NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

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労組の目的は、組合員を億万長者にすること(その3)

2005年09月30日 | Weblog
<資産はいくら>
 労働組合が目指しているのは、組合員を「億万長者もどき」にすることであり、60歳定年退職時に、1億円程度の資産(年金含む)を持てるようすること、と前回記述しました。
 ここで資産とは、預貯金+退職金+自宅(評価額)+20年間の受給年金であり、これを団塊世代の民間労働者を対象に計算してみます。9月28日の日経新聞朝刊の「経済教室」は、「団塊世代の消費と貯蓄」について分析しています。これによれば団塊世代(現在、55歳から58歳)の資産は、貯蓄残高が約3200万円、退職金が平均2000万円強(予定)、自己使用不動産(住宅)保有率92%、とされています。
 ここで計算上、自宅の評価額を2000万円とみなし、厚生年金に40年加入して将来、毎月22万円の年金を20年間受け取ることができると仮定すると、受け取る年金額は5280万円となります。さらに子育てが終わり、住宅ローンも完済しているとすると、団塊世代の資産(年金含む)は、1億2480万円となります。
 →資産1億2480万円=預貯金3200万円+退職金2000万円+自宅(評価額)2000万円+受給年金5280万円(20年)

<標準的労働者とは>
 上記計算例から団塊世代の標準的なサラリーマン・勤労者は、1億円を上回る資産を手にすることができ、老後生活は一応OKと言うことになります。しかし、これはあくまでも標準的な労働者・サラリーマンの場合だと言うことです。
 ここで標準的労働者とは、
 ①そこそこの企業に勤務していること
 ②40年前後勤務し、その間、厚生年金に加入していること
 ③一定額の退職金が支給されること
 ④子育てが終わり、住宅ローンが完済していること
 ⑤一定額の預貯金ができていること
 ⑥離婚、大病などを免れていること、などです。
 つまり普通のサラリーマンが、普通に勤務し、健康で夫婦生活を全うし、無事に定年を迎えること、これが標準的労働者なのです。このような労働者は、いままでは当たり前のことでした。少なくとも労働組合があるような企業で、定年まで無事に働いた人は、ほぼ全員が「億万長者もどき」になれたのです。しかし、これからは違います。以下は次回に。
以上