~16回目の一人旅~

いつもより少し長めの一人旅。。求めるものはお酒と世界遺産!デッカいカメラでバシャバシャ撮ってます。

邪道トレッキング<116日目> in カリマバード(フンザ)

2011-06-20 23:00:00 | パキスタン~中国(3回目)
 相変わらず腹の調子は良くない。ただ動けない訳じゃない。『逆にゴロゴロし過ぎてるのがダメなのか?体を動かして内臓の機能を活発にした方がいいのかも…』と思って、1日トレッキングに出かけることにした。場所は谷の向こう側のディラン。
 出発前に撮ったディラン。真ん中の2つの白い山の左側がディラン。


 あまり食欲が無いからとチャイを一杯飲んだだけで出発。思えばこれが良くなかった。途中でポテトチップの袋を1つ買って、まずは谷へ降りた。カラコルムハイウェイ(KKH)の石でできた立派な橋を1つ渡って、次はボロい木の橋を渡った。歩くと揺れる。そして、下の川は日本では大洪水の後でしか見られないような濁流。パキスタン北部の川はどこも流れが激しい。
 KKHの橋。


 橋から撮った谷。



 木の橋を渡ったらもう道らしき道はない。ゴロゴロ転がっている石の上を少し登ると道が見つかった。しばらく道沿いに歩いたら、今度は崖登り。靴がショボ過ぎて滑る滑る。ただココで滑ると間違いなく死ぬ。慎重に登ってようやく崖の上に到着した。

 前を見ると子供が1人こっちを見ていた。ところがスグに歩いていってしまった。とりあえず道なりに進むとまた同じ子供が居た。どうやら話しかけてはこないけれど、案内してくれているらしい。おかげで村の中を簡単に抜けることができた。
 村の水場で遊ぶ子供。






 30分くらい村を見て回った後、いよいよ山へ向かって歩き始めた。ユンくんに教えてもらった話では、今歩いているジープ道から途中で分かれ道があるらしい。しばらく歩いて分かれ道を右に進んだ。


 ところが、進んだ分かれ道は教えてもらっていた分かれ道とは違っていた。しばらく進むと道がなくなった。でも、このときはまだ正しい道だと思っていたのでなんとか進もうとしたけれど、草で滑って危うく川に落下するところだった。

 仕方なしに戻ろうとして後ろを振り返ると、対岸に渡るボロい橋があった。これも教えてもらっていた通りだ。だけど、実際は教えてもらっていた橋とは違っていた。それに気づかず対岸を歩いたが、今度はさっき以上にどうしようもない崖。最初は登ろうかと思ったが、スグに崩れて全く無理。川沿いを歩こうにもこれまた行き止まり。
 これがボロい橋。橋というか何というか…


 ここでようやく分かれ道が間違っていたと思い、ジープ道へ戻った。そして少し歩くと今度こそ正しい分かれ道を発見。そのまま歩くと橋も見つかった。
 橋のところからフンザ側を見た。ウルタルやレディーフィンガーには雲がかかっていた。


 さらに歩くと、もう1つ橋があった。これも教えてもらった通り。この2つ目の橋を渡ることになっているんだけれど、明らかに橋を渡るとオカシな方向へ進んでしまう。それでも少し歩いてみたが、やっぱりオカシい。もう仕方ないので、橋を渡ることなく真っ直ぐ進むことにした。




 これも後から分かったことだけど、2つ目の橋はまだまだずっと先だった。説明の地図ではスグだったのに… もうちょっと正確な地図が欲しかった(笑)。


 ここ最近のグータラ生活のせいか、体力がビックリするくらい落ちていた。それに2回の迷子で精神的にも疲れていたのか、急にものすごく体が重くなった。とりあえず、休憩にポテトチップを食べたが、やはり力が出ない。ご飯を食べてこなかったのが一番効いているんだろう‥ それでもここまで来たんだからと、飴を舐めながらもうしばらく歩くことにした。四姑娘山のときもそうだったけれど、戻るのにはものすごい勇気が要るなぁと考えながら、もう少しもう少しと歩いた。

 飴も最後の1コになったし、水も帰りの分を考えるともうほとんどなかった。「最後にあそこの角まで」と歩いたところで、ついに正しい2本目の橋が見つかった。嬉しいような悲しいような… 見えた橋が少し遠かった。けれど、見えちゃったからにはそこまで行かないと…と歩いた。そして、ようやくキャンプサイトに到着。最初は奥の氷河まで行こうと思ってきたがとても無理。少し休憩して来た道を戻った。
 ディランと氷河。


 キャンプサイト。


 ウルタルと牛。


 晴れてきた。レディーフィンガーははっきり見える。ウルタルはまだ雲が残っている。


 レディーフィンガー(左)とフンザピーク(右)。



 帰りは下りだから楽なはずなのに、やっぱりしんどい。エネルギーが足りない。20分程歩いて休憩していると、なんとバイクが2台通った! で、運良く乗せてもらえることになった。ただ、乗ったバイクは狩りをしてきた後だったみたいで、服に何かの動物の血が付いてしまった。ちゃんと取れるだろうか?

 バイクはナガール村(フンザの対岸)に到着。連れられるままに、その人達の家におじゃますることになった。最初にチャイとチャパティが出てきて、しばらくしていると、今度はカレーにラッシーが出てきた。チャイには塩が入っていて、正直おいしくなかった。ミルクに塩はおれには合わない。でも、せっかく出してくれたからと飲み干した。






 連れてきてくれたヒトたちはほとんど英語が話せなかった。コミュニケーションがほとんど取れない。ただ、おかげでゆっくりと休むことができた。見ず知らずの外国人をいきなり家に連れてきてご馳走してくれるんだから、ホントに良いところだ。
 昔に狩った動物らしい。




 そろそろフンザに戻らないといけないので、帰ることを伝えると近道を教えてくれた。最初は良かったが、結局は崖下り。その後、行きに訪れた村を通って再び崖下り。橋を渡ってようやく車が通れる道に戻ったところで、今度もバイクに乗せてもらうことに成功。最初は途中までって言ってたのに、結局フンザまで連れていってくれた。

 片道しか歩いていないというトレッキングとしては邪道なことをしてしまったが、ナガールの家庭も見れたし、結果的には良かった(笑)。ただ、体がビックリするくらい重い… これは間違いなく明日に尾を引きそうだ…


 <宿泊地>カリマバードイン ツイン 300Rs
 カリマバードインのHP:http://karimabad.blog.fc2.com/


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