受法寺本堂建築誌

伝統木造工法により建築中です

梅雨明け

2006年07月26日 | Weblog

ここ高知でも、ようやく梅雨が明けました。

今年は5月から雨が多く、梅雨入りしてからも雨が振り続き、建築工事には妨げとなりましが、ブルーシートを架ける事により木材を濡らすことなく雨は防ぐ事が出来ました。


文化財のような寺院建築では、仮屋根を設けていますが、ブルーシートでも十分にその役割を果たす事が出来ました。


旧本堂からは、写真のような木札の書き物が見つかりました。

修繕中大旱魃諸国大ニ水ニ苦シム落成迄凡四十日位雨ナシ
干時明治廿六年五月中旬ヨリ八月一日落成屋根修繕終
落札金高八拾五円也
棟梁      北川庄太郎
左官    西諸木村 馬場弥八
総代   長浜村   楠瀬来馬
委員    長浜村   楠瀬栄吾
               菊地鉄馬
            松吉馬吉
            島村謙次
       浦戸村   吉松八造
               徳広銀松
           堀内卯之助 
           池川丑太郎 
           森岡秀行
       西分村   岡部岩次

      受法寺    拾世住職 横山瑞正

 

本堂の修復は大正12年に行われ、今回の解体で天保13年(1842年・今から163年前)の修復(新築?)の記述と、木札の発見で次第に修復の歴史が明らかになっていきました


木造の建築は、修復を重ねながら、次の世代に受け継がれていきす。