臨済宗南禅寺派圓通寺

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施餓鬼の経典『甘露門』

2022-09-12 | 

◯甘露(サンスクリット語amrta・パーリ語amata)
・ 「死なない」の意味、仏教以前は不老不死の薬ソーマ。
・ 転じて仏教ではブッダの教えの意味、最大の境地=涅槃・ニルバーナ
・ 禅ではすぐれた師家、又その指導方法 

 ◯施餓鬼とは
・ 三界萬霊の供養 供養にあずかれないあらゆる命に感謝。だから仏殿の外に向かってお参りする。
・ 聖徳太子時代に施餓鬼の功徳は知られていた(伊藤古鑑)。真言宗、天台宗、浄土宗でも行われる。
・ 江戸期初頭17世紀以降、禅宗で盛んになる。黄檗宗の影響か?

 ◯施餓鬼供養
・ 道場では施餓鬼は食事の度に行うもの
・ 大箴和尚のことば「足利紫山(0859~1959)老師の施餓鬼供養」
・ 極楽に行けたものに限らず、極楽に行けなかったものへの供養。おそらくは仏教以外にはない。 

〇「針供養」は日本文化、
・ 豆腐に古くなった針をたてて供養「今まで堅いものに刺してごめんなさい」と。
・ 各地の鳥供養や鯉供養、北海道には熊供養もある
・ 人類の犠牲になった生き物への感謝。お祀りされない人たちへの供養。これが最大の功徳。

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