GOOトップから、今行われている米アカデミー賞の行方をちょっとだけ興味津々で見ていました。そしてはじめて、日本の和歌山県で行われているイルカ漁を隠し撮りしたドキュメンタリー映画「コーヴ」というのが受賞したことを知りました。
しかし!隠し撮りしてという撮影方法でドキュメンタリーというのは、どうもおかしいのではという気がします。それは、私が大好きなマイケル・ムーアさんの手法よりも独善的で問題あるのではないでしょうか。
私はイルカを食べたことはないし、イルカというのは水族館で芸を見せてくれるかわいい動物だと思っています。
でも、捕鯨がいけないとか、イルカ漁がいけないとか、している人たちの文化や伝統を理解もしないで攻撃するのには反対です。
以前ブログでも紹介した「いのちの食べ方」というドキュメンタリー映画をぜひ、反対する人たちに見てもらいたいです。そして、そのうえで考えてほしい。反対する彼らは、一切の「命あるもの」を食べたことがないのか?!
そういう欧米の偏ったものの見方が、今までの紛争や戦争を生んできたのではないのでは?相手の国の文化を理解できない人間に、もはや何を言ってもしょうがないけれど、文化を理解しない人間に、日本の文化を攻撃してもらっては心外です。
私は、犬を食べる韓国の食文化も理解します。犬を食べるのに、イルカを食べてはいけないの?海に生きる哺乳類だけそんなに神経質になるのはなぜ?
アメリカではBSE以来、いまだに個別の管理ができていないではないですか。牛一頭一頭を識別しないでアバウトに食用にまわしているくせに!
野菜だって生き物。この地球に生まれてきたからには、ほかの命をありがたくいただいて生きていくしかないのですから。その文化を理解しないで、ただ反対するというのは、一体なんですか。
政府がきびしい対応をしてくれることを祈ります。私にとって、インディアンよりも彼らを攻撃して侵略したアングロサクソンのほうが野蛮だと思います。未開とは何か・・。衣服を着けた野蛮人、未開人はいまだにぞろぞろいますね。本当に許せません。
昨日はBSでドイツとポーランドの共同制作のドキュメンタリー「ベルリンの野うさぎ」を見ました。分断されたベルリンの壁にはさまれた緩衝地帯に住んでいた野うさぎの話です。彼らから見た東西ドイツと壁崩壊と今、とても興味深いテーマです。その中で、天敵もなく平和に暮らして増殖していた野うさぎが東側では手厚い保護を受けてたのが、壁の下に穴を掘って一部、西側に出て行っていたのを知ると、農薬をまいたり狙撃したりして駆逐しはじめたのです。そして楽園だったポツダム広場はいまはビルが建って、天敵だらけの公園で、増えすぎると駆除されたりしながら今はがんばって生きています。狙撃される衝撃的な場面もありました。秀逸なドキュメンタリーでしたね。