受法寺本堂建築誌

伝統木造工法により建築中です

拝み巴瓦(おがみともえかわら)

2006年06月30日 | Weblog
切妻の上部、棟端瓦の下の、拝み巴瓦を納めました。

屋根の流れに直交するように葺かれる掛瓦は、切妻屋根の下部ではゆるやかでしたが、上部に行くに従って立っています。

下からまず掛瓦を葺き、巴瓦をのせて、最後に拝み巴瓦を納めました。

空調取り付け

2006年06月29日 | Weblog

空調室内機は、外陣に2台と板間に1台を取り付けられます。

本堂内では、火災の原因となるストーブの火は避けたいものです。

自然の力を利用するOMソーラーについても、勇工務店のモデルルームに行き考慮しましたが、日照などに条件があり、諦めてエアコンとなりました。
日当たりのよい住居では、環境の為に利用したいものです。


今は剥き出しですが、天井に埋め込み、目立たないようにします。


給排水床下配管

2006年06月28日 | Weblog
台所やトイレの給排水の配管。

当初の設計図では最短距離の内陣床下を通る事になっていましたが、先日の2週間に一度の打合会で、回り道をして、廊下と板間を通ることになりました。

照源寺さん見学

2006年06月28日 | Weblog
広島県尾道市の照源寺さんが、ご門徒さん23人と見学に来られました。

照源寺さんは、この度道路拡張による移転で、新しく本堂の建築に取り掛かられるということです。

その木工事が、受法寺でお願いしている寺院建築の「澤匠」さん。

照源寺の現本堂は、間口が8間で、縁を含めると11間にもなり、木材の調達と確かな技術をもった技術者を心配されていたようですが、窪川町の寿製材所と受法寺の見学で、安心していただいたと思います。

向拝屋根(ごはいやね)

2006年06月27日 | Weblog
何度か見ている寺院本堂の屋根ですが、足場に上がり横から見ると色々な工夫に気付かされます。

本堂の正面にある向拝を付けると流れが長くなるので、ただ屋根地を延ばすだけでは軒が下がって建物が低く見えてしまうので、軒を上げるために向拝の幅だけ野地を上げて、向拝の幅だけ野地を上げて、向拝の軒を高くするようにする。
「本瓦葺の技術」

正面から見ると平たく見える屋根ですが、直線で構成するのではなく、反りにより屋根を美しくみせる、工夫があります。

横から見ると、縋破風と向拝屋根の反りが異なっています。

正面から向拝中心部が下がり、向拝の端に向けて一度上がり、段差をつけ一度下がり、屋根の隅に向けて上がっています。

防蟻処理

2006年06月26日 | Weblog
木造建築にとって、シロアリは大敵で、地震時に建物を破壊する原因となります。

床まで木工事が終わりましたので、防蟻処理をおこないました。
床から下の材、基礎コンクリートにまで薬剤を散布していきます。

耐蟻性について調べてみると、ヒノキとスギの心材は強く、スギ辺材は弱くなっています。
また、前に高知の材木は、シロアリが忌避する成分が含まれているとの、テレビ番組がありました。
束・大引・根太は、四万十川流域のヒノキとなっていますが、防蟻処理をします。

作業はマスクをつけた3人が行い、大工さんは休みです。

保証は5年間です。

根太(ねだ)

2006年06月24日 | Weblog
昨日の起工式・上棟式が終わり、これまでの作業で汚れていますので、内陣・外陣の床板は裏返して張るために、一度取り外しました。

大引の上に張られた内陣の根太が、再び姿を現しています。
根太も桧材です。

廊下の根太、敷居なども取り付けられました。

上棟式・見学会

2006年06月23日 | Weblog
朝から雨が降り続く中、門信徒や工事関係者の多くの方に来ていただき、上棟式・見学会を行いました。

遠くは、内陣を設計された京都の仏具屋の「小堀」さん、ご門徒では伊野町や、10KM離れた所から雨の中、自転車で来られた人もありました。

4時からの上棟式は、内陣に安置されたお名号の前でお勤めの後、住職の挨拶、香長建設の現場監督の楠瀬進さんによる、経過報告、竣工(10月末の予定)について説明。

建築世話人会会長の堀内昭五郎さんの乾杯の音頭により祝杯。

4時半からの見学会では、材木の良さや、すぐれた加工の技術を、目の前に肌で感じられたと思います。

今日は、この工事が無事に進められことはここまで多くの方々に支えられ、仏様の願いがここに働いていることを感じさせられました。

明日は見学会

2006年06月22日 | Weblog
前にご案内しました通り、明日午後4時から建築世話人・工事関係者により上棟式、午後4時30分から見学会を行います。

伝統木造建築による寺院の新築工事は、なかなか見る機会は少ないかと思いますので、興味のある方は、どなたでもご参加下さい。

グラインダー

2006年06月21日 | Weblog
晴天が、続きます。

屋根では一日中グラインダ―で瓦を削る音が響き、瓦を葺く工事が進みます。

内部では、廊下に大引を据え付けました。

明日から、空模様が悪くなりそうで、しっかりと屋根にシートを被せて帰りました。