当事者意識って何?
どんな企業でも、「社員に当事者意識を高めてもらいたい」というのは、永遠の課題。
特に大企業。
大企業だと、どうしても「ぶらさがり社員」が増える。当事者意識が低い社員。
特にコンプライアンス。
コンプライアンスを「自分ごと」として社員に受け取ってもらう。そこにコンプライアンス担当者はいつも難儀して苦渋して腐心している。
さて。
その「当事者意識」ってなんでしょうか。
はい。
当事者意識とは、ブレイクダウンすると、
- 問題意識
- 目的意識
- 危機意識
のことです。 こちら(2021年の拙稿)
ふうん。
ま、そうだよね、って感じ。
この「問題意識+目的意識+危機意識=当事者意識」ってのは、まあそうだよね、アカデミックに考えると、分析的に考えると、そうなんだろうね、って感じ。
アタマでは分かる。
しかし。
なんか足りない。
要するに何なんだ。
腹落ちしない。
ココロで分かった気がしない。
そこで。
この「問題意識+目的意識+危機意識=当事者意識」ってのを、数値化してみました。定量化してみました。
当事者意識=10とすると(合計で10にするとすると)、
- 問題意識
- 目的意識
- 危機意識
は、それぞれ、数字でいくつだろう。
みなさんもご一緒にお考えください。
私の場合は、
- 問題意識:0
- 目的意識:1
- 危機意識:9
です。
要するに、ほとんど、当事者意識=危機意識です。
経営者として。代表弁護士として。
このクライアントの、この仕事を、納期までに、きっちり、一流の仕事で仕上げないと、クライアント様の信頼を失う。二度と仕事は来ない。
仕事が来ないと、売上が下がる。アソシエイト弁護士や秘書さんに給料(報酬)が支払えない。家賃が支払えない。もろもろの固定費が支払えない。
ってな、危機感。経済的に、死ぬぞ、という危機感。
これが、私の、当事者意識。
しっかり仕事しないと、死ぬよお前、ってのが、私の「当事者意識」。
要するに、危機感。
頼まれごとは、試されごと。
常に、クライアント様から、試されている。
四六時中、クライアント様から、ウォッチされている。
見られている。品定めされている。
それが私の危機感であり、当事者意識。
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ま、これは、代表弁護士(社長)である私の、感覚。
お立場によって、当事者意識=問題意識+目的意識+危機意識の分配は、変わってくるでしょう。
たとえば、どんな仕事をしようとも、パートナーから当然のように月給(報酬)がもらえるアソシエイト弁護士には、このような「危機感」を感じるのは難しかろう。
立場や状況によって、意識の濃淡は変わる。
だから、なんでも、こうして、「数値化=定量化」すると、解像度が上がります。
是非お試しあれ!