中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

ICパスポート申請

2006年03月20日 | 日常

昨年の秋でパスポート有効期限が来ていたので、3月末の旅行向けに新宿まで申請に赴いた。日程からするとぎりぎりのところだけれど、ICパスポートの受け付けが今日からだったので待っていたのだ。

初日なので少しは混むかも、と思いつつ午後1時頃のんびりと都庁下の事務所へいくと長蛇の列。一瞬動揺するも、列は基本的に整理番号をもらうだけのもの。結局行列に並んだのは30分程度。

ただ、発行された整理番号は900番台で、その時受付をしていた番号は500番台。係りの人によれば、受付まで3時間くらいかかりますとのこと。正直見通しが甘かった…

後日出直し、としたかったけれど明日が旅行に間に合う最終日、少しでもバッファは欲しいのであえて今日「待つ」ことにした。整理番号が呼ばれた時に居ないとスキップされてしまうのだけれど、さすがにどう見積もっても2時間は大丈夫そうだったので、ひさしぶりに都庁の展望台へ。

上の写真はそこで取ったもの。今日は空気もクリアで実に眺めもよく、災い転じて福となす、などと思いつつしばし東京の風景を眺める。いわずとしれた観光名所であるけれど、ここは料金も無料で眺めも最高。東京へ始めてお越しの際には「ぜひとも」お勧めのスポットです、本当に。

結局、時折下の事務所へ戻って整理番号の進行具合をチェックしつつあとは展望台でお茶をしながら読書、と時間はつぶせたのでそれほど苦痛ではなかったけれど、結局受付ができたのは17時過ぎ。結局半日をつぶすことになってしまった。ま、あと10年は申請する必要がなくなるのでかまわないけれど。

次のパスポート切れは2016年、50歳間近の自分。うーん、想像つかない…

グル

2006年03月14日 | 日常
水戸黄門の過去エピソードに「助さん(角さん?)ファイト!」といううっかり八兵衛の台詞があった、というのは結構有名な話だったけれど(出自は「はみだしぴあ」だった気がする)トリビアの泉によればこれはガセネタらしい。

時代劇、もしくはSF等で過去の時代を描くドラマの台詞には結構気を使う部分あるのだろう。リアルにしすぎたら話が通じなくなってしまう。とはいえさすがに外来語はまずいだろうし。

テレビ局は当然、時代考証のチェックをやっているのだろうけれど、あれだけ延々とシリーズを続ければひとつくらい漏れもあるだろう。そういう視聴者の思いがこのネタをつくったのだと思う。

そんなことを思い出しながら再放送の暴れん坊将軍をみていたら、「XX様までグルになって」というお姫様の台詞に遭遇した。ついに見つけたぞ!と一人ほくそえんでいたのだけれど、念のために調べてみたらがっかり。自分の勘違いだった。

「グル」はグループの略だと思ったのだけれど、実はこういう意味らしい。

もと、「ぐるぐる」と輪になっているの意。悪いことをする仲間。悪だくみの相棒。一味。(大辞林)

響きの一致で勝手に解釈していたけれど、立派な日本語。これならば江戸時代に使われていたとしても不思議ではない。(もっともお姫様がこういう言葉をつかったかは少々疑問だけれど)

そういうわけで、時代劇で「うっかり」外来語が使われている場面を発見するには至らなかったわけだけれど、この「グル」の語源自体勉強になったのでまあいいや、といったところ。よろしければ酒の席のネタとしてお使いください。

時効警察は

2006年03月09日 | 日常
ここ最近のドラマのなかで圧倒的に面白いと思うのが「時効警察」。1回たりとも見逃さない為にタイマーでビデオ録画するドラマなんて本当に久しぶり。もしかしたらそんなことをしたのは「白い巨塔」以来かもしれない。

趣味で時効になった事件の真相を突き止める警察官が主人公のドラマ。「ケイゾク」とか「トリック」あたりが好きならたぶん楽しめるはず。なんとも言えない「ゆるさ」が心地よく、とくに主演のオダギリジョーの演技は秀逸。明日で最終回なのが残念…

ところでこの「時効」という制度を設けることに何の意味があるのか、昔からその意図がまったく理解できなかった。たぶん、西洋で生まれた概念をそのまま取り入れたのだろうと思っていたのだけれどそうでもなかったみたいだ。

今日の夕刊によれば、アメリカには時効制度自体がなく、イギリスでも(少なくとも)殺人事件には時効が適用されないらしい。最近日本で時効を迎えた殺人事件を例にその制度に疑問を投げかける記事がニューヨークタイムズに掲載された、という記事なのだけれど、そこでは「日本は本当に法治国家なのか?」とまで書かれてしまっているらしい。

殺人はもちろんどのような犯罪であれ、一定期間バレなければチャラにしてしまう制度に果たして何の意味があるのか、自分にはまったくわからない。

以前、法学部出身の人に聞いてみたら「たしか犯罪者にも人権がうんたらとか、そいう考えに基づいたものだったとおもう」とかなり曖昧な答えしかもらえなかったのだけれど、実際のところどうなのだろう。

少なくとも「時効警察」というドラマは日本だからこそ成立しえた、というのはちょっとした収穫で。それにしても時効ってよくわからない…

情報流出

2006年03月08日 | 日常
今日もまたファイル交換ソフトWinnyによる情報漏洩の事件が発覚。たぶんこれは氷山の一角、実際は「あちこち」で起こっているのだろうと個人的には思っている。

自衛隊、警察、NTT。結構コアな職場でシャレにならない情報が流失しつづけている。ニュースを聞いて意外に感じたのは、未だこれらの職場では個人パソコンの持ち込みを認めていたこと。Windows95の登場でパソコンが一般にも広まるようになったのは既に10年以上前。それ以降、ウィルスだスパイウェアだと散々、様々な事件が世間を騒がせてきたというのに。

なにかと批判の矢面に立たされるショッピングサイト運営の某社に知人が勤めているのだけれど、少なくとも同社においては、こういうことに少しばかりの対策がとられているらしい。

基本的に個人用パソコンは持ち込み禁止。支給されるノートパソコンは、帰宅時かならず鍵をかけた机の中にしまうことが義務付けられている、とのこと。(このパソコンにWinnyを入れてしまえば意味はなくなってしまうけれど、たぶんソフトのインストール規制等もやっていると思う)。

帰宅時に机の上に何も残さない、というのは典型的な銀行のカルチャー。自分も昔、銀行の子会社にいたときにはやらされた記憶がある。元々は金融庁の抜き打ち検査対策だったと聞いているけれど。

この会社の社長は確か興銀出身。経営者としてはあまり好きなタイプでないけれど、こういうところはさすが。

銀行、特に邦銀にはなんとも言えない独特の文化があって、10年以上その傍らで働いても決して好きにはなれなかったけれど、よくも悪くもその「お堅い」部分、こういう時には役に立つ。

すでにあの会社を出て5年近く経つけれど、いまでも社内PCのフロッピースロットには封印したりしているのだろうか。あと、フロッピーの使用は禁止してもUSBメモリはチェックされないという「漏れ」は改善されたのだろうか…

あの会社だけではなさそう

2006年03月02日 | 日常
とあるネットベンチャーの話。ポータルサイトを運営しているマザーズ上場企業。広告も派手に打っているのでライブドア社程ではないがそこそこの知名度がある。

事が解決したので、と最近知人が教えてくれたのだけれど、知人の会社とこのベンチャーが少し前まで裁判で争っていたらしい。システム開発を受託した知人の会社が、納期が送れたことを理由にその支払いを拒まれたから、というのがその直接の原因。

話を聞く限り、納期の遅れの原因は発注側にあるみたいだけれど、自分は当事者ではないので一方の言い分だけを鵜呑みにはできない。

いずれにせよ、開発社側が減額等の妥協案を提示するもネットベンチャー側が支払いを頑なに拒否したのは事実。結果開発者側が裁判を起こすことになった、ということらしい。

問題なのはこのネットベンチャー、上場企業なのでIR情報を一般の投資者あてに開示する必要があるはずなのだけれど、裁判のことは一切情報として提供していなかったらしい。さらに、裁判だけでなくそのシステム開発代金の事も、財務諸表上では最初から「なかったこと」にされていたらしい。

あくまでも伝聞のことばかりなので、詳細についてはあまり語らない。ただ、その知人曰く。あの会社の社長なら、ライブドア以上のことを絶対にやっているはずだ、と。

裁判で争った金額は数千万程度。基本的にその会社規模からすると経営に大きな影響を与えるレベルのものではなかったみたいではあるけれど、少なくとも世間に発表している内容に「嘘」があったのは事実みたいだ。

裁判は結局、システム会社側が大幅に譲歩する形で和解した。システム会社もIPO(株式公開)を目指しているので下手にイメージを悪くするくらいなら、ということらしい。

話を聞いて最初のうちは知人の会社へ同情していたのだけれど、最後の「オチ」を聞いたらなんだかどっちもどっち、という気もしてきた。

ライブドアやこの企業だけを以って新興企業全てに偏見を持つのもよくないとは思う。ただ株をやる際、新興株にはより強い「ギャンブル性」があることだけは間違いなさそうだ。

攻め方いろいろ

2006年02月24日 | 日常
今日のニュースの主役、フィギュアスケートの荒川選手。今回のオリンピックでは(たぶん)日本唯一のメダリスト、しばらくは大騒ぎが続きそう。

オリンピックが始まる少し前、クイズ番組「ミリオネア」で荒川選手や村主選手が挑戦者として出演した回を見たのだけれど、この時に荒川選手の性格というものが垣間見れて結構面白かった。

まず第一にどの問題でも全然迷わない。番組では賞金額の上昇とともに問題が巧妙になってくる。かならず2個、非常に迷う選択肢を用意するのだけれど、どれだけ微妙な選択肢でもすぐに「ファイナルアンサー」してしまう。

みのもんたが迷っている回答者をいじって余計に迷わせるのが番組の面白いところなのだけれど、荒川選手はそのいじりにも全然屈しない。回答に自信があるわけではないようなのだけれど、迷ってわからないものは迷わない、という感じ。とにかく決断が早い。

そして賞金500万円まで獲得後、750万円の問題を聞いてみてこれは無理だと思うとすんなりリタイヤ、出番は終了(この番組は途中でリタイアすれば、それまでの獲得賞金は保証されるが間違えると殆ど没収されてしまうシステム)。

チャレンジ開始前、賞金を獲得したらオリンピックに両親を飛行機のファーストクラスで招きたい、と抱負を語っていたのだけれど、確かに500万円もらえればこの目的は充分果たせる。リスクを負ってまでより上を目指す必要もない、というところか。

一方の村主選手もおなじく500万円までは獲得。しかし750万円の問題で、迷ってはいたのだけれどダメモトでチャレンジ継続、結果失敗している。非常に対照的だ。

安藤選手も、オリンピック本番では一発逆転狙いの4回転にこだわり、あまりよい結果は残せなかった。一方の荒川選手は本番中にも回転数をその場の判断で減らしてまで確実性を重視。結果を残した。

勝てば官軍的なところもあるので、荒川選手はいま絶賛と祝福に包まれているけれど、もしもメダルが取れていなかったら、たぶん世間はチャレンジして失敗した安藤選手のほうを持ち上げていたのではないだろうか。

いうまでもなく、攻め方は人それぞれ。どれがよいと言うものではない。今回は荒川選手のやり方に結果がついてきたけれど、個人的には安藤選手のようなやり方も嫌いじゃない。同じ日本選手でもこれだけ違うタイプの人が活躍するようになったこと自体、なにかというと「画一性」を揶揄されてきた民族としては、喜ばしいことなのではないかと思っている。

ちなみに個人的予想として近いうち絶対、オヤジ向け雑誌あたりで「荒川静香の判断に学ぶ経営のなんたら」とかいった記事がでると思うのだけれど、どうだろう。

SkypeIn

2006年02月22日 | 日常
今日から日本でもSkypeInのサービスが始まった。

Skypeというのはネット間で通話(やチャット)ができるフリーのソフトウェア。基本的にはPC間でやり取りをするためのもの。ただしオプションサービスでSkypeOutというものがあって、有料ながらもSkypeから一般の電話番号へ電話することは出来るようにはなっていた。

今回のSkypeInはその逆、一般の電話番号からPCのSkypeへ電話することが可能なサービス。当然ながらその際はSkype側に「電話番号」を持つ必要がある(Skype間同士の通話ではアカウントのみで繋がるようになっていたし、SkypeOutの場合、着信した一般電話からみると、常に「非通知」扱いで着信していた)。

SkypeInというサービス自体、海外ではかなり前から開始されていたのだけれど、日本では未だ通信に関する国の規制がいろいろある様子。この度IP電話のフュージョンコミュニケーション社のサービスを利用してSkypeOutを実現した、ということらしい。3ヶ月1500円、1年だと4000円。これで番号を維持することができる。番号はIP電話と同じ050で始まるもの。

本来なら固定電話の強力なライバルとなるはずのものなのかもしれないけれど、固定電話の存在意義は既に低下しまくり。今更打撃を与える、ということはなさそう。

ノートPCを持ち歩けば海外でもIP電話の受発信ができるのはメリットのひとつだと思うけれど、これを必要とする人というのも世の中そうは多くなさそう。

モバイル端末と無線LANサービスと組み合わせると、廉価な携帯電話代わりになるので、たぶんこのサービスがヒットするとしたら、そういうパッケージをどこかが売り出した時、だと思うのだけれど(実際そういうサービスを検討しているといった話も聞いた(気が)する)、どうだろう。

いずれにせよ、コミュニケーション手段の多様化と料金の低廉化は大歓迎。このサービスについてはしばらく見届けていきたいところ。(でも今は不要なので契約もしないけど)。

年齢不詳肌

2006年02月21日 | 日常
女性誌の吊り広告で「年齢不詳肌の作り方」という大きな文字。この言葉自体は初耳だけれど、言いたいことは良く分かる。表現うまいなぁと感心し、帰宅後ネットで調べてみると、検索で予想外に多くのサイトが引っかかる。女性の間ではすっかり一般用語になっている様子。

不詳ということは「実際より上」の年に見られてしまうケースも含めることになる訳だけれど、もちろんここでは「下」に見られることだけを想定しているはず。

それであれば、昔からの「実際よりX歳若く」との表現でもよいはずだけれど、当然「不詳肌」のほうがインパクトは圧倒的に強い。

「年齢不詳」という、ややもするとネガティブなイメージがなくもない言葉。それをうまくポジティブに結び付けているところがうまいと思う。

我が懐かしの80年代、糸井重里や林真理子の活躍でコピーライターが時代の花形として持てはやされていた時期。実を言うとこの頃、自分自身も「なにか一文を考えるだけでお金がもらえる」という仕事に少し憧れたことがある。中学生らしい実に安直な理由ではあるけれど。

今もたぶん実家には当時のコピー「作品」を綴ったノートがどこかにはあるはず。中学生が何も考えず、うわべだけ真似したもの。全然記憶にはないけれど、見たら顔から火がいくら吹いても足りないような内容だと思う…

安直に憧れただけに飽きるのも早く、既に高校生の時にはコピーライターのことなどすっかり忘れていたわけだけれど、それでも時折、こういったうまい「言葉」を見るとこの中学生の時のことを思い出してしまう。

そういえばアメリカのTVドラマ「奥様は魔女」でもサマンサの夫、ダーリンは広告会社のコピーライターという設定だったはず。子供ながらにもひどいコピーばかりだ、と思った記憶があるのだけれど、実際のところどんな内容だったのだろうか。たぶん、これなら僕でもできそう、と勘違いしたきっかけになった気がしないでもないけれど。

献血と狂牛病

2006年02月20日 | 日常
誰だって良い事をして悪い気はしない。けれど実生活で積極的に一日一善を実行する、というのも案外に出来ない事。そういう意味で献血というのは「実施しやすい」善行のひとつ。

こういう思いもあって、対象年齢となって以来、結構な回数献血には協力してきたのだけれど(そして一度もあの記念のバッジをもらった経験がない。これまで何枚献血カードを作った事か…)、ここ最近はその些細な善行も出来ずにいる。

昨年から例の狂牛病対策として特定時期に渡英経験のある者は献血ができなくなってしまったのは周知の通り。疑わしきはまず停止との対応は仕方のないところだと思うのだけれど、この規制のせいで今では街角で献血を呼びかける人の声にも素通りせざるを得ない状態。

自分の場合たった1度、それも数日ではあるけれどイギリスへの旅行経験があるのみ。しかしこれがイギリスで狂牛病が爆発的に広まった時期、ということらしい。

以前に見たNHKの番組によれば、この頃イギリスの大手ハンバーガーチェーンで牛の脳、背骨、内臓がミックスされた食肉が使用され、それが狂牛病蔓延の原因になってしまったらしいのだけれど、よりによって数日の滞在で、2度もそこでハンバーガーを食べた記憶がある。まぁ仕方がないといえば仕方のないことなのだけれど…

ちなみに旅行したのは10年少し昔。調べてみると狂牛病の潜伏期間は2~8年というのが一般的な説。これに従えばセーフ。ただしサイトによっては潜伏期間=6年~12年を唱えるところもある。自分の場合「たぶん」大丈夫だけれどまだ安心できない、といったところか。

ここ数年は物忘れすることも多くなり、そういう時は一瞬「ひやり」としたものだけれど、上記の期間等を考えると牛のせいというよりはやはり「自然の摂理」によるものだったのだろう。

血液の成分については結構悪くない数値を毎回残していたし、こちらとしては少しでも協力したいと思っているのだから、日本赤十字も渡英期間による制限だけでなくその「解除」時期についても考えて欲しいと思う今日この頃。

とはいいつつ最近のニュースを見る限り、狂牛病の次のメインステージはアメリカになりそうな気がしているので完全に安心はできない部分もある(アメリカは知人が多かった事もあって、ほぼ毎年のように行っている)。

他国比で圧倒的に高いらしいアメリカでのアルツハイマー病発生率、これが実は「狂牛病」のミスカウント、との説もある。これは想像するだけでも恐ろしい…

スパムフィルタ

2006年02月15日 | 日常
最近、送ったメールに対し返答がまったく来ないことが何度か発生した。基本的にはプライベートな連絡での話(仕事関連ではなし)。誰か一人ならともかくまったく関係のない3名で同様のことが起きた。

なんでだろうと考えてみると、返事をくれない3人の共通事項はメールアドレスがYahooのものである点で共通している。これでだいたい見当もついたので、3人にそれぞれ電話で確認すると予想通り。

送ったメールが「迷惑フィルター」によって、スパムメールとして振り分けられてしまったようだ。3人とも携帯でメールをチェックするので「迷惑メール」フォルダには気がつかなかったらしい。

Yahooのメールフィルターは通常の無料版だと「自動的な振り分け」しかできないみたいなので、自分自身もメールの振り分けでしばしば注意を要する事態が発生している。有料版であれば学習機能もついているみたいだけれど…

いずれも親しい友人だったので「来週あたりそろそろ…」といった、あやしいタイトルにしてしまったのがいけないのかもしれない。メールフィルターは果たしてどういう基準で振り分けを行っているのだろう…

確かに最近、自分もYahooアカウントにはスパムメールが増えてきた。精度が多少悪くてもフィルタ機能がないと困る部分はあるのは事実なのだけれど。

知人の一人で(Yahooメールではないけれど)スパムと判断されたものは見もせずにばっさり削除してしまう強者がいるけれど、自分は「迷惑」フォルダもタイトルだけは必ずチェックしている。

人生にはこんなことも稀にはある。その機会を逸するくらいなら、スパムのタイトルを見ることくらい我慢してもよいと思っている次第。

好きこそものの

2006年02月10日 | 日常
3月に台湾旅行を計画しているのでネットをいろいろと眺めていたら、ある台湾のオタク青年のサイトに辿り着いた。

生粋の台湾人なのだけれど、"オタク"を自称するだけあってサイトの文章は日本語で綴られている。で、この日本語があまりに見事なので非常に驚く。

文法的にしっかりしているとかそういうレベルでなく、言い回し、リズム。どうみても言語形成期を日本で過ごしたとしか思えない自然な(そしてうまい)文章。日本在住なのかとも思ったけれど、生まれも育ちも台湾、ということらしい。

日記のコーナーが面白く、過去分を含め一気読みしてしまったのだけれど、これによってある程度、彼の外国語習得のプロセスを垣間見ることができた。

子供の頃、街の本屋で見かけ、付録欲しさに「子供の科学」と「小学1年生」を親に買ってもらったのが全ての始まり。そこで始めて日本語というものに触れ、以後1号も欠かさず上記二誌を購読、独学で日本語を学んだということらしい。

更にある時期から日本のマンガ、アニメにとりつかれ、以後オタクの道へ。ここでより柔軟な口語表現を会得した、ということらしい。好きこそものの上手なれ、ということか。

自分がそこそこ英語をこなせるようになったのも、趣味に拠るところが大きい。中学生の頃から聴き続けたビートルズ、辞書を片手に歌詞カードと音の聞き比べた毎日。大人になってからはビーバス&バットヘッド、サウスパーク等々、アメリカのアニメーションにかなり嵌ったものだし(というか今も…)。

語学学校のようなものを否定するつもりはないけれど、もし何か言語をひとつマスターしたいと思っているのであれば、その言語によるドラマ等(もちろん内容が面白そうなもの)を見て学ぶ、というのはひとつの手ではないか、と思います。ぜひ試してみてください。

サウスパークの場合、「悪い言葉」がたくさん出てくるので、その辺問題といえなくもないけど…

偶像とえいば

2006年02月07日 | 日常
イスラム教預言者を風刺漫画で表現した事に端を発した、デンマークを始め世界各地での騒動。偶像崇拝を禁止した宗教の預言者の姿を漫画という形で「表現」してしまったうえ、皮肉もこめられていたのがまずいということらしい。

宗教についはいろいろと難しい部分もあるし、下手な発言をして襲われても困るので「無難」なことしか言わない。他人の信仰について尊重はするべきだと思うけれど、暴力はいかん、と。

このニュースを聞いてふと思い出したのがサウスパーク第5シーズンの「SUPER BEST FRIENDS」というエピソード。

主人公のスタンが、カルト宗教に嵌った仲間の救出をキリスト(サウスパークの世界ではなぜか本物のキリストもサウスパークの住人。地元のケーブルテレビで自分の番組まで持っている)に頼むも、キリスト一人では全く太刀打ちできない。そこで彼が呼び集めたのが彼の最高の友達である、仏陀、クリシュナ、モーセ、老子、ジョセフ・スミス(モルモン教の始祖)、そして今回話題のモハメッド。このベストフレンド達の協力で、最後はカルト宗教の悪事を阻止するという話。

物語中モハメッドは「善」の側とはなっているけれど、その姿をサウスパーク的な漫画タッチでしっかり「描いて」いる上、キリストや仏陀と友達という設定。はじめてみた時も「大丈夫なのだろうか」と思ったけれど、今回の騒動をみると、今更ながらよく無事だったな、と思う次第。

サウスパークでは全ての人種、宗教、境遇の人々を「平等」に茶化す、というのが基本姿勢。それがわかっていると、このアニメが決して「差別的」な内容でない(というか、差別が存在する現実自体を笑っている)ことが良く分かるのだけれど、それにはある程度の数、エピソードを見進める必要がある。

それを知らずに特定のエピソードだけ見ると「差別だ!」と叫ぶ事必至のアニメーション。当然ながらアメリカのPTA(記号としてはわかり易いけれど、いまでもPTAってあるのか?)からは忌み嫌われる内容。

一コマ漫画であれだけの騒動になったというのに、このアニメで騒いでいないのは、イスラムの人達にもサウスパークの「本質」が受け入れられたから、ということなのだろうか?

そんな訳あるはずないけれど、サウスパークファンとしては、そうであって欲しい、と祈る次第。もっとも自分には祈るべき神などいないけれど…

※ちなみに日本版DVDで、シーズン5はまだ出ていないようです。WOW WOWではもしかしたら視聴可能。

東京の物価は高いのか

2006年02月02日 | 日常
世界で一番生活コストの高い都市として、東京が14年ぶりに1位の座をオスロに譲ったとの記事。調査は英経済誌エコノミスト系機関によるもの。世界、約130都市で比較しての結果。

こういう報道、初耳というわけでもなく、14年ずっと東京は世界で一番と刷り込まれつづけたことになる。

実際、トップでなくてもよければ14年といわずかなり昔から、東京は世界有数の「物価が高い都市」と言われつづけたことは確かだと思う。

実感としてバブルの頃までは確かに、日本というのはどうしてこう何もかも高いのだろう、と思うことが多かった。特に海外へいくとそのことを「痛感」した。当時の円は今ほど強くはなかったはずだけれど、その円で旅行をしても肌身で感じる外国は「日本にくらべると何もかもが安い」国だったと記憶している。アメリカもヨーロッパも、ましてアジア諸国は言うまでもなく。

ただ、バブル崩壊以降のいわゆる「失われた10年」、本格的な不況とそれに伴う「デフレーション」の時代。ここに関しては正直、この東京は世界一という評価に疑問をもち始めることが多くなってきた。

「デフレ-ション」という社会の時間に習う言葉を身をもって体感した感想としては、今の日本の物価ってバブルの頃と殆ど変わらない、もしくはあの頃よりむしろ暮らしやすい気すらする。あくまでも感覚的なものではあるけれど。

物価の比較というのは為替レートや各国の需給問題等々、一律には計れないものが複雑に絡み難しい部分あると思うけれど、少なくともバブル崩壊後にヨーロッパやアメリカへ旅行した感覚としては、どう考えても東京の方が大抵のモノ、サービスは安いような気がしてならないのだけれど…(さすがにアジア内では相変わらずダントツの物価ではあるけれど)。

少し前、ヨーロッパの「オタク」の人が日本旅行を記録したサイトを眺める機会があったのだけれど、そこで「日本は物価が安いなぁ」という記述を見た記憶がある(ちなみにそのオタクの人はフランス人)。ヨーロッパ、日本の双方で少なくとも2名の人間は東京の物価がそうひどくは無い、と思っているわけだ。

この調査はイギリスの「エコノミスト紙」系の会社が実施している模様。どこまで「実際の視点」に立って調査しているのか少々あやしい気がする。デジタルカメラの値段を三越で調べたりしていそうな気がするのだけれど、実際のところどうなのだろう…

引継ぎ事項

2006年01月27日 | 日常
「念のために聞いておくけれど」との前置きのあと「もしも死んでしまった場合、弔い方は鳥葬と風葬、どっちがいい?」と、朝食時に連れからのおもむろな質問。

関西人(連れ)と関東人(自分)における習慣の細かい差は、今でも時折発見することがあるけれど、いくら関西でもそれはないだろう、とこちらも確認する。「火葬じゃないの、日本では普通?」

「縁起でもないのはわかっているけれど、若くはないし、そろそろそういうことも考えたほうがよいかと思って」と。全然答えになっていない。ふざけているのだろうと思いつつ、けっこう真面目な面持ちをしているので少々不安になる。向こうは最近、仕事で帰りも遅く、夜中に変な寝言も多くなってきたし…

しかし考えて見れば、そろそろこういう事(鳥か風か、でなくて死とかそういうこと)を考えてもよい年頃なのは事実。さすがに「普通」でいけばまだこれまでの人生と同じくらいは生きていられるだろう。ただ、家庭でも仕事でもそれなりに責任をもつ立場になってきたのは事実。もしものこと、についても少しは考えなければいけない。

仮にいまぽっくり逝ってしまったら、家庭内はともかく、会社のメンバーは相当混乱をきたすだろう。会社の実印も通帳も自分の机の中だ。オーケストラはうーん、乗り番の変更が発生するけど、たいしたことではないか。葬式では戒名はいらない、というかお坊さんもいらない。無宗教できいたい…少し考えただけでも、他人に伝えておくべきことは結構ある。

考えて楽しいことではないけれど、たしかにそういう歳になってしまったのだ。少し時間を取って「人生の引継ぎ事項」リストを作ろう、と思うに至った次第。もちろん、弔い方は「火葬」を希望。これもきちんと書いておかなければ。

今こそ株を

2006年01月25日 | 日常
むかし金融系の子会社に所属していたこともあって、金融関連知識についてはそう暗いほうではない。ただ、資産と呼べるほどのものを持っているわけでもなく、利殖活動に熱心に勤しむことはなかった。定期預金以外でやっていることは昔開発に関わった外貨預金くらい。

株について、昔から興味はあったのだけれど、なんとなく手をだしかねる状態が何年も続いていた。

最近は株にまつわる話で世の中騒ぐ事多く、事が起こる都度その会社や、関連する業界の株価を眺めることが多くなった。で、人間やはり何事も慣れてくると「実践」してみたくなるのが性のようで、つい先日ついついネット上で証券口座の開設申込をしてしまった。

昨日、連れに「株をはじめようと思う」と話してみると「普通、逆じゃない?」と怪訝な顔。たしかにライブドアで大損した人、自分の周りにもいるけれど…

少し前、ある証券会社の人と話す機会があったのだけれど(あくまでもプライベートな場で)、その人曰く「社会を勉強する意味では株はやるべき、ましてや経営者になったというのであれば尚更」とのこと。もちろん、リスクは充分にあるので「信用取引等、自己資産以上の取引は絶対にしない」、「投資した金額は全額なくなってもよいつもりで」やるべきとのこと。これさえ守れば損はしても破産はしないから、と。ごもっとも。

この人が自社の口座開設を勧めていたら、踏み切れなかったかもしれないけれど、ネット取引中心ならうちよりXXがお勧め、との言葉を聞いて、なんとなく「やってみるか」という気になってきた。

儲けようとは思わない、と格好つけたことは言わないけれど、まぁ損をしない程度にがんばってみたい。株専門のブログにするつもりはないので、多分この件については極端に儲かったか「その逆」の時だけ、ご報告したいと思います…