やさしい家で やさしい暮らし

めざすは一生暮らせる木のおうち。建て主と建築業者を結び、安心を与えるのが私の仕事なのです。

ここが始まりかな?

2008-03-07 13:35:11 | 暮らし
だいぶ春らしくなりました。
みなさま、ごきげんよう。
昨日のことになりますが、朝一番の電話を先方の朝礼中にしてしまいました。
これって「KY」ならぬ「ZY」? (時間読め!)

最近になってふと考えたこと。
どうして私は在来木造が強い!っていうのか、
在来木造が好きなのか?
それは、父が作った実家にあるのかなぁ。って。

写真で見ると、どーってことない昭和の田舎の住宅ですが
この家、築38年(だと思う)ですが、丈夫です。
耐震診断をしたら、絶対OUT!とでるはず。
だって、南側は縁側で壁が少ないし、
何より、スジカイってないんだもん!
でも、宮城県沖地震でもビクともしなかったし
その後の大きな地震でも、なぁーんともない。
心配して電話すると「タンスの上から落ちてきたぁー!」ってくらいなもん。

この家を作るとき、父は、青森県大鰐市の「新宅製材所」っていうところまで木材を見に行って、青森ヒバを見てきて
直接材料を運んでもらったのを覚えています。
もちろん、今のようにプレカットはなかった時代。
隣の土地を借りて、大工さんがノミとカンナで加工していました。
床のフローリングも、一枚一枚大工さんが加工して作ったものです。
今でも割れもそりもなく、裸足で歩くのが気持ちいいんです。
当時、小学生だった私は、帰宅後、毎日毎日大工さんのやることを見ていたものです。
サザエさんちのカツオくんみたいなものですね。

家作りはこうやってやるもんだ。と思っていた私は
建築の仕事をするようになって、その違いにビックリしたものです。
プレカット、建材、石膏ボードetc
おがくずの少ない現場に、香りのしない木の家。
すわり心地の悪いタタミ、などなど。
大工さんの道具も、丸ノコと鉄砲に変わり・・・
こんな家の耐用年数は、世界基準で26年だとか。

私も一時、プレカットは正確だ! と思ったり
ローコスト住宅で施主に答える。 などという考えをしていたこともあります。
いろんなことを経験して
「いい家とは」を自分に問いかけたとき
青森ヒバで作った実家を思い出し、今でも堂々と建っているこの家のような家をめざしていきたい。と思うようになったのです。
もちろん、家には手入れが必要ですが
「何十年も持つ、木の香りのする家」を提案したいなぁと
最近は思っているんです。
そして、家族のライフスタイルの変化についていけるような家がいいなぁと・・・


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