検証・電力システムに関する改革方針

「自然エネルギーですべての電力をまかなう町」の第2部です。

温室効果ガス排出量削減、日本は何をしてきたのか(2010年度)(連載20-15)

2012年04月03日 | 温暖化問題
 
2010年度(平成22 年度)の「日本の温室効果ガス排出量」と京都議定書目標の達成状況は上図の通りです。(環境省「京都議定書目標達成計画の進捗状況」23年12月20日発表)
2010年度の排出量は12 億5,600万トン(二酸化炭素換)で、京都議定書の規定による基準年の総排出量(12 億6,100 万トン)から0.4%(500 万トン)の減少となっています。しかし前年度と比べると3.9%(4,700 万トン)の増加です。

 国は、2010 年度の温室効果ガス排出量が前年度と比べて排出量が増加したのは、2008年に発生したリーマンショック後の景気後退からの回復の中で、製造業等の活動量の増加に伴い産業部門からの排出量が増えたこと、猛暑厳冬により電力消費が増加したことなどをあげています。

 だが日本が世界に約束し、義務を負っているのは基準年(1990年)の排出量から6%削減です。0.4%の削減ではこれまで何をしてきたのか。取り組みに問題があったのではないのか。疑問がわきます。特に、日本は原発を温室効果ガス削減の切り札にして54基も建設・稼動してきました。それだけの原発を稼動させて、なぜ温室効果ガスを0.4%しか削減できなかったのでしょう。

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