goo blog サービス終了のお知らせ 

ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

ETV特集「裁かれなかった毒ガス作戦」

2007年10月21日 12時47分07秒 | 社会

 昨日、たまたま新聞の番組表でこの番組を知り、見ました。NHKBSのハイビジョン特集の、再放送だと思います。
 見て、本当にびっくりしました。話には聞いていたけれど、なんということでしょうか。国際条約で使用を禁止されている毒ガスを中国本土で日本軍が使ったのです。それも、催涙ガスの「アカ弾」といわれるものと、さらに毒性の強い、いわゆるマスタードガスの「きい(ろ)弾」。そして、「きい弾」に関しては、あの悪名高き731部隊で、人体実験まで行ったというのです。そういう事実を、米軍のモロー大佐が中国に渡り、資料を集めました。
 東京裁判については、勝てば官軍の裁判だから、BC級に関してはかなり冤罪もあったのではと思います。そして、国際条約で使用を禁止されているというその条約に、実は日本もアメリカも批准していなかった事実があります。

 でも、やはり人道的に許せることではありません。私はこの毒ガス作戦を裁判にかけなかったのは、アメリカの思惑があると思います。それも、731部隊の真実を隠したのと同じ理由ではないでしょうか。

 勝つためには何でもしていいのか、またあのカメキョーみたいな話になってしまいます。反則を繰り返して勝ったところで、正義なんかないですよね。もともと、正義で戦争をするべきじゃないし、東京裁判というものは、アメリカが世界の覇権を誇示したパフォーマンスといえなくもないのでは・・。それ以降、米ソ対立が深まったのも事実ですし。

 本当の、あの戦争の戦犯は、ほかにいるのです(あえて言いませんが)。

 ま、阿倍お坊ちゃまが退陣したので、また戦争しようという勢力は小さくなったでしょうけれど、なんとしてでも、戦争は二度と起こしてはいけないのです。

 原爆投下、あれも人道的に許せることではありません。従軍慰安婦問題と同じように、今度は日本政府で、アメリカに対して訴えてみたら如何でしょうか??

 ショックだった毒ガス作戦。日本政府にも責任があると思います。被害者救済にどうか、誠意を見せてほしいです。

 いまだにこういうことが起こるのですから、今ある資料だけでも、あの日中戦争、対米戦争をきちんと検証してみる必要があるのではないでしょうか?実際の戦争体験者も高齢で、証言も得られなくなってしまいます。今だからこそ、語ってほしいです。そして、世界中で、二度と戦争はしない、紛争は避けようという運動を高めていきたいです。

 毒ガスはもとより、クラスター爆弾、劣化ウラン弾、対人地雷、こういう武器の使用禁止条約を、全世界で批准してほしいです。それが正義なんじゃないでしょうか?

 だれも、人の命を奪う権利はないのです。もちろん、生きとし生けるものの命全て。地球温暖化は、人類のせいで、ほかの生き物の命を危険にさらしているのです。戦争と同じことではないでしょうか。