11月3日は毎年、晴れの特異日と言うことで期待して水元公園へ出掛け
ました。
水元公園は東京都葛飾区で、JR金町駅で降りて戸ヶ崎操車場行きのバス
に乗り水元公園か、しばられ地蔵で降りるか水元五丁目で下車して公園に
入ります。ここは約77ヘクタールの広さがあり、植物も豊富なので鳥も季節に
よっては沢山来ます。我々は毎年晩秋か初冬に訪れて来ました。
200本のポプラが亭々と伸びていました。
北米南部原産のスギ科のホンドサイプレスが実を付けていました。
ここには嘗て農業用水として利用されていた小合溜(こあいだめ)が今なお
残っており、魚もいるので市民の釣り場にもなっています。対岸は埼玉県の
三郷です。
対岸にカワセミがこちらを向いて止まっていました。
どこにでも見られるカルガモです。
のどかな風景の小合溜です。
小合溜にはコウホネが黄色い花を咲かせています。6月~9月が花期なの
に温暖化の影響でしょうか、11月になって花が咲いています。
マガモが羽繕いしています。
コサギが、ひねもす魚を狙っています。
鼻から嘴の白いオオバンと言うクイナの仲間の鳥です。
釣り人がのんびりと成果を待っていました。
ここには草本約4000種、高木19000本、低木62000本が植栽
されているとのことです。
豆科のサイカチが実をつけて地面にも沢山落ちていました。
樹木の影で生まれて間もないキジバトが蹲っていました。早く元気
になることを祈るばかりです。
鳩はピジョンミルクが出るので年に何回も繁殖します。
グリーンプラザの入り口に西洋朝顔(ヘビンリーブルー)が満開でした。
バラ園では、いろいろな色の花が咲いていました。
杜中の葉は青々として、揉むと微かにお茶の香りがします。
頭の上をギヤーギャーと啼きながらオナガが移動して行きます。
この鳥は姿が美しいのにカラスの仲間のせいで、声が悪く損しています。
関東には多く昔は武蔵野の風物景でした。
ここには約2000本のメタセコイアが植えられています。1945年に
中国揚子江の奥地で発見された落葉の喬木で生きている化石として知られ
ています。
最近は成長が早く,樹型が良いので並木として各地に植えられています。
昭和天皇はこの木をアケボノスギと名付けました。
この樹は気根を出します。
実は2Cmほどの丸いものです。
この頃、外来種が多く日本の国内に進入して来ます。そして彼らは
ことごとく繁殖力旺盛でたちまち広がって行きます。
ここでもミジンコウキクサと言う水草が繁殖していました。
カルガモが泳いで行くと、水路が空きますが直ぐに埋まります。
この草は約1mmぐらいの大きさで水面を一面に覆います。
野鳥の観察所ではカワウしかいませんでした。
傍にゴンズイが赤い実を付けていました。
また、小合溜に出ました。
何かのイヴェントがあり、市民が休日を楽しんでいました。
嘴の赤いバンが泳いで来ました。
約500羽のヒドリガモが午頃から射して来た秋の陽を浴びて気持ち
良さそうに泳いでいます。
そのなかにアメリカヒドリと見紛う個体がいました。でも交雑種で、
純粋種ではないようです。残念。時々はヒドリに混じって居ることも
あるのですが、今日は居ませんでした。
対岸は三郷公園です。そこにも人々が散策していました。
帰りは、近くの天台宗業平山南蔵院の、しばられ地蔵をお詣り
しました。
100円のお賽銭で荒縄を貰い、願い事を念じてお地蔵様を縛ると
念願が叶うと言うことですが、願い事も無いので拝観だけでした。
沢山の荒縄を巻かれて、お地蔵様は窮屈そうです。これでは願い事を
かなえられるのでしょうか?お地蔵様も大変です。
金町は、寅さんで有名になった柴又の帝釈天が近くです。
今日は寄りませんでしたが、一昨年来た時に寄って見ました。
柴又の駅前には、寅さんの銅像が建っていました。
帝釈天は駅の近くで、今にも寅さんが妹のさくらに送られて出て来そう
です。帝釈天では笠知衆さん演ずる院主様がゆっくりと歩いているよう
な雰囲気です。
この日の鳥見は普通種だけで、24種でした。