中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

あの会社だけではなさそう

2006年03月02日 | 日常
とあるネットベンチャーの話。ポータルサイトを運営しているマザーズ上場企業。広告も派手に打っているのでライブドア社程ではないがそこそこの知名度がある。

事が解決したので、と最近知人が教えてくれたのだけれど、知人の会社とこのベンチャーが少し前まで裁判で争っていたらしい。システム開発を受託した知人の会社が、納期が送れたことを理由にその支払いを拒まれたから、というのがその直接の原因。

話を聞く限り、納期の遅れの原因は発注側にあるみたいだけれど、自分は当事者ではないので一方の言い分だけを鵜呑みにはできない。

いずれにせよ、開発社側が減額等の妥協案を提示するもネットベンチャー側が支払いを頑なに拒否したのは事実。結果開発者側が裁判を起こすことになった、ということらしい。

問題なのはこのネットベンチャー、上場企業なのでIR情報を一般の投資者あてに開示する必要があるはずなのだけれど、裁判のことは一切情報として提供していなかったらしい。さらに、裁判だけでなくそのシステム開発代金の事も、財務諸表上では最初から「なかったこと」にされていたらしい。

あくまでも伝聞のことばかりなので、詳細についてはあまり語らない。ただ、その知人曰く。あの会社の社長なら、ライブドア以上のことを絶対にやっているはずだ、と。

裁判で争った金額は数千万程度。基本的にその会社規模からすると経営に大きな影響を与えるレベルのものではなかったみたいではあるけれど、少なくとも世間に発表している内容に「嘘」があったのは事実みたいだ。

裁判は結局、システム会社側が大幅に譲歩する形で和解した。システム会社もIPO(株式公開)を目指しているので下手にイメージを悪くするくらいなら、ということらしい。

話を聞いて最初のうちは知人の会社へ同情していたのだけれど、最後の「オチ」を聞いたらなんだかどっちもどっち、という気もしてきた。

ライブドアやこの企業だけを以って新興企業全てに偏見を持つのもよくないとは思う。ただ株をやる際、新興株にはより強い「ギャンブル性」があることだけは間違いなさそうだ。

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