「安心するんじゃあ、ポルナレフ!」DIO はニヤリと笑うと、通路の暗がりに消えた。「DIOッ!!」「今のが、DIOだな?! 追うぞ!」ジョセフ達は階段を駆け上がろうとした。「奴を追う前に言っておく」「うん?」ジョセフ達は足を止め、ポルナレフを振り返った。「俺は今、奴のスタンドをほんのちょっぴりだが体験した。い、いや、体験したというよりは、全く理解を越えていたのだが」ポルナレフは脂汗をかきながら語り出した。「あ、ありのまま、今起こったことを話すぜ。俺は奴の前で階段を昇っていたと思ったら、いつの間にか降りていた! な、何を言っているのかわからねぇと思うが、俺も何をされたかわからなかった。頭がどうにかなりそうだった。催眠術だとか、超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃ断じて無ぇ。もっと恐ろしいモノの片鱗を味わったぜ」沈黙するジョセフ達。
「アヴドゥルとイギーは?」承太郎が問うた。その質問に、ジョセフと花京院も息を呑んだ。「ここまでは来れなかった。俺を助ける、為に」ポルナレフは俯き、承太郎は黙っていた。「そうか」ジョセフは呟いた。「ジョースターさん、日が沈みかけています。急がないと」花京院も動揺したが、気を切り換えた。「そうだな」花京院は持っていたズタ袋を床に放った。「ヒィイッ!」「おい、ヌケサク! この階の上はどうなっている?」袋からヌケサクは顔を出した。傷は完治している。「と、塔です。てっぺんに部屋が一つあります。DIO様は昼はいつもそこに」「その塔に他に階段はあるのか?」「無いです、これ一つだけです」「よし、案内しろ」長い階段の先、塔の先に日の射さない、暗いDIOの部屋はあった。
蝋燭が二つ灯る側の台座に棺が置いてある。ジョセフは承太郎に目で合図した。「オラァッ!」出現したスタープラチナは閉ざされた窓を殴り破った!!
4に続く
「アヴドゥルとイギーは?」承太郎が問うた。その質問に、ジョセフと花京院も息を呑んだ。「ここまでは来れなかった。俺を助ける、為に」ポルナレフは俯き、承太郎は黙っていた。「そうか」ジョセフは呟いた。「ジョースターさん、日が沈みかけています。急がないと」花京院も動揺したが、気を切り換えた。「そうだな」花京院は持っていたズタ袋を床に放った。「ヒィイッ!」「おい、ヌケサク! この階の上はどうなっている?」袋からヌケサクは顔を出した。傷は完治している。「と、塔です。てっぺんに部屋が一つあります。DIO様は昼はいつもそこに」「その塔に他に階段はあるのか?」「無いです、これ一つだけです」「よし、案内しろ」長い階段の先、塔の先に日の射さない、暗いDIOの部屋はあった。
蝋燭が二つ灯る側の台座に棺が置いてある。ジョセフは承太郎に目で合図した。「オラァッ!」出現したスタープラチナは閉ざされた窓を殴り破った!!
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