自転車でコケてしまって政界を引退された自民党元総裁・谷垣禎一さんの本を読んでいる。
この辺は、武道である空手をやっているとよく分かる。
2年弱、弁護士をされていた。合格するのに7−8年かかった苦労人。弁護士になったのが37歳くらい。
登山にハマって大学に8年もいた自由人。
保守の真髄を、エドマンド・バークを引いて、「人間の不完全性」に置いている。
賛成。
人間が不完全であるという前提に立ち、だから伝統を重視する。
人間が不完全だから、「今の自分が考えていることの方が正しい」と簡単に思わない。
伝統が続いてきた、だったら「そこに何か意味があるんじゃね?」と、立ち止まる。
その「立ち止まる謙虚さ」が、保守。
「今の自分よりも、過去何百年もその伝統を維持し続けてきた人たちの叡智の方が、ひょっとしたら勝るのかもしれない」と思う謙虚さ。
それが保守です。
この辺は、武道である空手をやっているとよく分かる。
最初の頃は、「これ意味ないんじゃね?」って思っていた基本稽古も、私のように25年近く空手を修行していると、「あぁ、この単純動作にも、こういう意味があったんだ」ってことが、ようやく分かってきたりすることがある。
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谷垣さんも初台のリハビリセンター。
長嶋茂雄も、私のボスの三宅先生も、リハビリは初台でした。
みんな初台なんですね。
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保守のいい振り返りになりました!