検証・電力システムに関する改革方針

「自然エネルギーですべての電力をまかなう町」の第2部です。

大気の対流活動はごく狭い範囲

2012年02月28日 | 温暖化問題

 地球の大気は対流圏、成層圏、中間圏、電離層(熱圏)の4つに区分されています。雲や風は対流圏で発生します。その高度は赤道付近が一番高く、約1万8000m、日本付近は約1万2000m、極地では約8000mです。(季節によって変動する)
 図左の赤線は温度です。対流圏では高度が上がると共に温度は下がるため大気は不安定で対流が起こります。しかし成層圏との境目から温度上昇は止まり、高度とともにやや温度を増しながら、3万m付近から気温は急上昇します。このため成層圏では対流活動は起こりません。(最近の研究で起こることが分かり、気象研究の大きなテーマになっています)
 右の雲は成層圏まで成長した積乱雲が上昇を阻まれ、行き場がなくなって横に広がってできた絹雲です。
 ジェット機雲は低気圧接近(天気下り坂)のときによく発生します。ですから飛行機雲が発生すると雲が増え、雨になる可能性が大きいです(降らないこともあります)。また飛行高度は成層圏との境界付近が多いのでジェット機雲が見えるとそこが対流圏の上部と考えてよいと思います。
 地球は半径6,378kmの楕円球体です。対流圏の平均高度を13kmと仮定し、地球をサッカーボールに例えると対流圏はサッカーボールにガムテープを張った厚さです。そう見ると地球の大気活動はごく狭い範囲で発生しているといえますがとんでもない豪雨や暴風、寒波、大雪などをもたらすのです。

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