~16回目の一人旅~

いつもより少し長めの一人旅。。求めるものはお酒と世界遺産!デッカいカメラでバシャバシャ撮ってます。

チンパンジーと日本人<379日目> Stayed in ボッス

2012-03-09 23:59:59 | モーリタニア~ギニア(2回目)
 意外なことに虫もほとんどおらず、汚いマットレスだったが寝袋を敷いたおかげかダニとかにもやられずに済んだ。暑苦しくてなかなか眠れなかったことを除けば、まずまず良かった。

 朝のイェケパ。




 バスターミナルへ行くと、ちょうどギニアのゼレコレへ行くトラックがあった。が、大量の荷物にヒトも多い。これで行くと国境で何時間足止めくらうか分からないので、バイタクで国境に向かった。

 リベリアのイミグレではすんなりと通過できた。軽くワイロの請求はあったが、軽く流してクリア。

 ギニア側ではイミグレ手前の検問でワイロ請求があったが、これまた5分程でクリア。肝心のイミグレでは何の請求もなく、入国できた。戻ってきてしまったギニアへ…

 そのままバイタクは猛スピードで突っ走り、ボッスに到着。直接チンパンジーセンターへ行くことにした。


 ここは日本の支援で運営されているらしく、京大の霊長類研究所が管理しているらしい。今も日本人の研究者が滞在しているらしい。
 という情報をシエラレオネのチワイアイランドへ行ったときに聞いていたので、わざわざ遠回りをしてやってきた。来てみて分かったんだけど、なんとここの保護区が世界遺産の『ニンバ山厳正自然保護区』に含まれているらしい。何も考えていなかったけど、ギニアの世界遺産に来ることができた。ラッキーだ。

 で、日本人の研究者はというと、今は居なかった。久しぶりに日本語喋れるかと思ったのに残念。


 とりあえず、チンパンジーを見に行こうとしたが、入場料の高さにビックリ。50万ギニアフランで約70ドル。いくら何でもボッタクリ過ぎやろう…

 しかもギニアフランを持っていないので両替しようと思ったらレートが悪すぎる。コナクリでは1ドル約7000ギニアフランだったのに、ここでは6000ギニアフラン。ユーロに至っては、最初1ユーロ6000ギニアフランとか言われた。

 こんなバカみたいなレートで両替することはさすがにできない。一度ボッスの村に行ってみたが、ボッスにも両替はなく、国境近くの集落へ行かないといけないらしい。両替しておくんだった…

 結局、1ユーロを8000まで上げて両替。それでも1ユーロ当たり1000ギニアフラン以上損している。大損だ…

 とにかくお金も払い、準備も整ったのでジャングルへ突入。

 チワイアイランドのときも「どこ歩くねん!」ってツッコミたくなるようなところを歩いたが、ここはそれ以上。しかも山道なので辛い。おまけにガイドはコッチ無視でどんどん進む。後ろで滑り落ちそうになってようがお構いなし。
 道はどこ?


 ここはまだ歩きやすかった。


 蜘蛛発見。


 日本の出資だからもう少しマシかとも思ったが、やっぱりギニア。それに研究施設でそんなに旅行者なんて来ないんだろう。ガイドの質は良くない。(後から聞いたところ、旅行者用の施設と研究者の施設とは関わり合いがほぼないらしい)

 しかも、お金は払ったのに出発前に「30分で終わりね。それ以上行きたかったら、おれらガイドに追加料金払ってくれ」と言われる始末。なんかイヤな感じだ…

 ひたすら山道のジャングルをさまよい歩いた。

 もう1hくらいは歩いている。全くチンパンジーの影も声も何もない。

 80ドル近くも払って見えないってのはイヤやなぁ~と考えていたところで、居た!!

 チンパンジーだ。


 慣れているからか、知能が高いからかは知らないが、逃げない。それでも藪の向こうなのでなかなか写真に撮れない。




 しばらく望遠でなんとかやっていると、ようやくチンパンジーが近くにやって来た。5mくらいの距離。これなら写真にも撮れる。




 お疲れの様子?(笑)


 食事中。


 野生のチンパンジーに大興奮だ。

 やっぱり野生動物って良い!

 苦労してココまで来たかいがあったわ。

 一通り写真に撮った後は、しばらく眺めていた。

 80ドルも払ったけど、これなら満足だ。ホント良かった。

 チンパンジーのお帰りの様子。


 山を降りて時計を見るとまだ12時。

 もう1つ移動しようか?それとも当初の予定通りココに泊まることにしようか?

 とりあえずボッスの村でご飯を食べて考えることにした。

 小さい村だがバーがあり、ぬるいけれどビールがあった。一泊決定!

 やることはもうないので、ぼんやりと座って過ごした。車を待つのに慣れたせいか、ぼんやりと何もせずに過ごすのも苦じゃなくなってきた。

 チンパンジーセンターの近くに居た子供と…


 子供も色々考える年頃?


 夕方にもう一度ボッスの村へ行き、ビール。冷えてればいいのに… 冷えていないならせめて氷を入れてくれればいいのに…

 日も落ちかけてきたところで、分厚い雲が発生。昨日もそうだったけれど、そろそろ雨期に入ってきたのかも、しばらくすると大雨。


 ぼーっと雨を眺めているうちに、小降りになり、止んでしまった。でも、遠くではまだまだ雷が鳴っている。ってことで、雷の撮影にチャレンジ。わざわざ三脚を出すのが面倒だったので、そのまま手持ちでやってみた。何度も失敗したけど、なんとか撮れたのがコレ。






 夜、日本人研究者が戻ってきていた。てっきり男だと思っていたが、2人居て1人は女の子だった。こんなところでよく頑張るわ… ちなみによく周りを見ると欧米人の研究者は女性ばかり。どうやらこの分野では女性が多いらしい。

 よく分からんままご厚意で夕食をご馳走になり、少しだけ喋った。

 アフリカは好きじゃないらしい。でも、ジャングルに入るのは嫌いじゃないらしい。どんな分野でも研究者ってのはスゴいね。おれにはできん。やめておいて良かった。

 やっぱり研究者って変だ。悪い意味じゃなくて、褒め言葉として、尊敬の意味を込めて変(笑)。

 まぁ西アフリカを旅してるような人間の方がよっぽど変だとも思うけど(笑)。

 ちなみに日本人研究者達は3日後に日本に帰るらしい。やっぱり考えることは同じで、『帰ったら何を食べるか』ばかり考えるらしい(笑)。

 ちょうど1ヶ月ぶりに日本語喋った。コミュニケーションが簡単に取れるってイイわ~。

 <世界遺産81個目(自然遺産6個目)>・・・ニンバ山厳正自然保護区
 ボッスにあるBossu Environmental Research Institute。チンパンジーの研究所のようなところ。知らなかったが、上記の世界遺産に含まれているらしい。
 ボッスからリベリア方面へ徒歩5分。ボッスへはリベリアのイェケパからバイタクで250リベリアドル(約4ドル)で国境の通過時間も含めて1h程度。

 <今日の移動>イェケパ→ボッス
 バイクタクシー。約1h。250リベリアドル(1ドル=70リベリアドル)。
 イェケパのバスターミナルに居るバイタクと交渉。ホントはもう少し安いかも…
 ロンプラではイェケパから国境まで歩けると書いてあったけれど、ちょっと遠くて無理っぽい。
 なお、両替するならギニアの国境を超えたスグのところにある集落で両替しないと、ボッスに両替はない。あってもレートが悪すぎる。特にユーロ。ドルはまだマシ。なお、マーケットが開かれる水曜日には両替も可能らしい。

 <宿泊地>チンパンジーセンター(Institute De Recherches Environmentales De Bossu) 自前テント 30000ギニアフラン(約5ドル)
 住所:ボッスからリベリア国境方面へ徒歩5分。
 設備:共同トイレ&バケツシャワー。研究施設の方には電気やネットもあるみたいだけど、さすがに悪いので使わせてもらうのは遠慮した。
 備考:ボッスには宿がなさげやったので、建物の一室にテントを張らせてもらった。

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