上に気楽に読み流してください。)
9月8日、と日付がはっきりしているのは、Amazonの購入履歴で確認できるからである。
2014年9月8日 デジタルミュージックでアルバム『BABYMETAL』をダウンロード。
これが、正式にBABYMETAL関連を入手した初めてだった。
そもそもの最初のきっかけは、Amazonの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」をいくつか辿っているうちに、雑誌『ヘドバン』にたどりつき、「へえ、こんな雑誌にこんなにレビューしてる人がいるんだ…」とレビューを読みはじめたことだった。
(その段階では『ヘドバン』という雑誌があることは知っていたのだが、『BURRN!』誌に比べてうさんくさいというか、そんな先入観を持っていたため、手にとってめくってみるということもしたことはなかったのだ。当然、中の記事などまったく読んだことはない)。
『ヘドバン』のどの号のレビューだったのか、記憶は定かではない。
が、ちょうど最初のスピンオフ号が発売されたばかりだったから、その号か、あるいは第1号のどちらかだったのだろう。
ともかく、今からちょうど1年前、2014年9月7日の深夜、Amazonの『ヘドバン』をめぐるレビューにおいて僕は「BABYMETAL」という活字を生まれて初めて目にしたのである。
『ヘドバン』のレビューなのだから当然なのだが、レビュアー達が、「メタル界にBABYMETALという(素晴らしい)存在がいる」ことを前提に、様々なレビューを書いているのを読みながら、ずいぶん当惑した印象が鮮明に残っている。
これでも、メタル歴30年以上、「BURRN!」誌も最近はほとんど買うことはなくなったが、毎号必ず発売日か次の日には書店で立ち読みをし、めぼしい新作の発売情報等はチェックしていたつもりだったので、曲を聴いたことがないというのはともかく、名前も聴いたことがないバンドを、メタルヘッズ達が当然のように語っているのに、まさに「キツネにつままれた」ような気がしたのだ。
そして、レビューをいくつも読んでいるうちに、どうやら『ヘドバン』というメタル雑誌が、BABYMETALというバンドをいつも特集し大プッシュしているらしい、ということがわかってくる。レビュアーのレビューを読んでいくだけで、BABYMETALという存在をめぐる、とんでもなく熱い状況があるのだな、ということがわかってきたのだ。BABYMETALを取り上げるために『ヘドバン』という雑誌を作った、みたいな文章までも目にするに至って、(自分がまったくその存在すら知らなかったからいっそう)すでに鳥肌が立っていたと思う。
これが、9月7日の深夜であった。
で、当然、「この商品を見た後に買っているのは?」で挙げられていた、アルバム『BABYMETAL』の頁へと移動する。
でも、この段階では、まだ、BABYMETALって何なのか、さっぱりわかっていない。
アルバム名なのか、単発的なプロジェクト企画なのか、さらには、全くの先入観から、まさか洋楽バンドではなく邦楽グループだ、なんて思いもしていなかった。本当に、全く何も知らなかったのだ。『ヘドバン』のレビューには、そんな超初歩の説明なんてあるはずがないから、何にも知らない人間の素朴な実体験である。
で、アルバム『BABYMETAL』のレビューを見て、「アイドルとメタルの融合」なんだ、ということを知るのであるが、いちばんときめいたレビューが、「ホンモノのイロモノ」というNeGIZO氏のレビューだった。
今読み返しても、素晴らしいレビューだと思う。とりわけ、「メギツネ」という曲をめぐる、
「しかし、幅広いジャンルのリスナーを取り込んでしまう音楽性は凄い(爆)特に「メギツネ」のピッキングハーモニクスを合図に一気に落とす極悪ブレイクダウンパートのガチ感も強烈ですね!!」
とか、
「例えば「メギツネ」は「さくらさくら」のような古典的な日本古謡(和の要素)も織り交ぜながら「和の要素」も前面に押し出しているのが聴いていて伝わってくるし、そういう部分が「自分達は日本のバンドなんだ!」という日本人にしか出せない(創造できない)独自の「和風メタル」サウンドに繋がっているんではないかと思った。
本場の西洋人のメタラー達に「どうじゃ!これが日本が世界に提示する和風メタルじゃ!」と言わんばかりの西洋のメタル野郎達に喧嘩を売ってる感じがして、世界に向けて「日本人を舐めたらいかんぜよ!」というメッセージ性までビンビン伝わってくる!!
特に斬新で面白いと思ったのは、あの有名な「さくらさくら」の「さくら さくら やよいの空は 見わたす限り」の優美なメロディを、そのままダウンチューニングしたギターサウンドにしてヘヴィなゴリゴリのブレイクダウンに重ねて表現してるパートは斬新すぎて鳥肌が立った!!「こんな手法があったのか!?」と!!!その斬新なアイディアに感心してしまった!!」
とか、の極めて熱い煽りを読んで、すでにファンになりかけの自分がいるような陶酔感を覚える。
で、すぐに、YOUTUBEに飛び、「メギツネ」のPVを観たのである。
モノクロからはじまる「和メタル」の祭りのノリ。
スタイリッシュでありながら観たことのないエネルギーの迸りを感じる画面。
とても懐かしくて、でも、とんでもなく新しい。まさに「なんじゃ、こりゃ!」
3人の女の子も、好感のもてる可愛いさ、を持っている。ちっとも「メタル風」でないことに、すごく好感をもった。YUI・MOAの(その時は、もちろん名前なんてよくわかっていない)ほんとうに自然にたのしそうなふるまいも、ヴォーカルの凛々しい少しお姉さん(SU-METALという名をきちんと知るのは翌日以降である)も、一所懸命に本気で「演」じている、と、(矛盾しているけどでもそうとしか言いようのない)何とも言えない、<上質な高さ>を感じた。
能楽堂を思わせる舞台や挟みこまれる神社等のイメージショットも、無意味なカッコつけ、ではなく、言葉にできない説得力を感じた。
そして、レビューにあったブレイクダウンや、「なめたら、いかんぜよ」というセリフ、刀マイクの刃がキラリ!遊びゴコロと、それをキラーフレーズにする、センス、演技力とでもいうべきたたずまい。(今落ち着いて考えれば、SU-METALの「声」にヤラれた、というのもたいへん大きかったはずだが、その時には、そんな冷静な分析などできるはずもない)。
これらすべてに、とてつもない「本物」感を感じて、衝撃を受けた、のである。
このころ、すでに日付が変わって、9月8日になっていたはずである。
で、たてつづけにいくつかPVを観て、「いかんいかん、仕事があるからもう寝ねば」と、またAmazonに戻って、で、とりあえず、ダウンロード版をポチリ、したのである。
この間、1時間ほどだろうか。ある意味、この歳になって、また人生が大きく転回した瞬間だったのだ。それが、2014年の9月7日から8日にかけての、深夜の出来事である。
で、8日の朝の出勤時から、『BABYMETAL』を聴きまくる日々がはじまったのである。
その日に、ヘドバン・スピンオフを買い、3日後には2号、3号を買い、でも売り切れで入手困難だった(Amazonのとんでもない値段の出品を何度も見ては悩む日々)1号の、10月の重版の知らせに狂喜し、重版発売日の前日に、ふだんは行かないHMVまで足を伸ばしてフラゲし、と、渉猟に胸を躍らせる日々もはじまったのである。
ほんとうに、『ヘドバン』様様、である。
あの日、『ヘドバン』のレビューをふらっと覗いたりしなければ、まだ僕はBABYMETALを知らなかったかもしれない。(覗いてしまえば、BABYMETALへの一本道がそこにある、ということは疑いようがないのだが。)
梅沢編集長をはじめ、熱い、そして、単なる称揚に堕すことのない、ヘヴィメタルとしてのBABYMETALの本質を剔出する、記事を書き続けているライター・スタッフの皆さんには、いくら感謝してもしきれない。
『ヘドバン』があったから、僕はBABYMETALに巡り合えたのです。
本当にありがとうございます!
以下、Amazonの購入履歴を見ると、
9月13日 LIVE ~ LEGEND 1999&1997 APOCALYPSE [Blu-ray] 購入
これは、この段階では10月末発売の予約商品である。「メギツネ」のライヴを観たくて、と思い、予約したのである。
すでに映像盤としては、LIVE~LEGEND I、D、Z APOCALYPSE~ [Blu-ray]が発売されていることはわかっていたが、「メギツネ」も収録されていないし、とそちらは余裕で見送り、1カ月半後が楽しみだな、なんて思っていたのだ。
9月17日 LIVE~LEGEND I、D、Z APOCALYPSE~ [Blu-ray] 購入
わはは。「余裕」はたった10日ほどしか持たなかったようだ。
辛抱たまらん、と、ポチッたのだ。
翌々日には届き、その日の夜中に「とりあえず今夜は最初のLEGEND Iだけ」と見始めて、気がついたら目尻に涙をにじませながら、たっぷり3時間、LEGEND Z の大団円まで見入ってしまい、外が明け白んでいたことを、これも鮮明に覚えている。
もう完全に虜である。
凄いものを観てしまった、何なんだこれは、と思いながら、夜明け前の布団に潜りこんだ余韻も忘れられない。
9月22日 BABYMETAL[BABYMETAL WORLD TOUR 2014 限定ステッカー・ジャケット仕様] 購入
止まらない。すでにアルバムはダウンロードしていたが、特典DVDが観たくてポチったのである。この時はまだ今ほど高騰してはいず、5千円ほどで買えた。
「LEGEND I、D、Z」よりも成長した、神バンドを従えてのサマソニ・ライヴ。
メンバーのコメント入りの、PV集。楽しくて仕方がない。
9月26日 メギツネ (Air vocal ver.)
紅月-アカツキ- (Air vocal ver.)
イジメ、ダメ、ゼッタイ (Air Vocal ver.) 購入
止まらない。カラオケヴァージョンまでダウンロードして聴きはじめたのだ。
1年前だから、まだよかった、とも言えようか。
今だったら、音盤はライヴアルバム、映像盤も、「武道館」「ロンドン」はいいにしても、ファンクラブ限定の「黒い夜」の音盤とか、限定盤「ロンドン」の幕張映像盤やライヴ音盤とか、「キツネ祭り」映像盤とか、とんでもない値段でも買ってしまっていたかもしれない。(あるいは、買えなくて、地団太ふみながら、悶悶としていただろうか)。
それにしても、あの夜から、1年。毎日聴いているし、ほぼ毎日観てもいる。
それが、日々の心の支えになっている。
SU-METALのステージでの凛々しい顔を観て、「よし、俺も自分のできる仕事を精いっぱい頑張ろう!」と鼓舞され、YUIMETAL、MOAMETALの笑顔を見て、疲れを癒され、爆音で神バンドと3姫の歌や演奏や「演」奏を聴いて心を高めながら、勤務先に向っている。
いや、ほんと、楽しい1年でした。
あっという間、でした。
(でも、BABYMETALの場合、動画とかで「過去」を追体験できますから、もう何年もファンであり続けてきたかのような錯覚を覚えますよね。)
1年のうちに、ライヴにも2回行けたし、信じられないドラマも目撃・体験できました。
新参者ですが、ほんとうに濃い1年でした。
今夜は、少しだけ贅沢に、祝杯をあげます。
次回から、またBABYMETAL「探究」を続けます。
極私的な駄文、失礼しました。
メタルから離れて十数年、BABYMETALを知った日に十数年振りに自然と頭振り、エアギターに興じる自分に気づいて笑いが込み上げてきた時を思い出しました!
まあ、これがヘドバンの言う、"メタルの血"
なのかもしれません。
その後の一年もほぼ一緒です(^ω^)笑
他の記事も楽しい記事楽しかったです!
ありがとうございました\(^o^)/