羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

アルスラーン戦記 6

2015-05-13 20:35:59 | 日記
「ハッ?!」官女は水路の向こうから来る者達に気が付いた! 銀仮面とルシタニア兵達!!「ほう、これはこれは、まさかこのようなところで光栄有る、パルス王妃様に会おうとは、探す手間が省けたぞ。あのアンドラゴラスとお似合いの夫婦と言うべきだな」硬直する官女。「味方や兵を捨てて戦場を逃げ出し、味方や人民を放り出して地下へと潜る。王座へ座る者の威厳はどこへやら」仮面に映る官女の姿。
「そなたは何者です?」「パルスに真の正義を敷こうと志す者だ」ここで始めて、官女は銀仮面の後ろにカーラーンが控えていることに気が付いた!「カーラーン様? なぜこのような所に?」思わず問うてしまう官女。「カーラーン様だと? 貴様王妃ではないなッ!!」官女の覆面を剥ぎ取るいつの間にか接近していた銀仮面! 怯える官女!「俺の役に立たん者はいらん」官女の首を締め上げる銀仮面!「仕える主君を間違えたなッ。己を呪え!」銀仮面は官女を絞め殺した。
官女の死体を水路に捨てる銀仮面。「今晩中に、王宮に侵入し、内から攪乱する。本物の王妃もまだ城内に残っているかもしれん」銀仮面一行は先へ進もうとした。「待て!」ランプをもったギーヴが現れた!「何者かは知らんが、美人を殺すとは何事だ?! 生きていれば悔い改め俺に貢いでくれたかもしれぬのに!」官女の死体に上着を掛けるギーヴ。「顔を見せたらどうだ? 色男」ギーヴは弓も入った矢筒を置いた。「それとも血の替わりに水銀が流れているから、そんな素顔になったのか?」無言でギーヴを見ていた銀仮面は無言でギーヴに斬り掛かった! ギーヴも剣を抜き、応戦する! 押されるギーヴ! ギーヴは壁に火のついた陶磁製だったらしいランプを投げ付け、炸裂させた!! 仮面に炎を受けた銀仮面は激しく動揺した!! カーラーンが数名の兵と共に庇いに入った。
     7に続く

アルスラーン戦記 7

2015-05-13 20:35:50 | 日記
「御無事ですか?」「フゥウウ」銀仮面は仮面を抑え立ち上がった。「その小うるさい蛾を叩き潰せ! 我々は先へ行く」カーラーンを含め、銀仮面達は手勢を数名残し、ギーヴを残して行った。
「おいおい、つれないなぁ、銀仮面!」ギーヴが減らず口を叩くと、ルシタニア兵の一人が襲い掛かってきたが、ギーヴは一突きで頭を貫き仕止めた!「まずは一人」倒れた相手の剣を足で器用に手元に蹴り上げ、受けると即、逆手で投げ付け手近な敵兵の頭を貫き仕止めるギーヴ。「おのれぇッ!」二人の兵が突進してきたが、初太刀でやや前に出た兵の剣を払い、突進を止め、二の太刀三の太刀で二人の兵を仕止めた!「でぇああッ!!」残った手練れらしい兵は気合いと共にギーヴに猛攻を掛けた! いつの間にか小剣を抜き、二刀流になっているギーヴは壁際に押された!(追い詰めた!)勝利を確信し、突きを放つ敵兵! ギーヴはくるり、と反転すると当然のように壁を駆け上った!! 突き出した剣が壁に激突して折れる敵兵! ギーヴは空中で体を捻り向き直ると飛び降り様に二刀で敵兵の無防備な背中を叩き斬った!!「どぅあぅッ?!」最後の敵兵は絶命した。「さぁて、どうする? 嘘つきの王妃様を救いにゆくか? それともこれでさよなら、かぁ」水路に置いた矢筒を拾うギーヴ。「よし、混乱に紛れて、財宝の一部を頂戴しよう」ゆるゆる歩き出すギーヴ。「ついでにぃ、美人もいたら頂戴しよう。そうしよう」と、ここで思い付き、死んだ敵兵から金をくすねるギーヴ。「死人には必要無い物だ。ん?」水路の向こうから多数の足音が響いてきた。(かなりの人数だ、厄介だな)ギーヴは狭い通路に去った。
地上ではルシタニア軍の死を全く怖れない城壁ねの無謀な進撃が続いていた。矢と投石機等はパルス側に一定の打撃を与えていた。
     8に続く  

アルスラーン戦記 8

2015-05-13 20:35:39 | 日記
(いつにも増して攻撃が激しい)指揮を取るサームが違和感を感じていると、王宮が炎上している!!「バカな、ここは任せる!」サームは王宮に急行した!「こいつら、どこから?」王宮の兵達は突如地下から溢れたルシタニア兵に混乱した! 加えてルシタニア兵達は次々と牢の奴隷達を開放していった!「やることはわかってるな?!」奴隷はルシタニア兵に協力した!!
「イアルダボート神の恵みだぁ!!」そう叫ぶルシタニア兵をサームは騎馬で切り捨て、王宮に突入した! 馬を降り、内部に駆け込むサーム!「くっそぉッ! 地下水路からだ! どうして?!」前方に、カーラーンの姿を認めるサーム!「カーラーン!」数合剣を合わせるサームとカーラーン!「寝返ったとの話は本当だったのかッ!!」「なぜ国を売った?!」「故あってのことよ! お主にはわからぬッ!」「おお! わかるものかッ!!」激しく剣を打ち合うサームとカーラーン!「降伏しろサーム。改宗すれば地位も命も補償してやる」「犬が人間の地位を云々する等、片腹痛い!」サームは手を止め説得してきたカーラーンに取り合わず囲みの兵を斬り払い、抜けようとした「サーム待て!」呼び止めるカーラーン。サームは止まらなかったが、様子を見ていた銀仮面の、投げた手槍? の一撃で背から胸まで貫かれた!「な、何ぃ?」雑兵2名が追い打ちにサームの背を斬り付けた!!「ぬわッ!」サームは倒れた!
西門では奴隷達が隔壁を上げ出した!「奴隷かッ! 死守しろ!!」ガルシャースフは城壁から西門に向かったが、時既に遅し! 隔壁は空き、ルシタニア兵がエクバターナに雪崩れ込んで来た!!! 無数の雑兵になす術無く押し流されるガルシャースフ!!
王都エクバターナは、陥落した!!!
・・・画面暗いよ! 省エネカットも多かったような? 末尾はダイジェストやね。