羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

アルスラーン戦記 7

2015-05-13 20:35:50 | 日記
「御無事ですか?」「フゥウウ」銀仮面は仮面を抑え立ち上がった。「その小うるさい蛾を叩き潰せ! 我々は先へ行く」カーラーンを含め、銀仮面達は手勢を数名残し、ギーヴを残して行った。
「おいおい、つれないなぁ、銀仮面!」ギーヴが減らず口を叩くと、ルシタニア兵の一人が襲い掛かってきたが、ギーヴは一突きで頭を貫き仕止めた!「まずは一人」倒れた相手の剣を足で器用に手元に蹴り上げ、受けると即、逆手で投げ付け手近な敵兵の頭を貫き仕止めるギーヴ。「おのれぇッ!」二人の兵が突進してきたが、初太刀でやや前に出た兵の剣を払い、突進を止め、二の太刀三の太刀で二人の兵を仕止めた!「でぇああッ!!」残った手練れらしい兵は気合いと共にギーヴに猛攻を掛けた! いつの間にか小剣を抜き、二刀流になっているギーヴは壁際に押された!(追い詰めた!)勝利を確信し、突きを放つ敵兵! ギーヴはくるり、と反転すると当然のように壁を駆け上った!! 突き出した剣が壁に激突して折れる敵兵! ギーヴは空中で体を捻り向き直ると飛び降り様に二刀で敵兵の無防備な背中を叩き斬った!!「どぅあぅッ?!」最後の敵兵は絶命した。「さぁて、どうする? 嘘つきの王妃様を救いにゆくか? それともこれでさよなら、かぁ」水路に置いた矢筒を拾うギーヴ。「よし、混乱に紛れて、財宝の一部を頂戴しよう」ゆるゆる歩き出すギーヴ。「ついでにぃ、美人もいたら頂戴しよう。そうしよう」と、ここで思い付き、死んだ敵兵から金をくすねるギーヴ。「死人には必要無い物だ。ん?」水路の向こうから多数の足音が響いてきた。(かなりの人数だ、厄介だな)ギーヴは狭い通路に去った。
地上ではルシタニア軍の死を全く怖れない城壁ねの無謀な進撃が続いていた。矢と投石機等はパルス側に一定の打撃を与えていた。
     8に続く  

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