中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

ICパスポート申請

2006年03月20日 | 日常

昨年の秋でパスポート有効期限が来ていたので、3月末の旅行向けに新宿まで申請に赴いた。日程からするとぎりぎりのところだけれど、ICパスポートの受け付けが今日からだったので待っていたのだ。

初日なので少しは混むかも、と思いつつ午後1時頃のんびりと都庁下の事務所へいくと長蛇の列。一瞬動揺するも、列は基本的に整理番号をもらうだけのもの。結局行列に並んだのは30分程度。

ただ、発行された整理番号は900番台で、その時受付をしていた番号は500番台。係りの人によれば、受付まで3時間くらいかかりますとのこと。正直見通しが甘かった…

後日出直し、としたかったけれど明日が旅行に間に合う最終日、少しでもバッファは欲しいのであえて今日「待つ」ことにした。整理番号が呼ばれた時に居ないとスキップされてしまうのだけれど、さすがにどう見積もっても2時間は大丈夫そうだったので、ひさしぶりに都庁の展望台へ。

上の写真はそこで取ったもの。今日は空気もクリアで実に眺めもよく、災い転じて福となす、などと思いつつしばし東京の風景を眺める。いわずとしれた観光名所であるけれど、ここは料金も無料で眺めも最高。東京へ始めてお越しの際には「ぜひとも」お勧めのスポットです、本当に。

結局、時折下の事務所へ戻って整理番号の進行具合をチェックしつつあとは展望台でお茶をしながら読書、と時間はつぶせたのでそれほど苦痛ではなかったけれど、結局受付ができたのは17時過ぎ。結局半日をつぶすことになってしまった。ま、あと10年は申請する必要がなくなるのでかまわないけれど。

次のパスポート切れは2016年、50歳間近の自分。うーん、想像つかない…

グル

2006年03月14日 | 日常
水戸黄門の過去エピソードに「助さん(角さん?)ファイト!」といううっかり八兵衛の台詞があった、というのは結構有名な話だったけれど(出自は「はみだしぴあ」だった気がする)トリビアの泉によればこれはガセネタらしい。

時代劇、もしくはSF等で過去の時代を描くドラマの台詞には結構気を使う部分あるのだろう。リアルにしすぎたら話が通じなくなってしまう。とはいえさすがに外来語はまずいだろうし。

テレビ局は当然、時代考証のチェックをやっているのだろうけれど、あれだけ延々とシリーズを続ければひとつくらい漏れもあるだろう。そういう視聴者の思いがこのネタをつくったのだと思う。

そんなことを思い出しながら再放送の暴れん坊将軍をみていたら、「XX様までグルになって」というお姫様の台詞に遭遇した。ついに見つけたぞ!と一人ほくそえんでいたのだけれど、念のために調べてみたらがっかり。自分の勘違いだった。

「グル」はグループの略だと思ったのだけれど、実はこういう意味らしい。

もと、「ぐるぐる」と輪になっているの意。悪いことをする仲間。悪だくみの相棒。一味。(大辞林)

響きの一致で勝手に解釈していたけれど、立派な日本語。これならば江戸時代に使われていたとしても不思議ではない。(もっともお姫様がこういう言葉をつかったかは少々疑問だけれど)

そういうわけで、時代劇で「うっかり」外来語が使われている場面を発見するには至らなかったわけだけれど、この「グル」の語源自体勉強になったのでまあいいや、といったところ。よろしければ酒の席のネタとしてお使いください。

時効警察は

2006年03月09日 | 日常
ここ最近のドラマのなかで圧倒的に面白いと思うのが「時効警察」。1回たりとも見逃さない為にタイマーでビデオ録画するドラマなんて本当に久しぶり。もしかしたらそんなことをしたのは「白い巨塔」以来かもしれない。

趣味で時効になった事件の真相を突き止める警察官が主人公のドラマ。「ケイゾク」とか「トリック」あたりが好きならたぶん楽しめるはず。なんとも言えない「ゆるさ」が心地よく、とくに主演のオダギリジョーの演技は秀逸。明日で最終回なのが残念…

ところでこの「時効」という制度を設けることに何の意味があるのか、昔からその意図がまったく理解できなかった。たぶん、西洋で生まれた概念をそのまま取り入れたのだろうと思っていたのだけれどそうでもなかったみたいだ。

今日の夕刊によれば、アメリカには時効制度自体がなく、イギリスでも(少なくとも)殺人事件には時効が適用されないらしい。最近日本で時効を迎えた殺人事件を例にその制度に疑問を投げかける記事がニューヨークタイムズに掲載された、という記事なのだけれど、そこでは「日本は本当に法治国家なのか?」とまで書かれてしまっているらしい。

殺人はもちろんどのような犯罪であれ、一定期間バレなければチャラにしてしまう制度に果たして何の意味があるのか、自分にはまったくわからない。

以前、法学部出身の人に聞いてみたら「たしか犯罪者にも人権がうんたらとか、そいう考えに基づいたものだったとおもう」とかなり曖昧な答えしかもらえなかったのだけれど、実際のところどうなのだろう。

少なくとも「時効警察」というドラマは日本だからこそ成立しえた、というのはちょっとした収穫で。それにしても時効ってよくわからない…

情報流出

2006年03月08日 | 日常
今日もまたファイル交換ソフトWinnyによる情報漏洩の事件が発覚。たぶんこれは氷山の一角、実際は「あちこち」で起こっているのだろうと個人的には思っている。

自衛隊、警察、NTT。結構コアな職場でシャレにならない情報が流失しつづけている。ニュースを聞いて意外に感じたのは、未だこれらの職場では個人パソコンの持ち込みを認めていたこと。Windows95の登場でパソコンが一般にも広まるようになったのは既に10年以上前。それ以降、ウィルスだスパイウェアだと散々、様々な事件が世間を騒がせてきたというのに。

なにかと批判の矢面に立たされるショッピングサイト運営の某社に知人が勤めているのだけれど、少なくとも同社においては、こういうことに少しばかりの対策がとられているらしい。

基本的に個人用パソコンは持ち込み禁止。支給されるノートパソコンは、帰宅時かならず鍵をかけた机の中にしまうことが義務付けられている、とのこと。(このパソコンにWinnyを入れてしまえば意味はなくなってしまうけれど、たぶんソフトのインストール規制等もやっていると思う)。

帰宅時に机の上に何も残さない、というのは典型的な銀行のカルチャー。自分も昔、銀行の子会社にいたときにはやらされた記憶がある。元々は金融庁の抜き打ち検査対策だったと聞いているけれど。

この会社の社長は確か興銀出身。経営者としてはあまり好きなタイプでないけれど、こういうところはさすが。

銀行、特に邦銀にはなんとも言えない独特の文化があって、10年以上その傍らで働いても決して好きにはなれなかったけれど、よくも悪くもその「お堅い」部分、こういう時には役に立つ。

すでにあの会社を出て5年近く経つけれど、いまでも社内PCのフロッピースロットには封印したりしているのだろうか。あと、フロッピーの使用は禁止してもUSBメモリはチェックされないという「漏れ」は改善されたのだろうか…

会社売ります

2006年03月06日 | 仕事
先週、久しぶりに前の会社の同僚と飲んだ。あまりよい思い出のない会社ではあるが、離れてみれば「その後」を聞いてみたくなるのが人情。彼は事務総務系を取り仕切っている立場、ということもあって「内情」に詳しい。

彼から聞いた会社の現状は決して芳しいものではなかった。経営的にも伸び悩んでいるようだけれど、それ以上に問題なのは社長の行動。

以前は会社の株式公開しか頭になかった社長ではあるが、さすがに現状では株式公開は難しいことを悟ったらしい。

これといった売りのない普通のシステム会社。社員は30名程度、数年来の赤字経営かつ今年度は売上、収益共に前年比大幅減、これではどうしようもない。いい加減に目を覚まして本業に邁進すればよさそうなものなのだけれど…

株式による切り売りができないのなら会社を丸ごと売ってしまおうと、今は会社の売却交渉に没頭とのこと。前の社長にとって会社とは「自分の所有する財産」でしかないらしい。

以前は「クオリティー」を売りにしていたので、小さい会社の割には採用面接で高いハードルを設けていたのだけれど、いまでは人材=売り物ということで、応募してきた人は原則合格にしているとのこと。新入社員が哀れでしかたない。

当然ながら、自分は今の会社を売るつもりなどないけれど、売ったとしたら、これまで出資してきたよりかなり高い金額を手にするのは事実だろう(買う人がいるかは別として)。システム会社の場合、基本的に人材=会社の価値といっても過言ではないし。

レベルの低い比較になるけれど、旧ライブドア経営陣は金こそ全て、と明言していただけまだ「まし」なのかもしれない。この会社の社長みたいに「人こそ財産」と言いつつ裏ではこうしたことを行ってる分、タチが悪い。ま、「財産」の意味に含みがあったと言えなくはないけれど…

あの会社だけではなさそう

2006年03月02日 | 日常
とあるネットベンチャーの話。ポータルサイトを運営しているマザーズ上場企業。広告も派手に打っているのでライブドア社程ではないがそこそこの知名度がある。

事が解決したので、と最近知人が教えてくれたのだけれど、知人の会社とこのベンチャーが少し前まで裁判で争っていたらしい。システム開発を受託した知人の会社が、納期が送れたことを理由にその支払いを拒まれたから、というのがその直接の原因。

話を聞く限り、納期の遅れの原因は発注側にあるみたいだけれど、自分は当事者ではないので一方の言い分だけを鵜呑みにはできない。

いずれにせよ、開発社側が減額等の妥協案を提示するもネットベンチャー側が支払いを頑なに拒否したのは事実。結果開発者側が裁判を起こすことになった、ということらしい。

問題なのはこのネットベンチャー、上場企業なのでIR情報を一般の投資者あてに開示する必要があるはずなのだけれど、裁判のことは一切情報として提供していなかったらしい。さらに、裁判だけでなくそのシステム開発代金の事も、財務諸表上では最初から「なかったこと」にされていたらしい。

あくまでも伝聞のことばかりなので、詳細についてはあまり語らない。ただ、その知人曰く。あの会社の社長なら、ライブドア以上のことを絶対にやっているはずだ、と。

裁判で争った金額は数千万程度。基本的にその会社規模からすると経営に大きな影響を与えるレベルのものではなかったみたいではあるけれど、少なくとも世間に発表している内容に「嘘」があったのは事実みたいだ。

裁判は結局、システム会社側が大幅に譲歩する形で和解した。システム会社もIPO(株式公開)を目指しているので下手にイメージを悪くするくらいなら、ということらしい。

話を聞いて最初のうちは知人の会社へ同情していたのだけれど、最後の「オチ」を聞いたらなんだかどっちもどっち、という気もしてきた。

ライブドアやこの企業だけを以って新興企業全てに偏見を持つのもよくないとは思う。ただ株をやる際、新興株にはより強い「ギャンブル性」があることだけは間違いなさそうだ。