中野系

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時効警察は

2006年03月09日 | 日常
ここ最近のドラマのなかで圧倒的に面白いと思うのが「時効警察」。1回たりとも見逃さない為にタイマーでビデオ録画するドラマなんて本当に久しぶり。もしかしたらそんなことをしたのは「白い巨塔」以来かもしれない。

趣味で時効になった事件の真相を突き止める警察官が主人公のドラマ。「ケイゾク」とか「トリック」あたりが好きならたぶん楽しめるはず。なんとも言えない「ゆるさ」が心地よく、とくに主演のオダギリジョーの演技は秀逸。明日で最終回なのが残念…

ところでこの「時効」という制度を設けることに何の意味があるのか、昔からその意図がまったく理解できなかった。たぶん、西洋で生まれた概念をそのまま取り入れたのだろうと思っていたのだけれどそうでもなかったみたいだ。

今日の夕刊によれば、アメリカには時効制度自体がなく、イギリスでも(少なくとも)殺人事件には時効が適用されないらしい。最近日本で時効を迎えた殺人事件を例にその制度に疑問を投げかける記事がニューヨークタイムズに掲載された、という記事なのだけれど、そこでは「日本は本当に法治国家なのか?」とまで書かれてしまっているらしい。

殺人はもちろんどのような犯罪であれ、一定期間バレなければチャラにしてしまう制度に果たして何の意味があるのか、自分にはまったくわからない。

以前、法学部出身の人に聞いてみたら「たしか犯罪者にも人権がうんたらとか、そいう考えに基づいたものだったとおもう」とかなり曖昧な答えしかもらえなかったのだけれど、実際のところどうなのだろう。

少なくとも「時効警察」というドラマは日本だからこそ成立しえた、というのはちょっとした収穫で。それにしても時効ってよくわからない…

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