60年生きてきて、日本語(ほかの言語は読めませんけど)に人より深く学んでいるつもりが、俳句を勉強し始めたことにより、全く知らなかった語彙に出会うことしきりです。お恥ずかしいことですね。
そういえば、朝日新聞は月曜の朝刊に「朝日歌壇・俳壇」が載っているのですが、今週は月曜休刊日。慌てて日曜日の新聞を広げて探しました。あったあった!
先週から、金子兜太氏が病欠していて、他の選者がその分多く選んでいます。俳句は、読むだけでなく、人の句も鑑賞することが大切だとか。何より、その意味がわからないことが多いのです。季語もなんだかわからなかったり、言葉の意味を知らなかったり、初心者は苦労します。
今回、「埋火」というのを「うもれび」と読んで調べて、どこにも出ていなくておかしいなあー、と思っていました。この言葉、「うずみび」と読むんですって!知らないとは、恐ろしい・・・。火種を灰にうずめておくことだそうです。冬の季語でした。もうひとつ、「竜の玉」の意味が分かりませんでした。なんと、以前住んでいた戸建ての家の庭にあった「タマリュウ」の実だったんです。そんな実、見てなかった~。青い小さな実がなるのですが、茂っているからわかりづらい。
私が気に入った句は
人間の管にくまなく寒の水
辛抱の根を深くして冬木立
最初の句は、川崎展宏の句「人間は管より成れる日短」を踏まえての句だそうです。
たった17音の世界。全く同じ句になることはないのでしょうか?昨今は研究者の論文が人のものを盗んでというのも多いから、俳句も似たようなことがあったりして。でも、誰もが知っている句をもじって作るのは、パロディとは違うんですよね。もっとも、パロディなんて言葉は芭蕉の時代にはなかったし。もともと、俳句は俳諧から来たものだし、滑稽味があったものですから。ユーモアも必要ですね。世の中にユーモアがなかったら、つまらない。夫にはユーモア(ブラックに近かった)があったから、別れずにいられたんだと思います。俳諧→諧謔。うーーん。
春の海ひねもすのたりのたりかな 蕪村
中学か高校、どっちだったか、学校の授業でこの句をすらすら読めなかった私が、俳句をすることになるなんて。世の中、わかりませんねえ。
わからないといえば、びっくりした熟年の恋愛修羅場事件。なんでも資産家じゃない熟年男性はモテるそうで。その男性には妻子がいたのに、付き合っていた女性に殺されちゃった。その女性、他の女性のところに行くのが許せないって、何様だよ。
独占欲って、何でしょうか。相手の人権を否定しています。人間はモノじゃない。相手を独占したいという考えは間違っていますよ。お互いに自由であるべき。人を縛る人間は恋愛する権利もないんじゃない?勝手すぎますよ。自分がされていやなことは人にしない。それは恋愛以前のルールでしょ。春画にありましたね、男性のイチモツに自分の名前を書く女性。そこだけで他人とつながっていくという状況もいやなものだけど、さ・・・。知らない間に共有していたなんてことも無きにしも非ず。嫌なら付き合いをやめればいいだけでしょう。独占したいなんて、愚かなことです。阿部さだ事件を思い浮かべました。60代で恋愛沙汰で二人も殺すって、罪深いですよ~。たぶん、余生はずっと刑務所暮らしでしょう。独房を独占してくださいませ。おっと失礼、毒を吐きすぎました。