<VW技術者「排ガス基準満たさず」11年頃指摘> 読売新聞 9月27日(日)20時54分配信より一部引用
独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を巡り、ドイツの有力紙フランクフルター・アルゲマイネなどは27日、VWで2011年頃に社内の技術者らが、一部のディーゼル車について、排ガス基準を満たしていないと指摘していたと報じた。
報道によると、技術者らの指摘は、VWが今回の不正発覚後に行った調査で判明した。25日に行われた調査メンバーらの会議でも報告されたという。この指摘が当時、社内でどの程度、共有されていたかは不明だ。
<試験を検知、浄化装置フル稼働…VW不正ソフト> 読売新聞 9月26日(土)9時52分配信より一部引用
独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正について、米環境保護局(EPA)は同社のディーゼル車に搭載されたソフトウェアに、「ディフィート・デバイス(無効化機能)」と呼ばれる違法なプログラムが組み込まれていたと指摘した。
このプログラムによって、排ガス試験が行われていることを検知し、有害物質を取り除く浄化装置をフル稼働させるという悪質な手口だった。
EPAなどによると、排ガス試験では車体を固定し、通常走行のように加速や減速を繰り返し、排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)などの有害物質の量を調べる。
エンジンの回転数を調整するなどシステムを制御するソフトウェアは、どの車にも搭載されている。VWはこうしたソフトウェアの中に、違法なプログラムを組み込んでいた。このプログラムの働きで、ハンドルの動きやホイールの位置、アクセルの踏み込み具合などから、試験が行われていることを検知していた。
vwの技術をそれなりに信用してきた自分としては、4年前に技術者自身が「基準を満たしていない」と指摘していたことに多少の安堵を覚えるが、違法なプログラムを開発し組み込んだのも又セクションは違えど技術者であるので、「技術者の良心・良識」について考えさせられた。
日本でも、営利を追求するvwなどの企業とは一線を画しているという建前になっている独立行政法人・研究機関の科学者のモラルが問題になったのは記憶に新しいが、最近では研究開発費や特許権などの問題も絡み、真理を探究するはずの科学技術の分野であっても、銭金とは切っても切れないものとなっている。
これについて「真夏の方程式」(東野圭吾)で湯川博士は理想論を語っているが、自身が大学で電気工学を学び、技術者としてメーカー勤務した経験もある東野氏の言葉だけに重みがある。
『儲かるか儲からないかだけで、科学者は自分の立場を変えたりしない。
科学者がまず一番最初に考えるべきなのは、どの道が人類にとってより有益かということだ。
有益だと判明すれば、たとえ自分には利益がなくても、その道を選ばなくてはならない。
無論、有益であり尚且つ自分も儲かるというのが理想ではあるが』
世の中の酸いも甘いもある程度知る年になった私には青臭い理想論と思えないわけではないが、若い世代にはまず理想を模索してほしいと願っているので、この本に感動し勧めてくれたのが、普段本を読まない熱血スポーツっ子であったのが嬉しい。
実際のところ、「どの道が人類にとってより有益か」というのも大上段に構えた視点ではない。
グローバル社会となった現代では、環境問題でも疫病問題でも金融市場でも(vwの市場への影響は世界中に及んでいる)即座に世界に影響を及ぼす事態となるので、私企業の技術者や一経営陣の判断が他国の見ず知らずの人の人生に影響を与えかねない。
そんな世界を生きる若者が流行りのミステリーの中で『まず一番最初に考えるべきなのは、どの道が人類にとってより有益かということだ。有益だと判明すれば、たとえ自分には利益がなくても、その道を選ばなくてはならない』という言葉に出会っていることを「嬉しい」と感じる年になったのだと感じている丑三つ時であった。
只今、丑三つ時まっただなか。ワンコのチッチと夜鳴きの時間である。
秋は、ワンコの季節でもある。
我が家はあまり牛肉を好んでは食べないのだが、おでんの具の牛すじには拘りがあり、かなり高級な牛すじを買う(笑い)。
これがワンコの長年の憧れだった。
スーパーのパック詰めのすじには無反応のワンコだが、上等すじを湯通していると何処にいてても飛んできて、姿勢を正しておねだりしていた。が、高脂血症やコレストロール過多を指摘されていた若い頃には、心を鬼にしてワンコのキメポーズを無視していた。
しかし、何故か高脂血症などが完全に改善したのと、齢80、好きなものを食べさせてあげたいという思いもあって、この秋最初のおでんの牛すじを食べさせてあげた。
長年の憧れの牛すじに有り付いたワンコの喜びようといったら、見ているこちらも嬉しくなるほどだった。
世の中には美味しいものがまだまだあるよ、ワンコ。
これから少しずつ一緒に食べよう、鼻先のにんじんを楽しみに長生きしておくれ、ワンコ。
そして、今日もまたワンコのチッチのおかげで美しい中秋の名月を見ることができたよ、ありがとう。
独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を巡り、ドイツの有力紙フランクフルター・アルゲマイネなどは27日、VWで2011年頃に社内の技術者らが、一部のディーゼル車について、排ガス基準を満たしていないと指摘していたと報じた。
報道によると、技術者らの指摘は、VWが今回の不正発覚後に行った調査で判明した。25日に行われた調査メンバーらの会議でも報告されたという。この指摘が当時、社内でどの程度、共有されていたかは不明だ。
<試験を検知、浄化装置フル稼働…VW不正ソフト> 読売新聞 9月26日(土)9時52分配信より一部引用
独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正について、米環境保護局(EPA)は同社のディーゼル車に搭載されたソフトウェアに、「ディフィート・デバイス(無効化機能)」と呼ばれる違法なプログラムが組み込まれていたと指摘した。
このプログラムによって、排ガス試験が行われていることを検知し、有害物質を取り除く浄化装置をフル稼働させるという悪質な手口だった。
EPAなどによると、排ガス試験では車体を固定し、通常走行のように加速や減速を繰り返し、排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)などの有害物質の量を調べる。
エンジンの回転数を調整するなどシステムを制御するソフトウェアは、どの車にも搭載されている。VWはこうしたソフトウェアの中に、違法なプログラムを組み込んでいた。このプログラムの働きで、ハンドルの動きやホイールの位置、アクセルの踏み込み具合などから、試験が行われていることを検知していた。
vwの技術をそれなりに信用してきた自分としては、4年前に技術者自身が「基準を満たしていない」と指摘していたことに多少の安堵を覚えるが、違法なプログラムを開発し組み込んだのも又セクションは違えど技術者であるので、「技術者の良心・良識」について考えさせられた。
日本でも、営利を追求するvwなどの企業とは一線を画しているという建前になっている独立行政法人・研究機関の科学者のモラルが問題になったのは記憶に新しいが、最近では研究開発費や特許権などの問題も絡み、真理を探究するはずの科学技術の分野であっても、銭金とは切っても切れないものとなっている。
これについて「真夏の方程式」(東野圭吾)で湯川博士は理想論を語っているが、自身が大学で電気工学を学び、技術者としてメーカー勤務した経験もある東野氏の言葉だけに重みがある。
『儲かるか儲からないかだけで、科学者は自分の立場を変えたりしない。
科学者がまず一番最初に考えるべきなのは、どの道が人類にとってより有益かということだ。
有益だと判明すれば、たとえ自分には利益がなくても、その道を選ばなくてはならない。
無論、有益であり尚且つ自分も儲かるというのが理想ではあるが』
世の中の酸いも甘いもある程度知る年になった私には青臭い理想論と思えないわけではないが、若い世代にはまず理想を模索してほしいと願っているので、この本に感動し勧めてくれたのが、普段本を読まない熱血スポーツっ子であったのが嬉しい。
実際のところ、「どの道が人類にとってより有益か」というのも大上段に構えた視点ではない。
グローバル社会となった現代では、環境問題でも疫病問題でも金融市場でも(vwの市場への影響は世界中に及んでいる)即座に世界に影響を及ぼす事態となるので、私企業の技術者や一経営陣の判断が他国の見ず知らずの人の人生に影響を与えかねない。
そんな世界を生きる若者が流行りのミステリーの中で『まず一番最初に考えるべきなのは、どの道が人類にとってより有益かということだ。有益だと判明すれば、たとえ自分には利益がなくても、その道を選ばなくてはならない』という言葉に出会っていることを「嬉しい」と感じる年になったのだと感じている丑三つ時であった。
只今、丑三つ時まっただなか。ワンコのチッチと夜鳴きの時間である。
秋は、ワンコの季節でもある。
我が家はあまり牛肉を好んでは食べないのだが、おでんの具の牛すじには拘りがあり、かなり高級な牛すじを買う(笑い)。
これがワンコの長年の憧れだった。
スーパーのパック詰めのすじには無反応のワンコだが、上等すじを湯通していると何処にいてても飛んできて、姿勢を正しておねだりしていた。が、高脂血症やコレストロール過多を指摘されていた若い頃には、心を鬼にしてワンコのキメポーズを無視していた。
しかし、何故か高脂血症などが完全に改善したのと、齢80、好きなものを食べさせてあげたいという思いもあって、この秋最初のおでんの牛すじを食べさせてあげた。
長年の憧れの牛すじに有り付いたワンコの喜びようといったら、見ているこちらも嬉しくなるほどだった。
世の中には美味しいものがまだまだあるよ、ワンコ。
これから少しずつ一緒に食べよう、鼻先のにんじんを楽しみに長生きしておくれ、ワンコ。
そして、今日もまたワンコのチッチのおかげで美しい中秋の名月を見ることができたよ、ありがとう。