中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

グル

2006年03月14日 | 日常
水戸黄門の過去エピソードに「助さん(角さん?)ファイト!」といううっかり八兵衛の台詞があった、というのは結構有名な話だったけれど(出自は「はみだしぴあ」だった気がする)トリビアの泉によればこれはガセネタらしい。

時代劇、もしくはSF等で過去の時代を描くドラマの台詞には結構気を使う部分あるのだろう。リアルにしすぎたら話が通じなくなってしまう。とはいえさすがに外来語はまずいだろうし。

テレビ局は当然、時代考証のチェックをやっているのだろうけれど、あれだけ延々とシリーズを続ければひとつくらい漏れもあるだろう。そういう視聴者の思いがこのネタをつくったのだと思う。

そんなことを思い出しながら再放送の暴れん坊将軍をみていたら、「XX様までグルになって」というお姫様の台詞に遭遇した。ついに見つけたぞ!と一人ほくそえんでいたのだけれど、念のために調べてみたらがっかり。自分の勘違いだった。

「グル」はグループの略だと思ったのだけれど、実はこういう意味らしい。

もと、「ぐるぐる」と輪になっているの意。悪いことをする仲間。悪だくみの相棒。一味。(大辞林)

響きの一致で勝手に解釈していたけれど、立派な日本語。これならば江戸時代に使われていたとしても不思議ではない。(もっともお姫様がこういう言葉をつかったかは少々疑問だけれど)

そういうわけで、時代劇で「うっかり」外来語が使われている場面を発見するには至らなかったわけだけれど、この「グル」の語源自体勉強になったのでまあいいや、といったところ。よろしければ酒の席のネタとしてお使いください。

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