やさしい家で やさしい暮らし

めざすは一生暮らせる木のおうち。建て主と建築業者を結び、安心を与えるのが私の仕事なのです。

大事なもの

2008-03-10 11:46:55 | 暮らし
週の初めの月曜日、みなさまごきげんよう。
土日はゆっくりしようと思い、
化粧もしないでの~んびりしていたら、電話が。
「これから見積もり持っていきまーす。あと5分くらいです」だって。
あわてて事務所の暖房いれて、化粧して・・・セーフ!でした。
今日はちゃんと化粧もしています。

数年前のことになりますが、ある日曜日、
「ビフォーアフターって番組見ていますか?」という電話がありました。
あやしい電話ではなく、リフォームを考えているお客様からです。
たくさんのことを学ばせていただいたお客様です。
だってそれまで、床が腐っている家、って知らなかったんだもん。
TVのリフォーム番組では見ていたけれど、
実物を見たのは初めてなんだもん。
先日書いた私の実家より、10年くらい新しい家。
スリッパを脱いで、裸足で歩くと、床の弱いところ、かたむいているところが実感できました。
(それ以来、床のチェックは裸足でするように)
大工さんに床を上げてもらって、いろいろチェック。
シロアリちゃんがみごとに栄養を吸収していった後でした。
シロアリ被害というと、もちろん木がボロボロになるのですが
見た目ではわからないんです。
ちゃんと、四角の寸法を保っているかのように見えるんです。
バールやげんのうでたたいてみないと、わからないんです。
幸い、このお客様の家は、土台と柱は被害がなかったので
床を張り替えました。

築年数は私の実家よりも新しいのに、こんなに違うなんて
驚き以外の何物でもありません!
新しい家なら何棟も見てきているのに、わからないものはあるんです。

システムキッチンにお金をかけたり、流行の照明器具にお金を掛けても
土台と柱がしっかりしていなければ、なーんにもなりません。
流行ものは、10年たてば流行おくれになっちゃいます。
良質の木材で、熟練した職人の建てた家は、40年たってもビクともしていません。
土台と柱に流行はありません。
もう少し、躯体(土台、柱、梁等)を大事に考えていかなくっちゃ!
そう思う、今日この頃なのであります。

ここが始まりかな?

2008-03-07 13:35:11 | 暮らし
だいぶ春らしくなりました。
みなさま、ごきげんよう。
昨日のことになりますが、朝一番の電話を先方の朝礼中にしてしまいました。
これって「KY」ならぬ「ZY」? (時間読め!)

最近になってふと考えたこと。
どうして私は在来木造が強い!っていうのか、
在来木造が好きなのか?
それは、父が作った実家にあるのかなぁ。って。

写真で見ると、どーってことない昭和の田舎の住宅ですが
この家、築38年(だと思う)ですが、丈夫です。
耐震診断をしたら、絶対OUT!とでるはず。
だって、南側は縁側で壁が少ないし、
何より、スジカイってないんだもん!
でも、宮城県沖地震でもビクともしなかったし
その後の大きな地震でも、なぁーんともない。
心配して電話すると「タンスの上から落ちてきたぁー!」ってくらいなもん。

この家を作るとき、父は、青森県大鰐市の「新宅製材所」っていうところまで木材を見に行って、青森ヒバを見てきて
直接材料を運んでもらったのを覚えています。
もちろん、今のようにプレカットはなかった時代。
隣の土地を借りて、大工さんがノミとカンナで加工していました。
床のフローリングも、一枚一枚大工さんが加工して作ったものです。
今でも割れもそりもなく、裸足で歩くのが気持ちいいんです。
当時、小学生だった私は、帰宅後、毎日毎日大工さんのやることを見ていたものです。
サザエさんちのカツオくんみたいなものですね。

家作りはこうやってやるもんだ。と思っていた私は
建築の仕事をするようになって、その違いにビックリしたものです。
プレカット、建材、石膏ボードetc
おがくずの少ない現場に、香りのしない木の家。
すわり心地の悪いタタミ、などなど。
大工さんの道具も、丸ノコと鉄砲に変わり・・・
こんな家の耐用年数は、世界基準で26年だとか。

私も一時、プレカットは正確だ! と思ったり
ローコスト住宅で施主に答える。 などという考えをしていたこともあります。
いろんなことを経験して
「いい家とは」を自分に問いかけたとき
青森ヒバで作った実家を思い出し、今でも堂々と建っているこの家のような家をめざしていきたい。と思うようになったのです。
もちろん、家には手入れが必要ですが
「何十年も持つ、木の香りのする家」を提案したいなぁと
最近は思っているんです。
そして、家族のライフスタイルの変化についていけるような家がいいなぁと・・・

春かなぁ~

2008-03-05 11:51:47 | 暮らし
三寒四温って言葉のとおり、めっちゃ寒かったり
春を感じさせる暖かさだったり。
みなさん、ごきげんよう。
地球めちゃくちゃ化は、今にはじまったことじゃない。ってことかしら?

私は、自由気ままな自営業。
社長兼小間使い。
なんだけど、やはり仕事を開始する時間っていうのは決まっているもんで。
そして、「電話」で始まることが多いんだけど。
この電話、相手が見えないだけに、怖いものがありますね。
同じ相手でも、あー、今日はなんか怒っているなぁ。とか
今日は機嫌いいじゃん!ってこともあるし。
私に無関係のところで機嫌が悪いときって、いっちばん苦手。
そうなると、こっちも一日中イライラしちゃう。

夜もそう。いやーな電話で一日の仕事を締めくくると
お酒を飲んでも眠れなくなっちゃう。

逆に、いつでもすがすがしい気持ちにさせてくれる相手もいますね。
そんな電話が朝一番にあったときは
「今日は何かいいことあるかな?」って張り切っちゃう。

今日の一番の電話は「いい電話」でした。
こんな電話に左右される私は、まだまだ修行が足りないのでしょうか?
でも、相手を不愉快にさせる電話だけはしないように心がけたいものですね。