朝5時半頃に目が覚めた。昨日モタモタしているうちに無くなってしまった安いチケットを確認してみると、案の定、そのチケットは復活していた。
が、やっぱり買えない。電話して買おうにも、今日は日曜なのでオフィスが閉まっている。しばらくは諦めるしかなさそうだ。
7時前に準備を整えて宿のリビングに向かうと、すでにオーナーは起きていて車の準備をしてくれていた。こんなに親切にしてくれる宿は初めてかもしれない。南アフリカで一番、というか、南部アフリカで1、2を争うオススメの安宿だ。まぁ、シングルで160ランド(約20ドル)だから、安いとは言い切れないけど…
ミニバスターミナルまでオーナーが送ってくれ、乗るミニバスも教えてくれたので、非常にスムーズ。
ところが、問題はここから…
ミニバスターミナルに着いたときから思っていたが、閑散としすぎている。実際、今から乗る予定のアンダーバーグ行きのミニバスにも乗客は1人しか居ない。これは長期戦になりそうだ。
その後は、ただひたすら待った。さすがに腹が減っていたので、スグそばで売っていたタマゴサンドを買って食べて時間を潰したりもしたが、まだまだ客が集まりそうもない。やっぱり日曜に移動するのは良くなかったか…?
結局、ミニバスの出発を待っている間に寝てしまった。
目が覚めると、だいぶヒトが集まっていた。時刻は10時。眠りに落ちる前に乗客の1人と喋っていたときに聞いた出発予想時刻だ。でも、あと2、3人足りない。
ミニバスが出発したのは11時前。4h近く待ったことになる。今日はどこまで行けるんだろうか?
ミニバスが動き出してからしばらくは起きていたが、またもや寝てしまった。バックパックとサブバッグを膝に抱えながらよく眠れるもんだ… 自分の適応力に呆れてしまう(笑)。
隣の乗客に「アンダーバーグに着いたよ」と言われ、とりあえずミニバスを降りた。レソト行きのミニバスを探したが、今日のミニバスは行ってしまったらしい。「とりあえず待っとけ。何ならタクシーを呼んであげるぞ。」と言われたので、しばらく待機。
さすがに今居るアンダーバーグからレソト国境のサニパスまでタクシーに乗る気にはなれない。山道だし、いくら請求されるのか分からない。途中のハイムビル近郊の宿のサニロッジまでならタクシーでもそんなにかからなさそうだが…
『どうしようか?』と悩んでいたら、さっきのミニバスが戻ってきた。出発前に話をしていたヒトが「早く来い。サニパスまで行くぞ。」と言っている。
『なら、何でさっきおれが降りたのを黙って見てたんだ?』と思ったが、どうやらサニパス方面へ向かうらしいので、これはありがたい。もう一度、ミニバスに乗り込んだ。
どうやらこのミニバスはサニパスへの途中まで行くらしい。『こうなったら行けるとこまで行こう!』と思い、サニロッジで降ろしてもらうのを止め、そのまま他の乗客と一緒にサニパスへ向かうことにした。
ところが、終着点は舗装道路が終わった地点。他の乗客5人はここでヒッチを試みるらしい。「お前はどうする?」と聞かれて迷ったが、明日の朝にサニパスを通るミニバスがあると聞いたので、結局、通り過ぎた宿のサニロッジに戻ることにした。今日は最低限サニロッジまで行ければ良いと思っていたので、とりあえずは問題がない。
宿の中庭。
無事に宿に到着したので、休憩もそこそこに宿の裏にある山に登ってみることにした。レソト国境近くのこの地域は、世界遺産のドラケンスバーグ自然公園の一部。久しぶりの世界遺産だ。
ハイキングコース。
レソト方面。
宿の前にそびえ立つ山。
宿から延びるハイキングコースを歩いていると、スグに『許可無き者、立入禁止』の看板があった。その看板には世界遺産であることも書いてある。
看板のそばから歩いてきた方向を見る。
ここまで来たし、そばの山の上までならOKと宿の注意書きに書いてあったので(英語力が正しければ…)、そのまま歩き続けた。
湖もあった。
途中の景色。
そして、30分程で山の上に到着した。
気持ちイイ… ただ、天気がちょっと悪い。崖の上に立つと、強烈な風で吹き飛ばされそうになる。
ただ、晴れてないせいか、スワジランドのエズルウィニの方が景色は良いように思えた(笑)。でも、遠く、レソト方面にはうっすらと雪を抱いた山が見える。明日はレソトに向かうが、果たして通れるやろうか?。ここで雪で立ち往生になると、かなりピンチなんやけど…
女子レスラーみたい…
カラス?
1hちょっとの散策を終えて宿に戻った。
しばらく宿の庭でぼーっとしていたが、さすが山なだけあって天気の移り変わりが激しい。強烈な砂埃を巻き込んだ風が吹いたと思えば、スグに晴れて暖かくなる。見れば見るほど、明日のレソト行きが怪しくなってくる。
今居るサニロッジ付近には、レストランはもちろん商店すらないので、夕食はピーターマリッツバーグから持ってきたパスタを作ることにした。2人で居たときは、野菜や肉なども持ってきていたが、1人になってからは野菜なども持ってきていないので、素パスタにソースを絡めるだけ。不味くはないが、美味くもない。やっぱり自炊するなら、それなりに準備した方が良いみたいだ。
そもそも1人になると、ご飯を作ること自体も面倒やし、食べていても楽しくない。2人だったときのことを思い出してしまうのでダメだ。一人旅に慣れるまではもう少し時間がかかりそうだ。
明日は、いよいよこの旅でアフリカ最後の国のレソト。ちゃんと行けるやろうか?
<世界遺産88個目(複合遺産5個目)>・・・ウカランバ・ドラケンスバーグ自然公園
レソトの東側国境に沿った地域のうち、ハイムビル近郊にあるサニロッジバックパッカーズ周辺を訪れた。
ピーターマリッツバーグからミニバスでアンダーバーグまで約2h。70ランド(約9ドル)。さらに、アンダーバーグからサニロッジバックパッカーズまでミニバスで約20分。26ランド(約3ドル)。日曜に移動したせいかもしれないが、ミニバスの数はそんなに多くなさそう。
<今日の移動>ピーターマリッツバーグ→アンダーバーグ→ハイムビル近郊
・ピーターマリッツバーグ→アンダーバーグ
ミニバス。約2h。70ランド(約9ドル)。
ピーターマリッツバーグの駅近くのミニバス乗り場から。日曜のせいもあってヒト気の少ないミニバスターミナルだった。7時から4h待って11時前に出発。宿のオーナー曰く、『平日ならヒトが多いので、7時半頃には出発する』らしい。
・アンダーバーグ→ハイムビル近郊(サニロッジ)
ミニバス。約20分。26ランド(約3ドル)。
アンダーバーグのミニバス乗り場から。アンダーバーグで降りた後、『ミニバスはもうない』と言われてタクシーかどうしようか悩んでいたら、アンダーバーグまで乗ってきたミニバスがそのままサニパス方面へ行くらしく、乗ることができた。レソト国境のサニパスへの道のうち、未舗装道路が始まるところまで行くミニバスだった。5人の現地人はそのままヒッチでサニパスへ向かうようだった。
<宿泊地>サニ・パス・ロッジ・バックパッカーズ(Sani Pass Lodge Backpackers) ドミ 110ランド(約14ドル)
住所:アンダーバーグ~サニパス(レソト国境)の途中にある。ハイムビルから10km(アンダーバーグからは15km)くらい。ミニバスの運転手に言えば降ろしてもらえる。なお、NUD(旧Underburg Express)というシャトルバスがピーターマリッツバーグやダーバンと結んでいるが、高い。確か300ランドとかしたはず(往復の値段だったかも…)。
設備:共同トイレ&ホットシャワー。キッチン使用可。Wifiはあるみたいだが、有料か無料かは不明。
備考:付近には何もない。夕食(70ランド)は朝9時までに申し込んでおけば食べれる。自炊するなら食料を持ってこないといけない。アンダーバーグにはスーパーがあった。
プライスリストを見るとキャンプ場もあるみたいだが、尋ねると『ない』と言われた。どっち? プライスリストによれば、キャンプは80ランド。
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