昨夜は、バロックフルートの前田りり子さんのコンサートでした。初台の近江楽堂で、昼夜と2回の公演で、私たちは夜の部。
ヘンデルの作品を中心に、彼女ともう一人、フルートで2本になったり、通奏低音はチェンバロと肩のせチェロ。足に挟むというか、下に置くチェロと違い、サイズも小型の割りに音がよく出て、しかも速いパッセージもこなせるという優れたまさにヴァイオリンのような楽器で、素敵でした。実は、弦楽器派の私は、フルートよりもこちらのソロを堪能したのでした(ごめんなさい)。
ヘンデルの曲は、さすがでしたね。すばらしいの一言。ヘンデルは、本当にメロディーメーカーなので、私は日本女子大西生田の管弦楽部の定演でのソプラノのヘンデルの独唱の伴奏を、感動しながら演奏したことを思い出しました。あの時は、オンブラマイフやメサイヤからの曲などをはじめて弾いたのでしたっけ。バッハとはまた違った魅力があるのです。
さて、久しぶりのクラシックに酔いしれ、さらにお酒をと思ったところ、昨夜は土曜日で、オペラシティの居酒屋はなんとコンサート後に駆けつけてもラストオーダーが終わっていて入ることもできませんでした。そして、初台の商店街にある「らんぽう」という創作料理の居酒屋に行きましたが、ここがなかなかすごいのでした。料理も変わっていて面白かったし(刺身を塩昆布と一緒に食べるとか)、イードンの黒豆マッコリを飲んだり(これがものすごくおいしい!)、あっという間に11時近くなって、帰りは終電となってしまいました。友人がコンサートも招待してくれて、その後の宴会もご馳走してくれて、本当に申し訳なくて・・・。無職の身の上は、なんとも情けないものです。
就職活動をこの年でしているというのは、たいていの友人は眉をひそめるものです。先日は、別の友人に、パートが近所だったのでランチに誘ったけれど結局断られたというのは、そのパートがクビになったのを話したからなのか、無職になるというのは、案外、友人を減らすということにもなるのかとちょっとすねて考えてしまいます。でも、昨夜の友人は、それでも友人でいてくれるというのは本当にありがたい・・・。
私は、夫のように嘘をついてまで仕事していることにはしたくないけれど、たとえどんなにお金がなくなっても、友人に借金することだけは絶対にしません。お金の貸し借りをするという時点で、それは友人関係がなくなることを意味するから。そんな、当たり前のことなのに、なぜ人は、失業の身の上を警戒するのでしょうか?
最近、夜にハクビシンが来るようです。今日は、昼間に、初顔の黒猫もいました。外の動物模様も、新しくなりつつあるのかしら。黒猫は、ノラなのかどうなのか、気になります。寒い時期に捨てられるというのは、つらいよね。わが身に置き換えて考えてしまいます。