空の日誌

設計室「空」のブログ

世界のどこでもない場所

2013-11-02 11:21:28 | ブログ

友人のゴーシュさんに誘われて、

JR信越線で長野駅から三つ目

車窓の景色も最初だけ、

心地よい眠りに沈みかけたとき

見覚えのある牟礼駅に到着。

その後、

ゴーシュさんちの手作りゲストルームで一仕事を終え

目的の友人「上野」さんの作業場へ向かう。

途中、村の名残がまだ感じられる

小川沿いの細道や、

田んぼの間のあぜ道を通って

駅近くのスーパーに到着。

本日の宴に予定している

「鍋料理」用に、

表に「鍋」と表示された「渡りガニ」や

「つみれ」などのパックと缶ビール3本、

焼酎1本を仕入れて道路の向かい側の

「上野さん」の作業場に到着。

うっかり上野さんの油まみれの手と握手をして

真ん中にコンロを置いた作業場で

鍋に追加の豆腐を入れ、

リッチな宴会の始まりとなりました。

「上野さん」は中国人で、奥さんが上野姓なんでしょうか

滞在30年、中国なまりの日本語を

たばこをふかしながら、酔うほどに

早口でしゃべります。

私はゴーシュさんとふんふん頷きながら

置いてあったお目当ての「白酒・・パイチュー」をすすって

作業場の夜は更けていきます。

何がリッチかといえば、

国籍の違う三人がここに集い

耕運機の並んだ小さな作業場で

鍋を囲んで話して笑い、

誰にも邪魔されないささやかな「自由」を楽しんだこと、

そして日本ではない、

世界のどこでもない、

強いて言うならば古い記憶の中の様な「場所」で

われわれはすっかり楽しんだということでした。

写真は左がインド人の「ゴーシュ」さん、右が中国人の「上野」さん

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