受法寺本堂建築誌

伝統木造工法により建築中です

立上りコン打設

2005年10月28日 | Weblog
立上り基礎に、コンクリートを流し込んでいきます。

半日で作業は終了です。

コンクリートで思い出しましたが、以前に安藤忠雄さんの設計した大阪にあるコンクリート打ちっぱなし教会の建築誌を読んだ事がありますが、予算の少ない中、安藤さんならではの主張のある建物が出来上がってていく過程が、建築の素人にもおもしろく読めました。

本では、何人もの作業員がコンクリート打設のときに突きこんでいく過程が書かれていましたが、今回は高周波バイブレーターを使用し作業の効率化がはかられています。
コンクリートは鉄筋間に流動し、密実な基礎となります。


『光の教会 安藤忠雄の現場』 平松 剛著 
(建築資料研究社) 1900円

たぬきのその後

2005年10月24日 | Weblog
このブログにも載せていましたが、その後も浦戸ではもたぬきの死亡が続き、私が3匹を保護したり埋葬したりで、その他にも多数が死亡しているようで高知新聞にも取り上げられました。 しばらくは、webでも見ることが出来ます。 

先週のテレビ朝日に続き昨日は東京のフジテレビが午後日帰りで取材に来て、取材に対応。朝の「とくダネ!」で放映していました。
25日間に受法寺の周辺でたぬきの15匹の死亡があったとの事。タヌキは見かけることはありましたが、これほど続くと不安になります。
放送では獣医に取材して、原因は犬の病気であるジステンパーウイルス感染症にかかったということです。

毒物も疑われていましたが原因がわかり少しは安心ですが、犬を飼っている方は注意した方が良いようです。

ベースコン打設

2005年10月21日 | Weblog
配筋の終了したベース部分に、コンクリートを打設。

下から地盤・捨てコン・ベースになり、この上に立ち上がり基礎が乗っていきます。

コンクリートをミキサー車が運んできて、もう一度攪拌し、遠くまでアームを伸ばし打設していきます。
立ち上がりの配筋の垂直を確認しながらで、三人で午前中でこの作業は終了しました。

骨材となる砂は、土佐市宇佐沖で採取したもので、鉄を腐食させる原因となる塩分は十分に抜いています。


配筋検査

2005年10月19日 | Weblog
上田設計士さんにより配筋検査が行われました。

2日ほど1人で配筋の作業がおこなわれましが、人数を増やして6人になり作業が進みました。
予定より2日延長しての配筋検査です。

ジャングルジムのように密集して、しっかりとコンクリートを繋ぎ止め、基礎を支えます。


基礎配筋

2005年10月14日 | Weblog
材料も調い、鉄筋工事です。
これまでは作業員が4、5人来て工事を進めていましたが、一人で黙々と鉄筋一つ一つを重ね束ねていくという根気のいる作業です。

なお今日は、浦戸地区での地籍調査で、市から委託された土地家屋調査士が来て隣地との境界を決定していく日でしたが、順調に終了することが出来ました。後2回あります。

景徳鎮の青花

2005年10月07日 | Weblog
今週の工事は、基礎根切り、砕石敷き転圧、捨てコン打設。
ユンボで土を掘り下げ、その上に砕石を敷き詰め、コンクリートを打設していく工事です。
また、平行して発掘調査を行いました。

しかし、今週は10月にしては雨が多く、丸一日は工事を休み発掘も中止しましたが、翌日の雨の降り続く中、工事・発掘を続けました。
特に発掘は、雨の中を女性2人が濡れることを厭わずに、泥の中から何かあるのではと作業を続ける姿には、本当に頭が下がります。

その成果は、基準杭より25cm下の江戸時代の整地した層の上部より、瓦・漆喰、及び礎石があり、当地には江戸時代に建物があったようですが、炭火物の層があるので火災に遭ったのでは思います。
また、炭化物溜りから16世紀(安土桃山時代)中国産の景徳鎮の青花・白磁の皿・椀の破片の発見があり、中国の文化が遠く土佐の浦戸に及び、他国との交流のある港として栄えていたのではと、歴史のロマンを感じさせます。
詳しくは、報告書を待ちたいと思います。

※「青花」とは中国語で「チンホワー」と読み、青い模様のことを意味します。
景徳鎮の絵付けの代表が「青花」で,白磁の素地にコバルトを含んだ顔料で文様を描き、透明釉をかけて焼成する技法で、日本では染付とも呼ばれています。