書きたいこと・書くべきことが一気に押し寄せた、
そんな、4月1日の FOX DAY 、爆発的な出来事の奔流だった。
まずは、到着した『LIVE AT TOKYO DOME』映像盤・音盤について、第一印象をまとめておこう。
ひと言で言えば、「WOWOW版とはまったく別物だ!」という圧倒的な熱量を感じたのだった。
まあ、正規リリースの商品版なのだから、当然そうでなければいけないのだが、
それにしても、
BABYMETALのライヴが、いかに、はじめから終わりまで、
テンションを張り切った状態でつながり、
また、起伏・緩急のドラマが盛り込まれているのか、を圧倒的なスケールで体感できる、
そんなパッケージになっている。
いやほんと、(ファンだから当然なのだろうが)観始めたらあっという間に惹き込まれて、
鳥肌を立てたり、ついニヤけてしまったり、ヘッドをバンギングしたりしながら、
気づいたら最後の曲まで観てしまう。
この”丸ごと感”よ!!!
(だから、音盤でも、紙芝居ごと”丸ごと”収録されているのが嬉しい。
『RED NIGHT』の「シン・ゴジラ」ネタ、大好きなのDEATH!
後ろの荘厳なオケも、女性のスキャット(?)も!)
多くの場面は、もちろんWOWOW放映版と重なってはいるのだが(小さなカット割の差異もいくつもあるようで、より好ましい方に変更されているように感じるが、それはそれとして)
”2夜で、BABYMETALの全ての楽曲を、被りナシで「演」奏する”
という、今回の(酔狂な)コンセプトが、ようやくしっかり体験できるようになったのだし、
また、単に東京ドームという大きな会場でライヴをおこなうというのではなく、
東京ドームという空間を”使って”
BABYMETALの最新(=最高)の「演」奏を、今までにないスケールで・演出で・豪華な美しさで行った、
その「スタジアム・ロック」としてのステージの”大きさ”の全貌が、ようやく味わえるようになった。
例えば、『BLACK NIGHT』の”高さ”だ。
僕は『BLACK NIGHT』は体験していなかったので、WOWOW版のみを観ていた一昨日までは、
「あ、そうか、2日目は、あまり天空ステージは使わなかったのか。まあ、その方が、やっぱり盛り上がるもんな」
なんて思っていたのである。
WOWOW版では、ラストの銅鑼たたきで3人が天空ステージに上るだけで、
あとの楽曲は、魔方陣移動や、まわるステージはあっても、3人が上にのぼるものはなかったから。
ところが、(WOWOW版ではカットされていた)
「NO RAIN, NO RAINBOW」そして、「ドキドキモーニング」に、
まさに、
天空ステージを(ファンであればあるほど「えっ!」と驚くかたちで)”使った”、
特別なこの夜限りのスケールでの「演」奏が、実現されていたではないか。
あるいは、『RED NIGHT』の「4の歌」。
東京ドームを4つに分けて、全員で「よん!よん!」と叫ぶ、
というBABYMETALならではの狂気(狂喜!)が加わってこそ、
『LIVE AT TOKYO DOME』であることの「意味」が存分に立ち上がる、それが体感できる。
(あ、僕は、やっぱり「幸せの4」チームだったようだ・・・かな?)
いや、しかし、こんな複雑な移動・段取りが必要だった「一発勝負×2夜」。
よくやったよな。
プロだから、当然といえば当然なのだけれど。
そして、(僕や娘も含めて)会場を埋めたファンも、この2夜のステージの大切な構成要素。台風の中。よくやった。
見えなくて・音がよくなくて残念、という思いをされた方も少なからずいたようだが、こうして「記念碑的な化け物ライヴ」の一端を担うことになった、という結果は、これはこれでファン冥利につきる、といえるのではないだろうか。
(勝手な憶測、ごめんなさい)
で、各論で言えば、僕が4月1日にいちばん感動したのは、
多くの皆さん同様(ですよね?)、何といっても「シンコペーション」だ。
イントロの、ドックン・ドックンからの緊張感、
さみだれ式に奏でられるイントロのフレーズ(キター!)
ひっぱってひっぱって→期待感マックスの後、
爆発的に曲が立ち上がる、その冒頭の瞬間の3人の動きの鋭さよ!
泣きました(ですよね?)。
・・・これは、凄い。・・・絶句。
そして、その後の、キレッキレの舞踊よ。
BABYMETALの舞踊を「キレッキレ」と称すのは常套句だが、
この「シンコペーション」は、とんでもない。
動きの速さ・可動域の大きさ・ダイナミックさ・かっこよさは、
「ヤバッ!」を超えて、BABYMETALの振付のなかでも「極」、だろう。
とりわけ、この日のこの曲でのMOAMETALの動きは、とんでもない。
ぶんぶん、と音がするような力動感が、鋭さへと化して、比類のない美しさだ。
不謹慎な喩えだが、表情も含めてこの曲でのMOAMETALは「美しい妖刀」と化している。
BABYMETAL史上の、MOAMETALのベスト・アクトのひとつ、だろう。
もちろん、3人とも凄いのだ(MOAMETALがとりわけ、という話である)。
ライヴの現場では、「シンコペ、きたー!」という興奮に狂喜していたし、
3人の動きを冷静に観察なんてしていないのだけれど
(これがBABYMETALの常だが)こうして映像盤できちんと確認すると、
3人とも、とんでもない動きを高速で、いちいちキメていることに、慄然とする。
これこそが、(世界で唯一無二の)「メタル・ダンス・ユニット」だ!
いやほんと、BABYMETALを知らない人には、まずこれを見せるべきだろう。
(近日中に、やってみます。さあ、どういう反応をするだろうか?
その際には「これ、CGでもないし、アニメでもないし、早送りでもないですよ」と付け加えるのを忘れないようにしよう。)
(米国のアニメの主題歌に、というのもあながちありえないことでもない。米国のアルバムには未収録だし、このとんでもない振付があれば、日本語歌詞という「壁」も壁にならないだろう)
踊りは嘘をつけない。
映像盤化するにあたって、歌や楽器の音の差し替えはできても、舞踊の差し替えはできない。
(アングルや絵面の選択はできても、映る舞踊は、その日その時のものでしかありえない)
まさに「一発勝負」の神髄。
しかも、これ、まったく「ダンス・ミュージックじゃないじゃん!!」(by M.フリードマン)
この、「シンコペーション」を観て、改めてそのことの「凄み」を感じた。
(このブログでは、もう繰り返しの文言になるが)
メタルにあわせて踊っているのではなく、
メタルを踊りで「演」奏している。
その「凄み」は、この「シンコペーション」にまさに完璧に体現されている。
で、次に来るのが「Amoreー蒼星ー」(井上陽水の「少年時代」を想わせる長いイントロも大好きなのDEATH!)。
その次が、「GJ!」。
(鳥肌)うえ~ん!(感涙)
この、「シンコペーション」→「Amoreー蒼星ー」→「GJ!」、の並びよ!
まさに至高!
例えば、「シンコペーション」1曲だけなら、BABYMETALの3人と同じように、あるいはそれ以上にキレッキレに歌い・踊る3人を見つけてくる(オーディションで選ぶ)ことはできるかもしれない(・・・できないか?)。
しかし、その中の一人が、「Amoreー蒼星ー」を歌い踊って、5万5千人を圧倒・感涙させ、
他の二人が「GJ!」を歌い踊って、5万5千人を仰天・破顔させる。
この三連チャンは、ゼッタイに無理だ。
ありえない。
で、さらに「悪夢の輪舞曲」が続き・・・、「4の歌」、で、「CMIYC」・・・
(鳥肌)うえ~ん!(感涙)
ラス前には、「Tales of the Destinies」まであるのだから。
(鳥肌)うえ~ん!(感涙)
この、”丸ごと”なんだよな。
BABYMETALの「恐ろしさ」は。
(MCなし・アンコールなしの「恐ろしさ」、だ)
それをたっぷり味わえる、とんでもないディスクだった。
そして、もう一曲、「NO RAIN, NO RAINBOW」。
僕は、この曲(だけ)にはBABYMETALの演目として本心からは納得できていなかったのだが、
この『BLACK NIGHT』のこの曲の「演」奏には、もう、降参です。
ごめんさい。僕が見損なっていました。
(つづく)
そんな、4月1日の FOX DAY 、爆発的な出来事の奔流だった。
まずは、到着した『LIVE AT TOKYO DOME』映像盤・音盤について、第一印象をまとめておこう。
ひと言で言えば、「WOWOW版とはまったく別物だ!」という圧倒的な熱量を感じたのだった。
まあ、正規リリースの商品版なのだから、当然そうでなければいけないのだが、
それにしても、
BABYMETALのライヴが、いかに、はじめから終わりまで、
テンションを張り切った状態でつながり、
また、起伏・緩急のドラマが盛り込まれているのか、を圧倒的なスケールで体感できる、
そんなパッケージになっている。
いやほんと、(ファンだから当然なのだろうが)観始めたらあっという間に惹き込まれて、
鳥肌を立てたり、ついニヤけてしまったり、ヘッドをバンギングしたりしながら、
気づいたら最後の曲まで観てしまう。
この”丸ごと感”よ!!!
(だから、音盤でも、紙芝居ごと”丸ごと”収録されているのが嬉しい。
『RED NIGHT』の「シン・ゴジラ」ネタ、大好きなのDEATH!
後ろの荘厳なオケも、女性のスキャット(?)も!)
多くの場面は、もちろんWOWOW放映版と重なってはいるのだが(小さなカット割の差異もいくつもあるようで、より好ましい方に変更されているように感じるが、それはそれとして)
”2夜で、BABYMETALの全ての楽曲を、被りナシで「演」奏する”
という、今回の(酔狂な)コンセプトが、ようやくしっかり体験できるようになったのだし、
また、単に東京ドームという大きな会場でライヴをおこなうというのではなく、
東京ドームという空間を”使って”
BABYMETALの最新(=最高)の「演」奏を、今までにないスケールで・演出で・豪華な美しさで行った、
その「スタジアム・ロック」としてのステージの”大きさ”の全貌が、ようやく味わえるようになった。
例えば、『BLACK NIGHT』の”高さ”だ。
僕は『BLACK NIGHT』は体験していなかったので、WOWOW版のみを観ていた一昨日までは、
「あ、そうか、2日目は、あまり天空ステージは使わなかったのか。まあ、その方が、やっぱり盛り上がるもんな」
なんて思っていたのである。
WOWOW版では、ラストの銅鑼たたきで3人が天空ステージに上るだけで、
あとの楽曲は、魔方陣移動や、まわるステージはあっても、3人が上にのぼるものはなかったから。
ところが、(WOWOW版ではカットされていた)
「NO RAIN, NO RAINBOW」そして、「ドキドキモーニング」に、
まさに、
天空ステージを(ファンであればあるほど「えっ!」と驚くかたちで)”使った”、
特別なこの夜限りのスケールでの「演」奏が、実現されていたではないか。
あるいは、『RED NIGHT』の「4の歌」。
東京ドームを4つに分けて、全員で「よん!よん!」と叫ぶ、
というBABYMETALならではの狂気(狂喜!)が加わってこそ、
『LIVE AT TOKYO DOME』であることの「意味」が存分に立ち上がる、それが体感できる。
(あ、僕は、やっぱり「幸せの4」チームだったようだ・・・かな?)
いや、しかし、こんな複雑な移動・段取りが必要だった「一発勝負×2夜」。
よくやったよな。
プロだから、当然といえば当然なのだけれど。
そして、(僕や娘も含めて)会場を埋めたファンも、この2夜のステージの大切な構成要素。台風の中。よくやった。
見えなくて・音がよくなくて残念、という思いをされた方も少なからずいたようだが、こうして「記念碑的な化け物ライヴ」の一端を担うことになった、という結果は、これはこれでファン冥利につきる、といえるのではないだろうか。
(勝手な憶測、ごめんなさい)
で、各論で言えば、僕が4月1日にいちばん感動したのは、
多くの皆さん同様(ですよね?)、何といっても「シンコペーション」だ。
イントロの、ドックン・ドックンからの緊張感、
さみだれ式に奏でられるイントロのフレーズ(キター!)
ひっぱってひっぱって→期待感マックスの後、
爆発的に曲が立ち上がる、その冒頭の瞬間の3人の動きの鋭さよ!
泣きました(ですよね?)。
・・・これは、凄い。・・・絶句。
そして、その後の、キレッキレの舞踊よ。
BABYMETALの舞踊を「キレッキレ」と称すのは常套句だが、
この「シンコペーション」は、とんでもない。
動きの速さ・可動域の大きさ・ダイナミックさ・かっこよさは、
「ヤバッ!」を超えて、BABYMETALの振付のなかでも「極」、だろう。
とりわけ、この日のこの曲でのMOAMETALの動きは、とんでもない。
ぶんぶん、と音がするような力動感が、鋭さへと化して、比類のない美しさだ。
不謹慎な喩えだが、表情も含めてこの曲でのMOAMETALは「美しい妖刀」と化している。
BABYMETAL史上の、MOAMETALのベスト・アクトのひとつ、だろう。
もちろん、3人とも凄いのだ(MOAMETALがとりわけ、という話である)。
ライヴの現場では、「シンコペ、きたー!」という興奮に狂喜していたし、
3人の動きを冷静に観察なんてしていないのだけれど
(これがBABYMETALの常だが)こうして映像盤できちんと確認すると、
3人とも、とんでもない動きを高速で、いちいちキメていることに、慄然とする。
これこそが、(世界で唯一無二の)「メタル・ダンス・ユニット」だ!
いやほんと、BABYMETALを知らない人には、まずこれを見せるべきだろう。
(近日中に、やってみます。さあ、どういう反応をするだろうか?
その際には「これ、CGでもないし、アニメでもないし、早送りでもないですよ」と付け加えるのを忘れないようにしよう。)
(米国のアニメの主題歌に、というのもあながちありえないことでもない。米国のアルバムには未収録だし、このとんでもない振付があれば、日本語歌詞という「壁」も壁にならないだろう)
踊りは嘘をつけない。
映像盤化するにあたって、歌や楽器の音の差し替えはできても、舞踊の差し替えはできない。
(アングルや絵面の選択はできても、映る舞踊は、その日その時のものでしかありえない)
まさに「一発勝負」の神髄。
しかも、これ、まったく「ダンス・ミュージックじゃないじゃん!!」(by M.フリードマン)
この、「シンコペーション」を観て、改めてそのことの「凄み」を感じた。
(このブログでは、もう繰り返しの文言になるが)
メタルにあわせて踊っているのではなく、
メタルを踊りで「演」奏している。
その「凄み」は、この「シンコペーション」にまさに完璧に体現されている。
で、次に来るのが「Amoreー蒼星ー」(井上陽水の「少年時代」を想わせる長いイントロも大好きなのDEATH!)。
その次が、「GJ!」。
(鳥肌)うえ~ん!(感涙)
この、「シンコペーション」→「Amoreー蒼星ー」→「GJ!」、の並びよ!
まさに至高!
例えば、「シンコペーション」1曲だけなら、BABYMETALの3人と同じように、あるいはそれ以上にキレッキレに歌い・踊る3人を見つけてくる(オーディションで選ぶ)ことはできるかもしれない(・・・できないか?)。
しかし、その中の一人が、「Amoreー蒼星ー」を歌い踊って、5万5千人を圧倒・感涙させ、
他の二人が「GJ!」を歌い踊って、5万5千人を仰天・破顔させる。
この三連チャンは、ゼッタイに無理だ。
ありえない。
で、さらに「悪夢の輪舞曲」が続き・・・、「4の歌」、で、「CMIYC」・・・
(鳥肌)うえ~ん!(感涙)
ラス前には、「Tales of the Destinies」まであるのだから。
(鳥肌)うえ~ん!(感涙)
この、”丸ごと”なんだよな。
BABYMETALの「恐ろしさ」は。
(MCなし・アンコールなしの「恐ろしさ」、だ)
それをたっぷり味わえる、とんでもないディスクだった。
そして、もう一曲、「NO RAIN, NO RAINBOW」。
僕は、この曲(だけ)にはBABYMETALの演目として本心からは納得できていなかったのだが、
この『BLACK NIGHT』のこの曲の「演」奏には、もう、降参です。
ごめんさい。僕が見損なっていました。
(つづく)