行ってきました、たった1泊の恒例の弦楽四重奏の合宿に。場所は、埼玉県の嵐山(らんざん)の国立女性教育会館。前にも書いたところです。
出発は19日の午前8時20分、でも、少し遅れて30分くらいに、ファーストAさんを乗せたセカンドHさんの車が我が家に到着。夫は私のために、この二日間、休みを取ってくれたので、メンバーの前にはじめて登場!
夫には、「まるで引越しか?」と嫌味を言われた荷物を積んで、いざ圏央道へ。あきる野インターから入り、関越に乗り換えて、東松山へ。大雨だったので、安全運転で行き、それでも10時ちょうどにはヌエック(国立女性教育会館の略称)に到着。チェロのTさんは少し前に到着していました。
音楽室を午前中、午後、夜と3コマ借りているので、荷物を(私はコインロッカーにいれましたが)もって、さっそく音楽室へ。
部屋へは、3時以降しか入れないのでした。
午前中、ロビーコンサートの曲を決めて、ハイドンセットのK.464の1、4楽章と、ハイドンの皇帝の2楽章、秋の歌(小さい秋見つけた、虫の声、真っ赤な秋の3曲)に決めて、昼食へ。
施設の食堂で、私はBランチセット、カレーセットを選びました。懐かしいどろっとしたカレーでした。この日は、他に研修で団体できている人がたくさんいて、割と混んでいました。
午後は、それぞれ持ってきた楽譜でお遊びをしましたが、私はモーツァルトの後期のカルテットをベーレンライターで、それと、モーツァルトのピアノ四重奏曲(ヘンレ)。ピアノは元音楽の先生のAさんが「弾けないわよー」といいながらもあの有名な曲を弾いてくれました。初見ではとても難しかったのですが、けっこう楽しめました。夕方の休憩後、私がトイレから戻ると、みなの様子がただ事ではありませんでした。なんと、ファーストのAさんが、駒のゆがみを直そうとして駒を倒し、その衝撃で魂柱(楽器の中の、裏板と表板を支えている小さな柱)が倒れてしまったのです。とても演奏どころではありません。みな、真っ青になり、どうしたものかと狼狽・・。いっそのこと、池袋の楽器店に行って修理したほうがと思ったのですが、フロントで電話帳を調べ、手当たり次第に電話して、1軒、1時間くらいでなら直せるという楽器店を見つけ、わかりにくい場所だからというフロントの地元の人のアドヴァイスで、Aさんが楽器を持ってタクシーで行くことにしました。夜7時半に戻らないと、夜の定食を食べられないのです。私はそれが気が気ではありませんでした。そして、その期限ぎりぎりに(当然、他のメンバーは先にいただいちゃっていました)彼女は、なんとその楽器店のご夫婦に車で送ってもらって間に合ったのです。なんと親切な人たち!
彼女からその素敵な楽器店の話を伺い、翌日、午前中しか音楽室が取れなかったので、午後、楽器店の展示室で音を出してもいいというお誘いをもらって、皆、ウキウキしてしまいました。
写真は、女性が女性教育の目的で泊る場合のシングル2千200円の部屋。けっこう広いですよ。トイレはウォシュレットじゃないけれど、清潔で使いやすいバスルームでした。タオルや浴衣はレンタルする場合、別料金だそうです。その夜は疲れて、練習の後、風呂に入ってすぐに寝てしまいました。アルコール抜きでした!