中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

年齢不詳肌

2006年02月21日 | 日常
女性誌の吊り広告で「年齢不詳肌の作り方」という大きな文字。この言葉自体は初耳だけれど、言いたいことは良く分かる。表現うまいなぁと感心し、帰宅後ネットで調べてみると、検索で予想外に多くのサイトが引っかかる。女性の間ではすっかり一般用語になっている様子。

不詳ということは「実際より上」の年に見られてしまうケースも含めることになる訳だけれど、もちろんここでは「下」に見られることだけを想定しているはず。

それであれば、昔からの「実際よりX歳若く」との表現でもよいはずだけれど、当然「不詳肌」のほうがインパクトは圧倒的に強い。

「年齢不詳」という、ややもするとネガティブなイメージがなくもない言葉。それをうまくポジティブに結び付けているところがうまいと思う。

我が懐かしの80年代、糸井重里や林真理子の活躍でコピーライターが時代の花形として持てはやされていた時期。実を言うとこの頃、自分自身も「なにか一文を考えるだけでお金がもらえる」という仕事に少し憧れたことがある。中学生らしい実に安直な理由ではあるけれど。

今もたぶん実家には当時のコピー「作品」を綴ったノートがどこかにはあるはず。中学生が何も考えず、うわべだけ真似したもの。全然記憶にはないけれど、見たら顔から火がいくら吹いても足りないような内容だと思う…

安直に憧れただけに飽きるのも早く、既に高校生の時にはコピーライターのことなどすっかり忘れていたわけだけれど、それでも時折、こういったうまい「言葉」を見るとこの中学生の時のことを思い出してしまう。

そういえばアメリカのTVドラマ「奥様は魔女」でもサマンサの夫、ダーリンは広告会社のコピーライターという設定だったはず。子供ながらにもひどいコピーばかりだ、と思った記憶があるのだけれど、実際のところどんな内容だったのだろうか。たぶん、これなら僕でもできそう、と勘違いしたきっかけになった気がしないでもないけれど。

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