やさしい家で やさしい暮らし

めざすは一生暮らせる木のおうち。建て主と建築業者を結び、安心を与えるのが私の仕事なのです。

なぜ、なぜ、なぜ???

2006-09-26 11:06:50 | Weblog
最近のあたしは、久しぶりに「地元ハウスメーカー」の下請け仕事をした。
感想は「やっぱ、やめよ!」

なぜ、あんなに契約を急ぐのだろう?
なぜ、建築確認を急ぐのだろう?
なぜ、あんなゴミみたいな土地に、ゴミみたいな建物を作らせるのだろう?
なぜ、なぜ、なぜ???
あたしには理解できない。
二千万円以上の「借金」を抱えてしまうのに、
なぜ、なぜ、なぜ???

「住宅を持つ」ということは、「財産を持つ」ということと同時に「借金マン」になるということである。
簡単に「家賃と同じだから」で「借金マン」になってはいけない。
収入が減ったとき、離婚の危機になってしまったとき
「家賃を下げる」ことはできる。
しかし、借金から逃れることは容易ではない。
財産がある人になってしまうのだから。

近頃の銀行は「土地と建物、同時で融資」をしてくれようになった。
しかしまた、これがやっかいである。
「建築確認が降りないと、土地の融資もしない」というのである。
それが、「契約ありき」に拍車をかける。
「変更すればいいのだから」と「建築確認」を降ろしたがるアホ業者。
借金をして夢の住宅を手にいれるのである。
客よ、もっと堂々としたまえ。
いいなりになるな!

あたしは、「あたしを信用してくれる客は逃げない!」と自信を持っている。
だから、「とりあえず建築確認を」なんて、絶対しない。嫌だ!
不動産屋さんにしろ建築業者さんにしろ、銀行に「信用」されているから
「融資の実行」をいつにするかなんて、銀行のいいなりになる必要もない。
今月の契約棟数が、給料に影響しないから、「契約してから」なんてことはしない。

まぁ、アホ業者は、融資を急いで「契約金」をもらうのが目的なんだろうけど。

お互いに納得しないでどうする?
アホ業者の都合の良い説明にだまされるな!
契約を急ぐ会社は危険と思え!
迷いがあるなら、着工するな!
着工してからの変更が「作りたくない欠陥住宅を生む」ことがあるんです。
見た目に騙されるな!
土地は自分で探せ!
貴方の借金なんだから、自分で銀行に行って、納得してからハンコを押せ!

住宅を持つことは、簡単なことであってはならない。
人任せであってはならない。
共に考え、共に動き、共に納得して、初めてはじまるのである。
夢がかなった瞬間が、地獄のはじまりであってはならない。
夢がかなった瞬間が、新しい夢のはじまりでなければならない。
あたしは、住宅が完成したときの「ありがとう」の言葉が好きだ。
ニコニコして「ありがとう」と言ってもらいたい。ただ、それだけ。