中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

整体に助けられる

2005年12月26日 | 日常
先週のある朝突然、首筋から肩甲骨の下あたりまでに連なる激しい痛みが走った。特に激しい動きをした訳でもなく、まったく唐突な話。

これまでも数年に一度、この痛みに見舞われた過去があったので2日程はひたすらに我慢して自然治癒を待った。しかしあまりに改善の兆しも見られず、連れにそのことを話すと彼女のヴァイオリンの先生に見てもらえば、ということになった。

肩をいためてヴァイオリンの先生、というのも奇妙に思えるかもしれないが、そもそも弦楽器奏者というのはしばしば筋を痛めることがあるようで、この先生はその対策として整体、および人の体について相当に勉強してきたらしい。そしてその術をしばしば生徒に施しているそうなのだが、今ではその整体術のためだけにわざわざ上京して見てもらうプロ奏者までいる、とのこと。

一生懸命やっている人には申し訳ないのだけれど、実は個人的に「整体」というとなんだか「うさんくささ」ばかりを感じてこれまで試してみた事がなかった。自分は楽器こそ習っていないけれど、この先生には個人的に懇意にして頂いていたのでしぶしぶ見てもらった、というのが正直なところ。

だが、何事も経験。1時間ほどこの先生に見ていただくと、それまでの苦痛が嘘のように和らいだ。整体、というと無理に体を曲げたり引っ張ったり、ということをイメージしていたのだが、そういうのはほとんどなし。

この先生が非常に重視しているのは筋肉、筋、骨の各「状態」と血液の流れ。なんでも自分は「相当」に血液の流れが鈍いそうで、今回もそこが施術の中心。あと筋肉のマッサージを少々。

1回限りで治るものでもない、とのことで日常生活でやるべき課題(ストレッチ等々)色々を課されたのだけれど、おかげさまでここ数日ではすっかり体の状態も元に戻ることができた。

整体には資格もなく、誰でも簡単に開業可能なのでいい加減なところも多いらしい。ただし、整体という分野自体がインチキというわけではないし、本来はこの整体についても医療としての公的なフォローが必要なのだが、というのが先生の弁。

ちなみに針灸については国家資格が整備されている。ただし保健の適用対象となるのは腰痛等一部治療のみ。

高齢化社会対策、というのは必ずしも仕事の事ばかりでなく、こういうことについても検討してもらえるとよいと思うのだけれど、実際のところはどうなのだろう。